アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 3話

「き、気持ち悪い……」

「クソアマ……おええええ!」

 

 遺跡に着いたが荷車に乗っていた面々は死屍累々だ。

私は一仕事を終え、気持ちが良い。

自分の足で歩かないからこうなる。

 

「早速潜る?」

「ハァハァ……もうすぐ暗くなるので遺跡の前で野営しましょう。」

「分かった。」

 

 野営は得意だ。自分が寝られる穴を掘れば完成。

ザクザクザクザク、私は穴掘り職人だ。

 

「……すみません。何をしているんですか?」

「野営の準備。」

「テント張るの手伝ってくれませんか?」

「良いよ。」

 

 テントは張ったことがない。適当に引っ張れば良いか。

ビリビリビリと音がした。

 

「私じゃない。悪いのはコイツ。」

 咄嗟に指を指した。指の先は私の雇い主の商人だった。

「はぁ……やっぱり手伝わなくて良いです。」

「分かった。」

 

 結局、私以外の皆でテントを張ることにした様だ。

その間、私は暇だったので携行食を食べた。

不味い。もう一口。不味い。もう要らない。

 

「明日は早朝から遺跡に入ります。」

 

 オウとかアアとかハイとか各人バラバラの返事をした。

早起きは得意だ。金属掘り時代は皆より早く起きて金属を叩いていた。

皆がうるせえと言って起きるのがお決まりだった。

懐かしさに浸っていると眠たくなってきた。

もう寝よう。おやすみ。私は外套を頭から被って寝た。

 

 

 朝起きるとザワついていた。何か起きたようだ。

集まっている皆に話しかける。

 

「何かあった?」

「何人か居なくなっていまして、どうやら先に遺跡内へ向かった様です。」

「ふーん。」

 

 夜中にガサガサ動く音がしたからそれかな。

急いでも遺跡は逃げないのに、ご苦労な事だ。

 

「居なくなった人は仕方ありません。今居る人たちで隊列を組みます。」

「エイエイオー。」

 

 私は語り部から教えて貰った一致団結の秘技を披露した。

周りから舌打ちが聞こえる。私以外は一致団結した様だ。

 

「イカれ小娘と組むのは嫌だぜ、俺は。」

「全くだ。」

「お前だよ!」

「まあまあ、実力は確かですよ。」

「……苛つくがその通りだ。」

 

 どうせ皆で行かないといけないのだ。好き嫌いは忘れた方が良い。

隊列については名前も知らない傭兵が仕切るみたいだ。

私も仕切りたい。ちらっと商人を見たが無視される。

 

「前衛は小娘1人で良いだろ。中衛と後衛を各2名で遊撃1人かな。商人さんは中衛と後衛の間で指示してくれ。」

 

 パーティなのにハブられている気がする。

まあ良いや。後悔するが良い。全部私が倒してやる。

そしたらお前らの商人からの心象は最悪だ。ざまあみろ。

そんなことを企んでいると出発の時間が来たようだ。

 

「それでは行きましょうか。」

「ちょっと待って、石ころ拾わせて。」

 袋に石ころを詰められるだけ詰める。

 

「お前が背負ってる立派なクロスボウは何だ?」

「飾り。格好良いでしょ。」

 

 また舌打ちが聞こえた。クロスボウでちまちまボルトを撃つよりも、

石ころを投げた方が強いから仕方無いのだ。だから許してねボス。

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