夏やアキでも雪は降る   作:tokoya

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大切にしているといいことも有る

「いや~ありゃ自信ないよ、そっちはたきなに」

 

わたしだって、飛んでいるドローンに当てられるか・・・

ですが迷っている時間がありません。

 

「よし。制御を取り戻すぞ」

「3 2 1」

 

カウントダウンが終わると、千束が車の窓に弾丸を撃ち込む。

わたしは割れた窓から身を出しドローンに撃ち込・・・

 

ドォーン

 

「え・・・」

 

驚きの声を挙げる暇のなく、乗っている車は川に滑っていく。

わたしは焦った。

 

「やっっば!」

 

そう、着ぐるみから幻聴が聞こえる程度に。

しかし幻聴はあっという間に消えて・・・

 

ザーザー

 

波が壁に当たる音が良く聞こえるようになった。

はぁ・・・どうやら止まったようです。

 

「みんなとりあえず動かないで。せーので出ますよ」

「ス・・・スーツケースを」

 

自分の命とどっちが大事なのでしょう?

そう思いながらわたしは、急いでスーツケースを確保する。

 

 

ザバーン

 

私たちが車外に出ると、車はあっという間に消えて行く。

ですが悠長に見ている場合ではありません!

 

「千束、早く移動しましょう!」

「何?どうしたの?」

 

急いで此処を離れなくては!

 

 

 

 

「たきな何かあった?」

 

急がされるままに近くのスーパーにやってきた。

たきなは質問に答えること無く、先生に無線を飛ばし始める。

 

「ミカさん。聞こえますか」

「・・聞こえるぞ。・・どうした?・・」

「車を失いました。今近くのスーパーに避難しています」

「・・そうか。・・近くに敵は?・・」

「いません。ですがスナイパーに狙われていた能性があります」

 

スナイパー!?。

 

「わたしがドローンを撃ち落とす前に誰かに墜とされました。誰が狙っていたとしか思えません」

 

なんでドローンを?

っと今はそんな悠長している場合じゃないみたい!

 

「たきな移動しよう!奴らがきた!」

 

たきなは急いで無線を切る。

 

「追っ手がきました。また連絡します。」

「・・わかった・・気を付けて行動してくれ・・」

 

先生の声が消える。

よし!しまっていくか!

 

「ついてきてください!」

 

あたしは着ぐるみを連れ出す。

すると複数人の足音が近づいて来る

着ぐるみを通路に隠れる同時、男達はたきなを狙い撃ち始める。

 

「よっしょ!」

 

あたしは棚を使い飛び上る。

男に狙いを定めて3発撃ち込む。

 

「ぐはぁ!・・・クソが!」

 

命中する。だがしかし

くそ!倒れてない!

 

男達は再びたきなを狙い始める。

たきなはケースを盾に使い男達に反撃していた。

 

「ぐはっ。ああクソォ!」

 

血の飛ぶ音がする。

たきなは射撃がうまい。

 

銃声だけが室内にこだまする。

しかし別の音がし始める。

着ぐるみの声だ。

 

「ちょ・・えっ・・ちょ・・ちょっと」

「盾に使うのはなしだ!」

「大事なものだっていっただろ~!」

 

ヤバ!早く止めないと!

 

「たきな!それなんかダメらしいよ!」

「無理言わないでください!」

 

そうですよねぇ・・・

 

「もういい。下がれ!」

 

良かった・・・たきなに怯んだみたい。

 

しかし銃声は止まらない。

1人がライフル撃ち続けている。

 

「あんたは下がらんのかい!」

 

あたしは思わず敵にツッコム。

 

たきなは再び銃声を出す。

男はライフルを止める。

どうやら当たったようだ。

 

あたしは下がった男を追いかける。

男はライフルで反撃し始めた。

隠れながら様子を伺うと、男は手榴弾のピンを抜きこちらに・・・

 

「はっ!」

 

投げられる前、走りこむ。

男の手から手榴弾を払い落とす。

落ちた手榴弾をトイレ内に蹴り入れ・・・

 

「くっ・・・あっ!」

「はい、残念!」

 

男をトイレ扉の前に放り投げる。

するとあれという間に爆発。

男は吹き飛ぶ。

まぁ・・・致命傷にはならないでしょ・・・

 

たきなは落ち着いてやって来る。

しかしいきなり表情を変え、驚きの顔を・・・

 

 

危ない!

千束の後ろでライフルを構える男。

喋る暇もなくウォールナットを隠す。

しかし千束は!?

 

「千・・・?」

 

振り向くとそこでは驚きの光景・・・。

弾が千束を避けていく!? 

しかし千束は驚かず、ゆっくりと進む。

 

躊躇なく3発撃ち込む。

倒れる男にとどめを刺す。

 

千束は顔を動かさず、横に2発撃ちこむ。

男の苦しむ声。

 

「くっ!!」

 

横からも敵が来ていたようだ。

場が急に静かになる。

 

わたしが茫然と見つめる中、千束は敵の前に屈む。

一体何を?

屈んだ千束に向かって進言する。

 

「敵の増援が来る前に脱出しましょう」

「少し待って」

 

ゆっくりと手当を始める千束を見て、わたしは条件反射のように叫んでいた。

 

「囲まれますよ!」

 

千束はまるでわたしを怒る様に返答した。

始めてだ・・・。

 

「死んじゃうでしょ!」

 

死んじゃう?もしかして・・・

 

「千束は敵を殺していないのですか・・・?」

 

わたしの質問に、まるで当たり前かの様に返答する千束。

 

「そうゴム弾。特殊な奴なの」

 

茫然としているわたしに、ウォールナットは落ち着いて進言する

 

「脱出ルートはまだ敵にマークされていない」

「今ならまだいける」

 

千束はこっちを見る。

さっきと違い、いつも通りの表情。

 

「あたしもすぐ追いかけるから」

 

わたしはその場から離れたくなった。

ウォールナットを連れ、すぐに離れる。

 

出口に近づく。するとウォールナットわたしを追い越し・・・

 

「えっ、ちょっと!」

 

 

 

「待ち伏せしているぞ」

 

俺はガキに教えてやった。

すガキは血相を変えて走りだす。

なんでこんなこと言ったかな・・・

 

しばらくすると2発の銃声。

 

「終わったか・・・」

 

俺は仲間に無線を入れる。

 

「どうだ?殺ったか?」

「・・すまねぇ・・2人とも腕を・・抜かれた!!・・」

「大丈夫か!」

「・・あぁ腕だけだ・・もう一回狙うか?・・」

「いや・・・いいやめろ」

「・・えっ!でもせっかく・・アレを用意したのに・・」

「いいんだ。飯でも食いに行こう・・・」

 

俺は仲間の無線を切ると、ロボット野郎に電話をする。

 

「すまない。失敗した」

 

だがロボット野郎有頂天な声を上げて言った。

 

「失敗した?何を言っている!大成功じゃないか!よくやった!」

「この国のトップハッカーは僕のものだ!またよろしく頼むよ!」

 

俺の言葉を聞く暇もなくロボット野郎は電話を切る。

成功した?何をいっているのか・・・?

 

まぁ今回はそれでいい。

アイツに仮を返せたような気がするからな。

 

 

 

 

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