死体が何体か無くなってる。どう言う事だろう。
死んでなかったのかな。そんな馬鹿な。歩く死体とか怖いな。
商人に何故かと訊ねてみる。
「死体ないけど。」
「うーん、困りましたね。野生動物か何かにやられたんですかね?」
「知らない。」
「一応、まだ奥があるんですよ、この遺跡。」
「進むか。」
「ですね。」
悩んでも仕方無いから奥に進むことに。
進むごとに血の匂いが強くなってくる。
しばらくすると広場に着いた。何かいるな。話し掛けてきた。
「ウヘヘヘヘヘ、見つけたぞ。クソ商人。」
何だかチグハグな人が出てきたぞ。体は虫人で手足は甲人と只人だ。
気色が悪い。というか他の人の体も繋げられるんだ。すごいなあ。
感心していることが思わず声に出ていた。
「凄い体だね。」
「凄いですね。他種族の手足を繋げられるとは。」
「おい何喋ってやがる!小娘もそいつの味方か?」
「多分そう。」
「そいつは盗賊で裏切り者だぜ。」
「そうなの?」
「はい盗賊ですよ。盗賊に対して裏切ったつもりですが。」
「だって。」
「なら何で俺達に攻撃してきた!」
「全く働かないので金を渡すのが惜しくなりまして、軋轢の無い様にしました。」
ニコニコと商人は笑っている。
話を聞いてる分には商人が悪そうだけど弱いのは罪だ。
向こうが悪い。虫人?に話しかける。
「で、どうするの?殺し合う?」
「チッ!お前は悪くねえから商人とやらせろ。」
「だってさ。」
「ええ、良いですよ。」
「時間無制限デスマッチだね。私が審判するね。」
「「……」」
無視された。ノリが悪いよ。ノリが。
ちなみにトーナメント戦だから勝者は私と戦います。
◆
2人の戦闘を見学する。あの虫人は中々やるな。
甲人の手足で攻撃を受けて、ダメージを最小限に抑えている。
虫人の速度もあるから商人が押されてる。
おっ、攻撃が商人に入った。何か喋ってるな。
「中々やりますね。」
「うるせえ!殺す。」
でも虫人は力が無いから決定打が無いな。
次第に押されてきた。手を抜いていたな商人。
あっ、腹に商人の槍が刺さった。決定打だ。
虫人が喚き散らしている。
「グボォ……クソクソクソ!」
「お疲れ様でした。」
頭に商人の槍が突き刺さる。私には使うのは難しそうだ。
鈍器の方が手入れ楽だし、使いやすいと思うけどなあ。
そう思っていると商人が話し掛けてきた。
「すみません。待たせましたか?」
「別に良い。」
簡単に返事をする。さてさて、どうぶち殺すか。
殺気を隠す必要もないだろう。
「殺気が凄いですね。」
「うん。」
まずは小手調べ。石を投げる。
簡単に避けられた。やっぱり拳だな。
「機械義肢があるから私に勝てると思ってます?」
「別に。無くても勝てるよ。」
いちいち話し掛けてくるな。ブンと腕を振る。槍で受け止められた。
槍が突き出される。半身で躱す……躱せなかった。
途中で突きが薙ぎ払いに変化して左腕に当たった。いてて。
思わず声が出る。
「やるな。」
「これならどうですか?」
連続突きが繰り出された。早い。
何発か右腕に貰った。私の右腕は抜けないよ。
「本当、硬いですね。」
「痛いけどね。」
私の攻撃は当たらないが、向こうの攻撃は効かない。
どうやって打開したものか。