テクテク、テクテク私達は遺跡を進む。
待ってろ金目のもの、凄い武器、何だか分からない古代の機械。
それにしてもこの遺跡は何が取れるのだろう。訊ねてみる。
「ねえねえ、この遺跡何が出るの?」
「それがですね、あまり奥まで行けてないので良く分かって無いんですよ。」
「町の近くにあるのに?」
「はい、最近は盗賊が住み着いていて奥まで行けた人がいないんです。」
「盗賊?聞いてない。」
「何度も言いましたよ。」
盗賊が出るなんて知らなかった。
居なくなった人は盗賊に殺されたか盗賊の仲間だな。
もしも生きて出てきたら半殺しにして確かめよう。
「何もないね。」
「恐らく盗賊のアジトに集められてますね。」
「探す手間が省けるね。」
「頼もしいです。」
「待て待て待て!盗賊のアジトに突っ込む気か?」
「はい、初めからそのつもりです。」
「この人数で勝てるかよ!ここの盗賊はかなり大所帯と聞いてる。」
「どういうつもりで参加を?」
「盗賊避けて探索すると思ってたんだよ!」
パーティの1人が喚いている。他の人も同意してる様な表情だ。
何が怖いのだろう。ロボットとか虎とか沢山殺したと言っていたのに。
「では、多数決を取りましょう。」
「盗賊のアジトに突っ込み栄光を勝ち取りたい方。」
私と商人が手を挙げる。こちらは2だ。
「盗賊からコソコソ逃げ回りコソ泥したい方。」
いちにいさんしのごお。あっちは5だ。
「はあ……パワーさん、お願いします。」
商人が殴る様な仕草をした。任せろ。交渉は得意だ。
ボコ、ボコ、ボコと3人の腹をぶん殴る。
これでこっちが5、あっちが2。多数決で私たちの勝ち。
「これで決まりですね。盗賊共を皆殺しにしましょう。」
ニコニコと商人が言う。この人もイカれてた。
皆泣きそうだ。ざまあみろ。私に仕切らせないからだ。
傭兵の1人が聞いてきた。
「しょ、勝算はあるのか?」
「今から考えます。」
最高にイカれてる。いきあたりばったり過ぎる。
仕方が無い。私のプランを話そう。
1.私が盗賊に突っ込む。
2.私が盗賊を蹴散らす。
3.宝物ゲット!
黙って話を聞いていた傭兵が口を開いた。
「……お前、本当にイカれてるな。」
「?」
「素晴らしい。それでいきましょう。」
「報酬は私が10。皆が0。」
「チッ。援護はするから分け前は5:5な。」
「はちにい。私がはち。」
「ロクヨン!お前が6!俺達が4!」
「ななさん。これ以上は一緒に突っ込まないと駄目。」
「……しょうがねえか。それで頼む。」
報酬ウハウハで皆幸せだ。
問題は盗賊のアジトがどこにあるか分からない事だ。
「アジトは分かるの?」
「大体の位置は。兵士から地図を横流しして貰いました。」
「で、近々討伐隊を送るらしいのでその前に私達でお宝を頂こうと言う腹です。」
「聞いてない。」
「言いましたよ。」
相手が聞いてないと言ってないのと同じ。私はそう言いたい。
不承不承ながら私とその一行は盗賊のアジトを目指した。