アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 6話

 これで終わりかな。最後の盗賊をチョップで唐竹割りにして辺りを見渡した。

盗賊のアジトは血の海だ。立っているのは私と商人だけ。

一息ついたので商人に話しかける。

 

「商人強いな。」

「これでも鍛えてますから。」

「ふーん。さっさとお宝を持って帰ろう。山分けだ。」

「……よろしいので?」

「何が?流石の私でも一緒に戦ってくれた人に分け前を渡さない事はしないよ。」

「はぁ……あなたはそう言う人ですよね。」

「?」

「いえ、さっさと片付けましょう。」

 

 ガサゴソと盗賊の貯めた宝を漁っているとイカス背負袋を見つけた。

総革張りで上蓋が背負袋の下まで覆っており、留め具がある。※ランドセル。

欲しい。欲しい。欲しい。どうしよう、商人も欲しがったら殺し合いになってしまう。

ちらっと商人を見る。

 

「それ気に入りましたか?私は要らないです。」

「やった。」

 

 ルンルン気分で前の背負袋から水筒と携行食を取り出し移し替える。

へへへ、これは良いものだ。

 

「何だか凄い似合いますね。低身長の細身の人向けの背負袋でしょうか。」

「馬鹿にされた気がする。」

 

 まあ良いや。これだけの量のお宝だ。

荷車を持ってきたほうが良いな。商人にそのことを提案する。

 

「荷車取って来て良い?」

「そうしましょうか。」

 

 遺跡の入口まで戻る道中、私の話をした。町のこと、旅のこと。

商人は腹を抱えて笑っていた。入口に戻り、荷車を持って、またアジトへ。

積み込めるだけ積み込んで、また戻る。

そう言えば死体漁りするのを忘れていた。商人に話しかける。

 

「どうしよう。死体漁りしていない。」

「……1度町に戻って、また来ましょう。」

「手伝って。」

「お供しますよ。」

 

 商人、良い奴だな。毟り取られそうになったけど。

 

 ゴロゴロと荷車を引っ張る。行きは何人も居たのに今では2人だ。

商人とは何だか気が合う。イカれてるからかな。

そんなこんなで町に辿り着いた。話していたらあっと言う間だった。

商人は顔が青い。速度出し過ぎたかな。

商人が今にも吐きそうな声を口から出した。

 

「オエエエエエ……ハァハァ、それでは戦利品を売り払いましょうか。」

「自分で売らないの?」

「オエエ……私は商人じゃ無いですからね。」

「は?」

「商人っぽい格好をしている傭兵です。」

 

 商人は商人じゃなかった。一体全体どういう事だ。

私を騙すとは中々やる。恐ろしいやつめ。商人を褒める。

 

「敵を騙すには味方からですよ。」

「なるほど。」

 

 ジャンク屋に戦利品を持って行く。何でも買い取るイカれた商売だ。

私なら訳の分からない物を持って来られたら、持って来た奴をぶん殴ると思う。

ジャンク屋のおっさんに商人が話し掛けた。

 

「買取お願いします。」

「応よ。凄い量だな。自分達で使わないのかい?」

「欲しい物は貰った。」

 

 私は新しい背負袋を見せびらかす。

 

「何か知らんが似合ってんな。」

「本当ですよ。何故でしょうね。」

 

 私は何を身に着けても似合うからな。仕方無い。

買い取りいくらになるかな。楽しみだ。

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