こんばんは、さんめん軍曹です。
本編が続いていながらスピンオフを作ってしまいました。
同時進行で更新していこうと思っていますので、よろしくお願いします!
「う〜ん…」
ここは横須賀鎮守府の地下にある射撃場。
10レーンもある広々とした空間には、先程からただ1人銃を撃ち続けては悩んでいる様子の人間がいた。
「長い間全く撃ってなかったからなあ…。ヘソ曲げても仕方ない、か」
「よう篠原。何をそんなに悩んでるんだ?」
後ろから声をかけてきたのは冴羽獠。とある事情から代わりに横須賀鎮守府の提督をやっている、裏の世界でNo.1のスイーパーだ。
「あぁ。実はな、久々に俺の銃を引っ張り出して手入れでもしようかと思ったんだが、どんだけ掃除しても、どんだけサイトを調整しても弾が右に逸れるんだよ」
篠原と呼ばれた男は、台の上に置かれた"スミス&ウェッソン M1917"を指差しながら少し困ったように言う。
「ほーん。どれ、ちょっと撃たせてくれ」
「ほれ」
篠原は振り向きながら、持った銃を手の中で回転させてグリップを獠に向けた。
「そいじゃひとつ…」
人型の的に照準を合わせ、まずシングルアクションで6発。
次にハーフムーンクリップを用いて.45ACP弾を3発ずつ込め、シリンダーを戻す。
また狙いを定めてダブルアクションで6発撃った。
「どうだ?」
「うんにゃ。こりゃ鉄くずも同然のシロモノだな。トリガーが重いし、あちこちに錆が出来ててよく暴発せずに済んでるなって感じ」
「そう言ってくれるなよ。こいつがただの銃じゃないのはお前も知っての通りだろ」
S&W M1917。45口径オートマチック用の弾丸を、専用のハーフムーンクリップで装填する一風変わった銃だが、この個体にはさらに特別な仕様が備わっていた。
「確かにこの銃は素晴らしい。俺の357マグナムや、海坊主の44マグナムに負けず劣らずのマンストッピングパワーを備えておきながら、本体は細身で扱いやすい」
「そうだ。更に…」
「更にこの銃は、工場で生産される数ある製品のうち、1000挺に1挺出来ればいいと言われているワン・オブ・サウザンドだ」
「うむ。M1917の中でもこいつは特別だ。俺は今まで大事に扱ってきたんだが、あの空白の2年間のせいでこうなっちまった」
「このまま腐らせとくのは実にもったいないな」
「そうだな。…心当たりならある」
「ほう」
獠はシリンダーから弾を抜き、提督へ返した。
「シカゴだ。シカゴにガンスミスがいる」
「信用できるのか?」
獠が心配するのも無理はない。このリボルバーの特殊性から、下手な人間に触らせるとせっかくのワン・オブ・サウザンドが台無しになってしまうのだ。
「問題ない。年齢は若いが、かなりいい仕事をする」
「ふうん。シカゴねぇ…」
「裏の世界の住人なら聞いたことはあるだろう。ガンスミス・キャッツの名をな」
「…!」
ガンスミス・キャッツ。
アメリカ・シカゴでは名の知れた、2人組の少女が経営している銃工店だ。しかしその裏では賞金稼ぎ(バウンティ・ハンター)として活動しているらしい。
「どうやら知っているようだな」
「凄腕のハンターらしいな?片方は幼いガキだが、もう片方は…もっこりちゃ〜ん♡♡♡」
篠原提督はズッコケた。
いかがでしたでしょうか?
提督を主軸に、シティーハンターとガンスミスキャッツを混ぜてみたいと思って作ってしまいました。
勢いって怖いですね()
本編共々よろしくお願いします!