アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 ギブミーマネー
2章 1話


 カンカンカンカン。私は今日も金属を叩く。

次の町に着いたは良いが悪徳商人に騙されて、有り金全部毟り取られてしまった。

強制労働中。慣れてるから余裕だ。

 

「イカれ小娘!こっち来て手伝え!」

「パワー!」

 

 この町の金属掘りになって3日、採掘量は日に日に増えている。

金属掘りの現場監督はニコニコだ。

私だけ飯の量が多いが、誰からも文句は言われたことが無い。

黙々と金属を叩いていると現場監督が話し掛けてきた。

 

「傭兵辞めて金属掘りした方が良いぜ。」

「それは嫌だ。」

「まあ良い。このペースなら後1週間くらい働けば持ってた道具を返してやるぜ。」

「1週間かあ。早くパイプが吹きたいなあ。」

「それとお前、ここ出たら博打だけは絶対するなよ。」

「何で?」

「顔に出過ぎなんだよ。あの商人が良い奴じゃなかったら機械義肢も取られてたぞ。」

「へー、そうなんだ。」

 

 あの商人は悪徳じゃなかったらしい。今度あったら助けてあげよう。

 

 しかしこの町は虫人が多いな。虫人は力が弱い種族だから私は重宝されている。

荷物を運んだり、井戸水を汲んだり、私は力仕事の総合商社だ。

 

「でも意外だったぜ。」

「何が?」

「お前さん、頭はアレだが力はあるから、暴れて何も無かったことにするかと思ってた。」

「その手があったか!今から暴れて良い?」

「駄目だ。お前さんも大概お人好しだぜ。悪いことじゃねえけどな。」

 

 暴れるのは辞めといた。私はお人好しだからな。

無駄な暴力は振るわないのだ。本当だよ。

 

 

 夜になると商人が訪ねて来た。毎日の様に訪ねてくる。

私に気があるんだろう。金返せ。暴れるぞ。

 

「パワーさん、労役が終わった後の予定はありますか?」

「お前を殴る。」

「おー怖い。冗談はさておき、近くの遺跡を探索する人を募集しているんですが、加わりませんか?」

「考えとく。」

「お願いしますよ。機械義肢を持ってる人は頼もしいですから。」

 

 遺跡の探索か。碌な思い出が無いけど金は稼げるからな。

あっそうだ。分け前を聞いておくんだった。

私は頭が良いから分け前は事前に取り決めておくのだ。

 

 

 結局10日で金属掘りの労役は完了した。

監督や一緒に働いた奴らは名残惜しそうだ。

 

「パワーさん、マジで行くんすか?」

「後1週間!いや3日で良いんで一緒に働きましょうよ!」

「遺跡の探索終わったら来いよ。」

「嫌だ。私は傭兵だから傭兵っぽいことをする。」

 

 ワイワイしてると商人が来たようだ。

後ろには遺跡を一緒に探索する人達がついて来ている。

 

「パワーさん、早速ですが遺跡に向かいますよ。」

「分かった。その前に道具返して。」

「はいどうぞ。」

 

 久々に身に着けた背負袋、ゴーグル、外套は何だか輝いて見えた。

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