夏やアキでも雪は降る   作:tokoya

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すとーかーにはやっぱりこれでしょ!

「沙保里さぁーん!こっちです!」

 

菜月の大きい声がカフェに響きわたる。

隣のカップルがこっちを見てヒソヒソ話を始める。

菜月は、気にすることなく沙保里に自己紹介を始める。

 

「吉岡菜月です!はじめまして沙保里さん!」

 

2人は小さく溜息を吐くと、自己紹介を始める。

 

「錦木千束です」「井ノ上たきなです」

「初めまして。篠原沙保里といいます」

 

沙保里が笑顔で自己紹介を始めた。

どうやら菜月の声に気にしていない様子・・・

しかしたきなは軽く頭を下げた。

 

「沙保里さんすいません。菜月がうるさくて」

「はは・・・ごめんなさい」

 

菜月は反省しているかわからない声で謝る。

沙保里は再び笑顔で答える。

 

「全然大丈夫だよ! 最近怖い事がたくさんあってテンションさがっていたから」

「菜月ちゃん見ているとこっちまで元気が湧いてくるよ」

「そうですかぁ!それはよかったです」

 

菜月は調子に乗ったように再びボリュームを上げる。

それを聞いた千束は菜月の頭を軽く叩くと、沙保里に質問した。

 

「最近の怖い事っていうのはストーカーの事ですか?」

 

沙保里は、言葉の代わりにスマホの写真を見せてきた。

 

「この写真が原因ですか?」

「そう!この写真。彼と一緒にレストランで撮った写真なんだけど、SNSに投稿したら

強迫リプも来たから怖くなって・・・」

「すぐ消したんだけど、彼も私も変な奴に付きまとわれて・・」

 

沙保里の顔に影が見え始めると、菜月は再び大きな声を沙保里に掛ける。

 

「沙保里さん!写真みせて貰っていいですか?」

「うん、いいよ!」

 

沙保里は笑顔を見せ、菜月にスマホを渡した。

 

「ありがとうございます!・・・・・うーん?」

 

菜月は変な声を出すと直にスマホをたきなに渡した。

不思議に思った2人は菜月を観察する。

顔は笑っているが、目だけは真剣であった。

 

「沙保里さんこれってどこで撮った写真ですかぁ?」

 

沙保里は思いだしたように答える。

 

「そうそう!ガス爆発事件があったビル!爆発の3時間くらいまえだったかな?」

「ガス爆発・・・」

 

たきなはそう呟くと写真を拡大する。

拡大画像を見た千束は思わずコーヒーを吹き出す。

 

「沙保里さん。ちなみに変な奴ってどんな奴ですかぁ?」

「うーん、作業員服を着てて、厳ついサングラスをしていたんだよね。ほら!昔の暴力映画でつけている様なサングラス!」

 

答えを聞くと、沙保里にあるお願いをした。

 

「なるほどぉ・・・分りました。すいません沙保里さんその写真頂けません?」

「写真?全然いいよ!」

 

たきながスマホを沙保里に返すと、2人がスマホを見せ合い始める。

千束とたきなはひそひそと会話を始めた。

 

「取引の現場、写ってるじゃん!」

「しらないですよ!」

「銃は消えたんじゃなくて、とっくに引き渡されてたんだよ!」

「その相手がSNSで写真を見て!」

 

菜月は沙保里から写真を貰うと軽く窓の外を見る。

そして沙保里にある提案をした。

 

「沙保里さん!今夜はとりあえず一緒にいません?」

 

千束は菜月に同調する。

 

「そうですよ、沙保里さん!今夜は一緒にパジャマパーティーしましょう!」

 

沙保里はすこし戸惑った様子であったが、すぐに笑顔に了解した。

 

「いいよ!じゃあ家でどう?」

「いいですね!じゃあ交代で着替えを持ってきます!千束、たきな、後は頼むね?」

 

菜月は慌ててカフェを出ていく。

沙保里の様子を見ながら、たきなは千束に呟くように質問する。

 

「菜月急いでどうしたんですか?」

「さぁ?」

 

 

 

 

 

「じゃあ菜月、たきな。よろしく命大事にだからね!」

「沙保里さんまた後で!」

 

千束が走り去っていきます。

 

みなさんこんばんは!

わたし達はストーカーもといクソガンマニアから沙保里さんを守る為に護衛中です。

今はひとりずつ着替えを取りに行っています。今回は千束の番です。

相変わらずクソどもはこっちをつけてくるだけで何もしてきません。

あれで気づかれていないとでも思っているのでしょうか?

 

けどまぁそろそろウザくなってきたところなので・・・・

 

「あっ・・・忘れものをしました!」

「菜月、何をやってるんですか・・・」

 

たきなに怒られてしまいましたが仕方ありません。

 

「じゃあ取りに行ってきますね。多分をカフェだと思うので」

「菜月急いでくださいね」

「はい」

 

さっさと終わらせましょう。

 

 

 

 

「おまたせしました。・・・あれ菜月は?」

 

千束が着替えを持って戻ってきます。

どうやら菜月が居ない事が不思議なようです。」

 

「うーん?なんか忘れ物をしたらしいんだけど・・・どうしたのかな?」

 

沙保里がそう答えるなか、千束はたきなに聞く。

 

「たきな電話は?」

「電源を切っているみたいで」

「まったく・・・ごめんたきな。着替え取りに行くついでに探してくれる?」

「わかりました。見つけたら早く戻るよう伝えます」

 

 

まったく・・・どこまで探しにいっているのか?

 

 

 

 

 

 

少女は車にゆっくりと近づく。

車の前に立ちはだかる。すると車の中から一人、男が出て来る。

 

「お嬢ちゃん何か様かな?」

 

少女は何も答えない。

 

「お嬢ちゃん聞こえてる?」

 

言葉代わりの蹴りを男に加える。

男が悶絶して倒れると、車慌てて三人の男達が出てくる。

男達は銃を向ける。

少女は鞄を構えると男達目がけて投げる。

男達が驚いた瞬間、1人の顔に拳を加える。

1人は弾丸を放つ。

少女はすべて避けると男の股間目がけて蹴りを加える。

男は気絶してその場に倒れる。

 

「ひいいいい!!」

 

1人が悲鳴を上げて逃げ出す。

追いかけようとする少女。

しかし初め倒れていた男が後ろから銃を向ける。

 

「おい!」

 

両手をあげる。後ろから銃声。慌てて避ける少女。

しかし銃弾は飛んでこない?

なぜか人が倒れる音がする。

少女はゆっくりと振り向く。

そこには男ではなく見覚えのある顔があった。

 

「菜月!大丈夫ですか!?」

 

ため息を1回吐くと、少女はゆっくりと返事をする。

 

「大丈夫ですよ。たきな」

 

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