「…んー、見間違い…なわけないよなぁ…」
ヘスティアはそう言ってベルに入れたステイタスを写した紙を見る。
ー
ベル・クラネル
Lv.X
力:X 0000(測定不能)
耐久:X 0000(測定不能)
器用:X 0000(測定不能)
敏捷:X 0000(測定不能)
魔力:X 0000(測定不能)
《魔法》
【リベルタス・トニトルス】
・無詠唱魔法
・最も自由な雷魔法
・使用者の想像力に依存
《スキル》
【
・魅了無効化
・『色』を扱う
・自由
ー
(…Xってなんだい…)
ヘスティアはそう思いながらベルに渡す。
「…ステイタスってこんなものだったか?」
「そんなわけないよ…ベルがそうだと私もそうかも」
「…そうか、アイズ君はあの貧…ロキの眷属だったね」
「うん…ベル、今すぐ行こう?」
「ロキ・ファミリアにか?もう遅いだろ」
「…そっか、なら明日だね」
「…別にいいけど、寝床は二つしかないよ?」
「あぁ、大丈夫です…どうせアイズは俺と寝る!とか言うんで」
「ベルと寝たら落ち着くから」
「…そうかい…僕は先に寝るよ。明日もバイト三昧だからね…仕方ないけど」
それを聞いたヘスティアはそう言うと寝床に入り、眠りにつく。
「…ベル、おやすみ」
「あぁ、おやすみ。アイズ」
2人はそう言うと仲良く眠りについた。
ー
「…よし、ロキ・ファミリアに向かうか」
「うん、ちょっとやりたいことがあるから」
「あぁ、行ってらっしゃい」
2人はそう言って拠点から出ると大通りに入る。
「…ベル、さっきから見られてる?」
「昨日からずっとだな…あの塔からだな」
「神様かな?」
「間違いなくな…まぁ、なんか敵対するわけじゃないし…無視でいいな」
「うん…あっ、じゃが丸君!」
「…あれがか…買うか?」
「うん!」
そんな会話をしつつ、じゃが丸君を食べながら歩いているとある団体を見つける。女性しかおらず、エルフの女性や東洋の着物を着た女性など見た目だけでも個性豊かな面々が会話しながらベル達の前を横切る。すると、エルフの女性はベルを見つけると近づいてくる。
「あの、あなたは…もしかして、昨日の…」
「…あぁ、昨日の…怪我とかは大丈夫なんですか?」
「えぇ、少しの間は安静ですが」
「そうですか…アイズ、頬をつねるな。痛い」
「…浮気者」
「それは違うんじゃないか!?」
「…あの、お礼がしたいのですが…」
「あぁ、大丈夫ですよ。助け合いは当たり前ですから」
「…なら、せめて自己紹介でも!」
「…ベル・クラネルです」
「…リュー・リオンです」
ベルはそう言って手を差し出すと、リューはその手を握る。それを見た人たちは驚きの声を上げ、仲間達も驚いていた。
「…じゃあ、俺たちはこれで」
「…はい、ベルさん」
ベルはそう言うとアイズに頬を抓られながら去って行った。
次回 突撃!アイズのファミリア!
「ベルの浮気者」
「だから何でだよ!?」