―ここに一人の女が頭を抱えている。
彼女の名前は楠木。
日本を守る秘密治安維持組織『Direct Attack』通称DAの司令官だ。
彼女が悩む理由はただ一つ、目の前にある1枚の書類。
もうかれこれ10年この問題悩まされている。
(ここまで早く進行するとはな・・)
(まさかこのタイミングで・・やっぱり関係がありそうだな)
(そろそろ頃合いという天からの合図か)
彼女はため息をつきゆっくりと電話に手を掛ける
「あぁ私だ。例の転属の件だが」
「2人にしてくれ」
問題というものは急に進捗するものだ。
▽
みなさんおはようございます。今日は朝から憂鬱な気分です。
ここは司令官室の前。朝から楠木さんに呼び出されました。
まさか朝から朝焼けより嫌いなものを見る羽目になるとは・・・。
おっと!たきな先輩が来ました。どうやら私と同じ理由みたいですね。
「たきな先輩!おはようございます!」
「おはようございます。菜月さん」
「菜月さんも一緒とは・・。十中八九この前の件ですね」
「すいませんでした。たきな先輩」
私は頭を下げます。理由はどうあれ、たきな先輩に迷惑をかけてしまいました。
あの時の私がいたら殴ってやりたいです。
「あなたは悪くありません」
「私もあの場合においては、一番得策な方法だったと思います」
「ありがとうございます!たきな先輩」
「わたしもあなたがあんな特技を持っていたとは知りませんでした」
「あれは特別ですよ。さぁ早く入りましょう」
私は話題を止める為にドア大きくノックします。
「入れ」
これまた不機嫌な声ですね。厄日の予感です。
「失礼しまぁす」
「失礼します」
楠木さんは何も言わず引き出しから1枚の紙を取り出しました。
たきな先輩は手に取るとすぐさま疑問を投げかけました。
「転属ですか?」
「司令を無視して、作戦を台無しにした責任は重い」
「現場指揮官からも越権行為の報告がきている」
私はすぐさま反論を返します。
「あれはリーダーの命令が遅かったんですぅ」
「あれが無ければエリカ先輩、この世に居なかったんじゃないんですか?」
私の疑問は合っていると思います。
実際微妙なタイミングでしたからね。
「命令を遂行する事が私達『リコリス』の役割、たとえどれだけ犠牲をあったとしても」
「リコリスの命、一般人の命。それぞれ人間だが重さが違う。非情な事にな」
私は思わず笑みを零しながら聞きます。
「それはホントですかー?」
「・・・・・」
黙るとこを見るとやっぱり思うと所がある様ですね・・・。
でも私にとっては好都合なのでヨシとしましょう。
「わかりました。今までありがとうございました」
「他に質問は無いのか?」
「質問・・? 応えてくれるならしますよ」
「なんの事だ?」
わかっているくせにやっぱりごまかします。
やっぱり楠木さんは嫌いです。
▽
大きくドアを開けるとあいつは部屋を去っていく。
「はぁ・・・」
思わずため息がでる。
(おっと、まだたきながいたな。)
私は冷静を装い。たきなに問う。
「お前は?」
「いいえ。ありません」
予想通りの返答が帰ってきた。
さて司令官としての仕事を全うすることにしよう。
「配属先でもリコリスが一人いる。生意気だが優秀なやつだ」
「得られる物も有ると思う」
「わかりました。失礼します」
たきなは頭を下げて部屋を去っていく。
するとあいつの能天気な会話が聞こえてきた。
「たきな先輩!転属先でも一緒に頑張りましょう」
「そうですね・・早くDAに戻れるよう一緒に考えましょう」
「それは・・・・そうですね!じゃあまた玄関で!」
私は思わず、愚痴をこぼす。
「ハァ」
「こっちの気も知らないで」
話しがなかなか進みません・・・
書くのは難しいですね。