夏やアキでも雪は降る   作:tokoya

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はじめまして!!

 

―喫茶リコリコ。表向きは小さなカフェとして営業しているが裏の顔も存在する。

リコリコが持つ裏の顔、それは日本を守る秘密治安維持組織 DAの支部だ。

ここではDAから直接任務を受ける他、DAが目もくれないような民間の依頼も受ける。

 

基本的に平日の朝は客もおらず、静寂が良く似合おう店内であったが

その日ばかりは違った。

 

ジリリリーン

 

電話の音が室内にこだまする。

 

「はい、もしもし喫茶リコリコです」

 

この人物がミカ。元DAの訓練教官で現在は喫茶リコリコの店長現場指揮官の役割を担っている。

 

「おう!楠木か!珍しいなこんな朝から」

「すみません。緊急で決まった事項でして」

「なんだ?新しい仕事か?」

「違います。今度そちらに転属させる人員の件なんですが・・」

「なんだ?何か不都合があったのか?」

「そういうわけではないのですが・・。転属させる人員を2人することにしました」

「なんだかきな臭いな。なぜだ?」

「すみません。コチラの機密に関わることですので・・」

「・・まぁいい。それではもう一つだけ質問がある」

「なんでしょう」

「追加される人員はもしかして・・」

 

「千束に似てる子か?」

 

 

―ミカは目をつぶる

朝の電話程、面倒事を運んで来るものはない。

 

 

 

みなさんおはようございます。本日もまたまた朝からトラブルです。

 

なんと本日よりたきな先輩と一緒に転属することになったのですが・・

しょっぱなからたきな先輩とはぐれてしまいました。

 

たきな先輩も、おっちょこちょいなとこがあるんですねぇ・・

 

でもどうしましょう・・正直道についてはたきな先輩におまかせしていたので

わからないんですよね。てへ。

 

おっと、そこに重たい物を持ったかわいい女の子発見!

手伝うついでの道を聞きましょう!

 

「すみませぇーん」

 

 

 

 

「うん?」

 

なんだかあたしに声を掛けてくる子がいる。朝から元気でいいねぇ!

あれ?もしかして・・

 

「すみません、おねえさん」

「なんだい。どうしたの?」

「道を教えて欲しいのですが・・」

「もしかして・・そこって喫茶リコリコ?」

「え!なんでわかるんですか?」

「あなたリコリスでしょ?」

「そうですけど・・あなたは?」

「私もリコリコで働いてるから」

「あなたが錦木千束さんですかぁ!?」

 

なんと!名前を知っているとは!

 

「正解!でもなんで知っているの?」

「楠木さんから聞きました。リコリコにはあれをやった人がいると」

 

彼女はいきなり真面目な顔になり旧電波塔を指さした。

 

(へぇ・・、こんな元気そうな子でもそんな顔するんだ)

 

あたしは目の前にいる、『名前もしらない子』の印象が二転三転する。

 

あっ・・そういえば名前を聞いていなかったな・・

 

「そういえば・・あなたの名前は?」

「あっこれは失礼しました。」

「はじめまして。私の名前は・・」

 

「『吉岡 菜月』です!」

 

 

 

「そのおっさんでもねぇーよ!!」

 

まったくリコリスって言うのは頭が柔らかいんだか固いんだか・・

 

「ここの管理者のミカだ」

「井ノ上たきなです」

「彼女はミズキ。元DAだ」

「元?」

 

ミカが、たきなというリコリスに紹介に私を紹介する。

まったく普通のリコリスと話すと頭が疲れる・・・

 

「嫌気が刺したんだよ。あんたらリコリスみたいな殺し屋を作っているキモイ組織に!」

「ほーらやかましいのが帰ってきたぞー」

 

そんなバカ話しをしているとうるさい声が外から聞こえてきた。

 

「じゃあ、あなたがあの窓ガラスを割ったの?」

「いいえ、あれをやったのは・・」

 

うん?

でもなんだか一人じゃないみたい・・お客かな?

 

ガチャン

 

「あれ、リコリス?」

「例のリコリスだ、話したろ千束」

 

あいつは何故かリコリスが居る事が不思議みたい。

まったく・・ミカの話を聞いてなかったのかぁー

 

「え・・じゃあこの子は?」

「おっじゃましまーす!あれ?たきな先輩・・」

 

なんだか千束と同じようなテンションのリコリスが一緒に入って来る

誰だコイツは?

 

「菜月さん・・遅かったじゃないですか」

「たきな先輩!ヒドイじゃないですか!私を置いていくなんて・・・」

「本部からここの情報は貰ってたじゃないですか。それに・・・」

「わたしを置いていったのは菜月さんのほうです」

「いやぁ、急にトイレに行きたくなりまして・・・」

 

私達の知らない所で会話が進行していく・・・

おいおいちょっとまてよ。

 

「あれ?先生。転属してくるリコリスって一人じゃなかったでしたっけ?」

「すまん・・・忘れていた。二人になったんだ」

 

そういう大事なこと忘れんなよ!まったく!!

 

「そうなんだ!じゃあまず自己紹介からしよう!」

 

相変わらず切り替えが早いねぇ。

まぁそこが千束のいいところでも有るんだけど。

 

「あなたの名前は?」

「井ノ上たきなです」

「たきな!いい名前!っていうかその顔どうしたの?」

「例のリコリスだ、話したろ千束」

「あなたがぁ!始めまして千束です!!」

 

おぉ百合百合しい。

そういうのは余所でやってほしい・・・っていうか一人忘れてるぞ。

 

「それでこちらが吉岡菜月さん」

 

おいおい、なんでお前が紹介するんだよ!!

 

「初めまして!宜しくお願いします」

 

こいつも元気が良いやつだな。私、千束見たいなリコリス初めてみた。

 

「初めまして菜月。ここの管理者をやっているミカだ。」

「そしてそれがミズキ」

 

おい!またそれっていった!!

私は怒りを内に隠しながら彼女にあいさつをする。

 

「はじめまして菜月」

「はじめましてミズキさん!!そしてミカさん!!」

 

ホント。元気のいい奴・・・。

 




10話良い展開になってきましたね。
来週が待ち遠しいです。
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