「えっと、大丈夫?」
と簪が俺に声をかけてきた
「大丈夫だ。少し休めば治る」
糖分は偉大なんだ
「でもやがみん、凄いことになってるよ」
「何が?」
本音が俺の前に鏡を出てきた
「ほら〜」
そこに映ったのはいかにも不機嫌そう顔をした顔色が白い俺だった
まぁ、こうなるのも必然かオーバーロードを初めて使った上に必殺ファンクションとしてのオーバーロードも使ったんだ。まだマシな方だな
「すげぇ顔だな。休めば大丈夫だって。それより模擬戦始まるみたいだぞ」
そう言うと皆はアリーナに顔を向けた
そこには既にISを展開した6人がいた
「マドカがルシファー、輪廻がハーデス、ミアがジ・エンペラーM2、鏡花がナイトメア・フィアー、雫姫が月光丸、ジェシカがジャンヌDII。ジェシカ以外はタイニーオービット社制でジェシカのジャンヌDIIもアメリカとの共同開発した機体だ」
「全部LBXをベースにしてるんだね」
簪がそう言ってきた
「まぁ、そうだな。まだ発表していないLBX自体は沢山あってな。そこから引っ張って来てる」
LBXて量産型じゃない機体て結構多いんだよな
そんな話をしているとついに動き出した
「えっ!増えた!?」
そういったのは相川さんだった
「あー、あれね最初驚くよな」
「なんなのあれ?」
視線の先には三体に増えたナイトメア・フィアーがいた
「あれは、ホログラフだよ」
「ホログラフ?」
「そ、一体だけ本体で他はただの立体映像。でもその精度はハイパーセンサーを騙せるほどの高精度だよ。あれを破るにはまとめて吹き飛ばすか本体を見つけるかしかないからね」
「そんな機能があるんだ」
「凄いのは機体だけじゃなく鏡花もだけどね。あれね全部の動き鏡花自身が制御してるんだよ」
三人はその言葉にとてつもなく驚いていた
「じゃ、じゃあ鏡花さんは三機のISを操ってるて事なの」
「そういう事になるな」
ほんと、どんな脳みそしてんだか
「確かにタイニーオービットの機体は強力な物が多い。その代わり扱う人物によってその性能に差が出る。ほんとに凄いのは機体ではなくそれを十全に扱える人だよ」
今ぶつかっているのは鏡花とマドカだな
鏡花が押してる感じだな。マドカも互角に渡り合ってるように見えるけど相手の動きを見切るので精一杯だな
〈アタックファンクション!セラフィックウィング!〉
そんな状況に焦ったのかマドカは纏めて吹き飛ばす策に出たようだ
「纏めて吹き飛ばす選択をしたか。でも悪手だろ」
次の瞬間セラフィックウィングで巻き起こった土煙からナイトメア・フィアーが二機飛び出し攻撃を仕掛ける
それに反応したマドカは盾を構えるがその二機は消えマドカの後ろに本体の鏡花が現れ叩き落とした
セラフィックウィングは確かに広範囲への攻撃だが纏めて吹き飛ばすのではなく無数の攻撃が降り注ぐものだからなやろうと思えば避けること自体はできる
しかも三機全てに攻撃を当てなきゃいけないから攻撃は分散する。要するにやろうと思えば避けられる攻撃。これを可能にするのは鏡花の技量もあってだが
〈アタックファンクション!デスサイズハリケーン!〉
鏡花は必殺ファンクションを発動しマドカとの戦いに決着をつけた
模擬戦を終えた二人は観客席に来て観戦仲間に入った
次に動いたのは
輪廻とジェシカだった
「ジェシカさんは遠距離主体なんだね」
ジェシカの二丁拳銃スタイルを見た簪はそう言った
「ジャンヌD自体が西部劇のガンマンをイメージして作られたからな。それのカスタム機であるジャンヌDIIもジェシカ自身が射撃を得意としていることからあのスタイルになったんだ。今回はジェシカの方が分が悪いかな」
「どうして〜」
まぁ本音の疑問も最もだ
