「いや~ありゃ自信ないよ、そっちはたきなに」
わたしだって、飛んでいるドローンに当てられるか・・・
ですが迷っている時間がありません。
「よし。制御を取り戻すぞ」
「3 2 1」
カウントダウンが終わると、千束が車の窓に弾丸を撃ち込む。
わたしは割れた窓から身を出しドローンに撃ち込・・・
ドォーン
「え・・・」
驚きの声を挙げる暇のなく、乗っている車は川に滑っていく。
わたしは焦った。
「やっっば!」
そう、着ぐるみから幻聴が聞こえる程度に。
しかし幻聴はあっという間に消えて・・・
ザーザー
波が壁に当たる音が良く聞こえるようになった。
はぁ・・・どうやら止まったようです。
「みんなとりあえず動かないで。せーので出ますよ」
「ス・・・スーツケースを」
自分の命とどっちが大事なのでしょう?
そう思いながらわたしは、急いでスーツケースを確保する。
ザバーン
私たちが車外に出ると、車はあっという間に消えて行く。
ですが悠長に見ている場合ではありません!
「千束、早く移動しましょう!」
「何?どうしたの?」
急いで此処を離れなくては!
▽
「たきな何かあった?」
急がされるままに近くのスーパーにやってきた。
たきなは質問に答えること無く、先生に無線を飛ばし始める。
「ミカさん。聞こえますか」
「・・聞こえるぞ。・・どうした?・・」
「車を失いました。今近くのスーパーに避難しています」
「・・そうか。・・近くに敵は?・・」
「いません。ですがスナイパーに狙われていた能性があります」
スナイパー!?。
「わたしがドローンを撃ち落とす前に誰かに墜とされました。誰が狙っていたとしか思えません」
なんでドローンを?
っと今はそんな悠長している場合じゃないみたい!
「たきな移動しよう!奴らがきた!」
たきなは急いで無線を切る。
「追っ手がきました。また連絡します。」
「・・わかった・・気を付けて行動してくれ・・」
先生の声が消える。
よし!しまっていくか!
「ついてきてください!」
あたしは着ぐるみを連れ出す。
すると複数人の足音が近づいて来る
着ぐるみを通路に隠れる同時、男達はたきなを狙い撃ち始める。
「よっしょ!」
あたしは棚を使い飛び上る。
男に狙いを定めて3発撃ち込む。
「ぐはぁ!・・・クソが!」
命中する。だがしかし
くそ!倒れてない!
男達は再びたきなを狙い始める。
たきなはケースを盾に使い男達に反撃していた。
「ぐはっ。ああクソォ!」
血の飛ぶ音がする。
たきなは射撃がうまい。
銃声だけが室内にこだまする。
しかし別の音がし始める。
着ぐるみの声だ。
「ちょ・・えっ・・ちょ・・ちょっと」
「盾に使うのはなしだ!」
「大事なものだっていっただろ~!」
ヤバ!早く止めないと!
「たきな!それなんかダメらしいよ!」
「無理言わないでください!」
そうですよねぇ・・・
「もういい。下がれ!」
良かった・・・たきなに怯んだみたい。
しかし銃声は止まらない。
1人がライフル撃ち続けている。
「あんたは下がらんのかい!」
あたしは思わず敵にツッコム。
たきなは再び銃声を出す。
男はライフルを止める。
どうやら当たったようだ。
あたしは下がった男を追いかける。
男はライフルで反撃し始めた。
隠れながら様子を伺うと、男は手榴弾のピンを抜きこちらに・・・
「はっ!」
投げられる前、走りこむ。
男の手から手榴弾を払い落とす。
落ちた手榴弾をトイレ内に蹴り入れ・・・
「くっ・・・あっ!」
「はい、残念!」
男をトイレ扉の前に放り投げる。
するとあれという間に爆発。
男は吹き飛ぶ。
まぁ・・・致命傷にはならないでしょ・・・
たきなは落ち着いてやって来る。
しかしいきなり表情を変え、驚きの顔を・・・
▽
危ない!
千束の後ろでライフルを構える男。
喋る暇もなくウォールナットを隠す。
しかし千束は!?
「千・・・?」
振り向くとそこでは驚きの光景・・・。
弾が千束を避けていく!?
しかし千束は驚かず、ゆっくりと進む。
躊躇なく3発撃ち込む。
倒れる男にとどめを刺す。
千束は顔を動かさず、横に2発撃ちこむ。
男の苦しむ声。
「くっ!!」
横からも敵が来ていたようだ。
場が急に静かになる。
わたしが茫然と見つめる中、千束は敵の前に屈む。
一体何を?
屈んだ千束に向かって進言する。
「敵の増援が来る前に脱出しましょう」
「少し待って」
ゆっくりと手当を始める千束を見て、わたしは条件反射のように叫んでいた。
「囲まれますよ!」
千束はまるでわたしを怒る様に返答した。
始めてだ・・・。
「死んじゃうでしょ!」
死んじゃう?もしかして・・・
「千束は敵を殺していないのですか・・・?」
わたしの質問に、まるで当たり前かの様に返答する千束。
「そうゴム弾。特殊な奴なの」
茫然としているわたしに、ウォールナットは落ち着いて進言する
「脱出ルートはまだ敵にマークされていない」
「今ならまだいける」
千束はこっちを見る。
さっきと違い、いつも通りの表情。
「あたしもすぐ追いかけるから」
わたしはその場から離れたくなった。
ウォールナットを連れ、すぐに離れる。
出口に近づく。するとウォールナットわたしを追い越し・・・
「えっ、ちょっと!」
▽
「待ち伏せしているぞ」
俺はガキに教えてやった。
すガキは血相を変えて走りだす。
なんでこんなこと言ったかな・・・
しばらくすると2発の銃声。
「終わったか・・・」
俺は仲間に無線を入れる。
「どうだ?殺ったか?」
「・・すまねぇ・・2人とも腕を・・抜かれた!!・・」
「大丈夫か!」
「・・あぁ腕だけだ・・もう一回狙うか?・・」
「いや・・・いいやめろ」
「・・えっ!でもせっかく・・アレを用意したのに・・」
「いいんだ。飯でも食いに行こう・・・」
俺は仲間の無線を切ると、ロボット野郎に電話をする。
「すまない。失敗した」
だがロボット野郎有頂天な声を上げて言った。
「失敗した?何を言っている!大成功じゃないか!よくやった!」
「この国のトップハッカーは僕のものだ!またよろしく頼むよ!」
俺の言葉を聞く暇もなくロボット野郎は電話を切る。
成功した?何をいっているのか・・・?
まぁ今回はそれでいい。
アイツに仮を返せたような気がするからな。