アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 5話

 盗賊のアジトにテクテク向かう。道中何もないのが却って不安だ。

他の傭兵も不安を口々に言う。

 

「はぁ、不安だぜ。」

「嫌だなあ。」

 

 皆五月蝿いな。負ける訳無いのに、私がいる方が勝つ。

これは昔の物語でも描かれている事だ。

 

「そろそろ着くので静かにして下さい。」

「となれば……おらあ!」

「!」

 

 皆で私の口を塞ぎに来た。こいつら皆盗賊か?!

ジタバタする。喋らせろ!

 

「モガー!」

「静かにしろ。お前は叫びそうだから俺達で口を塞いでおく。」

 

 皆私が叫ぶのが不安だったみたいだ。

助かった。多分あのままだと叫んでいた。

私の魂は熱く燃えているから叫ぶのは仕方無い。

じゃれ合っていると見覚えのある奴らが出てきた。

 

「あっ、お前らはいなくなった!」

 

 夜の内に消えた人達は3人だったみたいだ。

どうやらこっちに来るらしい。なんで?

ついでに何か喋りかけてきた。

 

「助かった。俺達だけじゃあ盗賊からお宝を頂けなかったぜ。」

「……」

 

 フンッ!私は3人の腹をぶん殴った。鳩尾に入ったので声も出ない。

この嘘つきめ。お前らが盗賊なんだろ。私には分かるんだ。

横から商人が話し掛けてきた。

 

「お見事です、パワーさん。彼らも賊の可能性が高い。縛っておきましょう。」

「虫人だから手足千切って逃げるかも。殺そうよ。」

「確かに。殺しましょうか。」

「ちょ、ちょっと待て。盗賊じゃなかったらどうするんだ?」

「何言ってるの?こいつらは盗賊。だから殺す」

「わ、分かったぜ。」

 

 何だか私と商人を見る皆の目が怯えている。

こんなの当たり前じゃないか。分け前も増えるのに何が嫌なのだろう。

 

 ボキ、ボキ、ボキ。3人の首を折る。

何か使えそうな物無いかな。後で死体を漁ろう。

 

「それでは突入しましょうか。」

「りょうかーい。援護は頼んだよ。」

 

 見張りも居ない様だし、突入することに決めた。

当然、私が先陣を切る。走れ走れ。相手に恐怖を覚えさせろ。

1番偉そうな奴を初めに仕留めろ。

 

「な、何だおま……」

 グチャリと頭を潰す。漸く私に気付いた様だ。

 

「ヒヒヒ、ヒエッ!」

「は?は?はあ?!」

 

 集団でパニック状態に陥った。

2人目、3人目、4人目、本当に数が多い。援護が遅いな。

後ろを振り返ると商人以外皆殺られていた。

しかし商人強いな。また1人、また1人と倒していく。

 

「いてっ!」

 

 ガンッ。危ない。余所見してたら私の頭に棍棒がヒットした。

機械義肢は頑強性も上がる。痛いけど弱い攻撃は効かない。

 

「ひぃ!化け物!」

「ばけもの?!どこ!」

 

 いんがおーほー。棍棒で叩いてきた奴を頭から叩き潰し、周りを見渡す。

化け物はいないみたいだ。こいつは私に一撃を入れて、気を散らした強敵だった。

残りは雑魚だろう。皆殺しだ。

 

「お、お頭、何で!?」

 

 商人と戦っていた盗賊が何か喚いていた。

おかしら?お菓子、お菓子があるのかここには?!

語り部に聞いたことがある。お菓子は美味しいらしい。楽しみが増えたな。

どうでも良いけど械人はお菓子食べられるのかな。機械なのに。

そう思いながら、辺りを見渡す。

盗賊は後10人くらいかな。さっさと片付けよう。

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