夏やアキでも雪は降る   作:tokoya

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私にとっては好都合

―ここに一人の女が頭を抱えている。

彼女の名前は楠木。

日本を守る秘密治安維持組織『Direct Attack』通称DAの司令官だ。

 

彼女が悩む理由はただ一つ、目の前にある1枚の書類。

もうかれこれ10年この問題悩まされている。

 

(ここまで早く進行するとはな・・)

(まさかこのタイミングで・・やっぱり関係がありそうだな)

(そろそろ頃合いという天からの合図か)

 

彼女はため息をつきゆっくりと電話に手を掛ける

 

「あぁ私だ。例の転属の件だが」

「2人にしてくれ」

 

問題というものは急に進捗するものだ。

 

 

みなさんおはようございます。今日は朝から憂鬱な気分です。

ここは司令官室の前。朝から楠木さんに呼び出されました。

まさか朝から朝焼けより嫌いなものを見る羽目になるとは・・・。

 

おっと!たきな先輩が来ました。どうやら私と同じ理由みたいですね。

 

「たきな先輩!おはようございます!」

「おはようございます。菜月さん」

「菜月さんも一緒とは・・。十中八九この前の件ですね」

「すいませんでした。たきな先輩」

 

私は頭を下げます。理由はどうあれ、たきな先輩に迷惑をかけてしまいました。

あの時の私がいたら殴ってやりたいです。

 

「あなたは悪くありません」

「私もあの場合においては、一番得策な方法だったと思います」

「ありがとうございます!たきな先輩」

「わたしもあなたがあんな特技を持っていたとは知りませんでした」

「あれは特別ですよ。さぁ早く入りましょう」

 

私は話題を止める為にドア大きくノックします。

 

「入れ」

 

これまた不機嫌な声ですね。厄日の予感です。

 

「失礼しまぁす」

「失礼します」

 

楠木さんは何も言わず引き出しから1枚の紙を取り出しました。

たきな先輩は手に取るとすぐさま疑問を投げかけました。

 

「転属ですか?」

「司令を無視して、作戦を台無しにした責任は重い」

「現場指揮官からも越権行為の報告がきている」

 

私はすぐさま反論を返します。

 

「あれはリーダーの命令が遅かったんですぅ」

「あれが無ければエリカ先輩、この世に居なかったんじゃないんですか?」

 

私の疑問は合っていると思います。

実際微妙なタイミングでしたからね。

 

「命令を遂行する事が私達『リコリス』の役割、たとえどれだけ犠牲をあったとしても」

「リコリスの命、一般人の命。それぞれ人間だが重さが違う。非情な事にな」

 

私は思わず笑みを零しながら聞きます。

 

「それはホントですかー?」

「・・・・・」

 

黙るとこを見るとやっぱり思うと所がある様ですね・・・。

でも私にとっては好都合なのでヨシとしましょう。

 

「わかりました。今までありがとうございました」

「他に質問は無いのか?」

「質問・・? 応えてくれるならしますよ」

 

「なんの事だ?」

 

わかっているくせにやっぱりごまかします。

やっぱり楠木さんは嫌いです。

 

 

大きくドアを開けるとあいつは部屋を去っていく。

 

「はぁ・・・」

 

思わずため息がでる。

 

(おっと、まだたきながいたな。)

 

私は冷静を装い。たきなに問う。

 

「お前は?」

「いいえ。ありません」

 

予想通りの返答が帰ってきた。

さて司令官としての仕事を全うすることにしよう。

 

「配属先でもリコリスが一人いる。生意気だが優秀なやつだ」

「得られる物も有ると思う」

「わかりました。失礼します」

 

たきなは頭を下げて部屋を去っていく。

するとあいつの能天気な会話が聞こえてきた。

 

「たきな先輩!転属先でも一緒に頑張りましょう」

「そうですね・・早くDAに戻れるよう一緒に考えましょう」

「それは・・・・そうですね!じゃあまた玄関で!」

 

私は思わず、愚痴をこぼす。

 

「ハァ」

「こっちの気も知らないで」

 




話しがなかなか進みません・・・
書くのは難しいですね。
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