アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 9話

 不毛な戦いが続く。攻撃が当たらないし、効かない。

殴るのが駄目なら蹴りか。

虚実を交えろ。速度を変えろ。相手に息をさせるな。

 

「っ!」

「セイッ!」

 

 蹴り上げた右足が商人の顎に当たる。

クリーンヒットしなかったか。あれ、商人の動きが鈍ってきた。

当たる当たる。正拳突きが回し蹴りが相手の体に当たる。

 

「ゴハッ、グエッ。」

「さよなら。」

「ま、まっ……」

 

 グシャリ。必殺のチョップを頭に叩き込んだ。

最高の気分だ。私がチャンピオンです。

 

 

 死体、死体、死体、死体を漁ると。

金、金、金、金目の物がある〜。

商人は結構貯め込んでた様だ。槍も貰っておこう。

他の死体からは服と武器を奪っておいた。

 

 後は合体虫人の死体も持って帰ろう。頭の良い人に売れそうだ。

町への帰り道は寂しかった。皆死んでしまった。弱いから仕方無いね。

町に着いたので門兵に挨拶する。

 

「ただいま〜。」

「応!お嬢ちゃん。連れはどうした?」

「死んだ。」

「そうか。良し、通れ。」

 

 いつも思うけど門番の意味あるのかな。少しは気にしろよ。

気になったので聞いてみた。

 

「死んだことを気にしないの?」

「良くある事だ。聞いたら激昂して襲ってくる奴もいるしな。」

「なるほど。」

 

 門番なりの長生きの秘訣なんだ。

確かに私もいらない事を聞かれたらぶん殴るかも。

そう思っていると門兵が話し掛けてきた。聞かないんじゃなかったの?

 

「でもよ、1つ聞いて良いか?」

「何?」

「すまねえ。その気持ち悪い死体何だ?手足が……オエッ……」

「知らない。何か襲ってきたから倒した(商人が)。」

「どうすんだそれ?」

「頭の良い人に売れそうじゃない?」

「確かに。あいつらイカれてるから。」

「うんうん。」

 

 頭の良い人はイカれ野郎が多い。

前の町では自分の体に武器を生やしてる人とかいた。

科学の発展のためには犠牲がつきものらしい。

 

「じゃあ行くね。」

「応!じゃあな!」

 

 門兵に別れを告げて門を離れる。目指すは研究所。

ゴロゴロと荷車を引っ張る。

頭の良い人は研究所に集まって変な事をしている。

舐められたら駄目だ。インパクトのある挨拶をしよう。

 

「やあやあ!我こそはパワー!町1番の傭兵なるぞ!」

「イカれ野郎が来たぞ。」

「本当だ。今までで1番イカれてる。」

「イカれ野郎!イカれ野郎!」

 

 研究所で熱烈な歓迎を受けた。良い奴らだ。

研究者の1人が話し掛けてきた。

 

「何の用じゃ?パワ者」

「ぱわじゃ?死体要らない?」

「後ろの奴か?持って来い。」

 

 言われて研究所に入った。何か涼しい。ここに住みたい。

ずるい。ずるいと思っていると研究者が討論を始めた様だ。

 

「何じゃ虫人に別人の手足が着いてるぞ。」

「面白いのお。」

「ワシらもやってみんか?」

「犯罪者の虫人と甲人を町長から買って来い!」

 

 ワイワイガヤガヤ。私は蚊帳の外だ。

議論は白熱している。その前に報酬をくれ。思わず話しかける。

 

「報酬くれ。」

「何じゃまだおったのか?」

「何が欲しい?」

「ここに泊めて。涼しい。」

「良いぞ。奥に寝泊まりする部屋がある。」

 

 言ってみるもんだな。誰かに盗られない様に荷車から戦利品を

回収して私は部屋に向かった。ジャンク屋に行くのは明日で良いや。

涼しい部屋で寝転がったら全てがどうでもよくなった。

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