「簡単に言うと機体の頑丈さとジャンヌDの攻撃のレパートリーの少なさだな。ハーデスはかなり頑丈に作られていてな実弾なら装甲で普通に弾く。それに対してジャンヌDの武装はどれもこれも実弾兵装だ。ほかの機体だったらまだしもハーデスには通用しない。それにジェシカは近接戦を苦手としている。実弾が効かないから近接戦で仕留めようとしてもハーデスのあのデカい武器、ケルベロスの一撃を受ければジャンヌDIIもタダじゃな済まない。それに、ハーデスは他の機体にはない固有の必殺ファンクションを持っていてなそれがまぁ、えげつないと言うかなんと言うか」
そんな話しているとジェシカが必殺ファンクションを発動した
〈アタックファンクション!グレイトボマー〉
あっ、そう来たかぁ
「効かないなら効くぐらいの攻撃をするか。ゴリ押しだな」
いやまぁ、確かにそれが正しいとは思うけど
ダメージを与えられなくてもCゲージは貯まるもんな
でも攻撃を喰らってもCゲージは貯まるわけで
〈アタックファンクション!ワールドエンド〉
一番やべぇやつ発動したな
一瞬だけ輪廻とジェシカの周りだけ世界が消えたようになり次の瞬間ジャンヌDIIを強力な衝撃波が襲った
「今のは一体」
「今のがハーデスが使える必殺ファンクション、ワールドエンド。あれは特殊な機体でしか発動できない強力な必殺ファンクションでその一撃は余裕でISのシールドを吹き飛ばす」
ほんとえげつないよな
「……今度ジャンヌDIIの武装を新しく作るか」
ビーム兵器にするかな
「ぜひそうしてちょうだい」
どうやらジェシカが戻って来たようだ
「理不尽てああいうのを言うのね」
「公式試合だったらシールドを張らずに戦闘なんてダメだろうけどこれは、個人の模擬戦だからな。運が無かったて事で」
少し不機嫌だがこればかりはどうしようもない
突然ジェシカが俺の膝に頭を乗せてきた
「いきなりどうした」
「ふて寝よふて寝。これぐらい良いでしょ」
「……まぁ、それで気が晴れるんだったら」
「ずるいわよ!そこどきなさい!」
そう言って輪廻が突撃してくるが
「これは、ジェシカを励ます為なんだからお前は我慢しろ」
「ヴヴヴヴヴヴ」
「お前は犬かよ。それより次始まるぞ」
周りから色々視線が突き刺さってるが気にしない
次は雫姫の月光丸とミアのジ・エンペラーM2か
二人は飛ぶことなく近接戦での応酬を始めた
「予想どうりと言うかなんと言うか。どっちも近接主体だからな」
パワーとテクニックのジ・エンペラーM2とスピードとテクニックの月光丸と言ったところか
今の所は雫姫が有利か戦闘経験からして雫姫の方が上だしな
ハンマーの攻撃をなるべく受けないように受け流してカウンター主体で戦っているのか
ミアの方は……少しずつ攻撃を変えてきたな大振りだった攻撃が直ぐに切り返したりできる細やかな攻撃になってるな
そのまま二人は近接戦での応酬を続けシールドエネルギーが二人とも少なくなってきた時
〈アタックファンクション!オメガエクスプロージョン〉
ミアが必殺ファンクションを発動したがこれはIS戦だからな普通に月光丸は飛んで回避した。強力な一撃だからか月光丸のシールドエネルギーが削れたがまだ残っていた。
〈アタックファンクション!月下乱舞〉
必殺ファンクション直後の隙を付いて雫姫がミアに必殺ファンクションを繰り出しジ・エンペラーM2のシールドエネルギーを削りきった
「……フフっ、どんまい。ミア」
「笑わないでください!」
ミアはたまにおっちょこちょいな一面を出してくる
おそらく今回も地上で戦っていたから飛ぶという事が頭から抜けていたのだろう
その後体調が回復した俺は他の面々と模擬戦をしたりして訓練を続けた
次回はセシリア戦をするつもりだ
なお、セシリアVS一夏は飛ばします