アレルヤ   作:おもちぴん様

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2章 10話

 快適な眠りだった。研究所さいこー。

私の拠点にしたい。くれないかな。くれないよね。

部屋を出ると研究者がいたので挨拶をする。

 

「おは。」

「何じゃ、まだ居たのか。」

「これから出るよ。」

 

 研究スペースに顔を出すと全員勢揃いだった。

こいつら寝てないな。診察台の上は血だらけだ。

手足が切断された甲人、別の手足が着いた虫人、手足が逆に着けられた虫人、

選り取り見取りだ。趣味悪いなこいつら。一応聞いておこう。

 

「どれか成功した?」

「虫人に他の種族の手足は着くが、逆は無理じゃった。」

「へえ。」

 

 何で今まで気付かなかったのだろう。

そう思っていると答えてくれた。

 

「科学者に虫人居なかったからじゃ。」

「なるほど。」

 

 至極真っ当な理由だ。科学者は大体、自分の体を使って実験するから、

虫人が居なかったら、この発見は無い。

この研究って何か役に立つのかな。

 

「何か役立ちそう?」

「分からん。が、面白いじゃろ。」

「そうだね。」

 

 面白いか面白く無いかで言えば面白い。

手足を逆にした意味は分からないけど。1個提案してみる。

 

「腰から切断して繋げてみたら?」

「面白そうじゃ。見ていくか?」

「ジャンク屋行くからいい。」

「そうか。」

 

 荷車に戦利品を載せてジャンク屋に行く。

パイプを吹くタイミングが無かったから道中吹いていく。

久々のパイプは効く。この町の葉っぱはどんな味だろう。

そう思っていると到着だ。ジャンク屋のおっさんに挨拶をする。

 

「ちわ。」

「応!嬢ちゃん、査定はまだだぜ。」

「違う。別の買取お願い。」

 

 死体漁りで手に入れた武器と服を渡す。

何と無料で手に入れた。コスパ最高!コスパ最高!

おっさんが口を開いた。

 

「こんだけなら前貰ったやつと同じで明日までに査定してやるよ。」

「よろしくね。」

「そういや前一緒に居たあんちゃんは?」

「死んだ。」

「ホントだ、あんちゃんの服入ってたわ。」

「ね。」

 

 査定まで暇だな。研究所でゴロゴロするか。

ぶらぶら歩いていると会いたくない奴らに出会った。

 

「あっ!パワーさん!」

「げっ!金属掘りの虫人!」

 

 私は走り出す。金属掘りは嫌だ。私は研究所でゴロゴロするんだ。

全速力で走る。足は私の方が上だ。町に詳しいのは向こう。

勝つのはどっちだ。

 

「捕まえた!」

「うおおおおおお!」

 

 こいつ足早い。機械義肢の私に追い付くなんて。

鍛えれば良い傭兵になる。傭兵歴20日くらいの私には分かる。

トリップしていると話し掛けられる。

 

「何ニヤニヤしてるんすか。行きますよ。」

「嫌じゃ〜。金属掘りはしとうない!」

 

 手足をバタバタさせて私は抗うが無駄な抵抗の様だ。

こいつ力も強いんだな。ますます傭兵向きだ。

せめてもの抵抗だ。明日出ることを伝える。

 

「私、明日には出るけど。」

「じゃあ、明日まで働いて下さい。」

 

 交渉決裂。私は金属掘りを1日させられることに。

ヤケクソだ!掘り尽くしてやるわ!

 

「パワーさん、お疲れっす。」

「昨日と今日の分の金払え。」

「親方〜。パワーさんが金払えって。」

「馬鹿野郎!うちは月払いだ!」

「は?」

 

 結局、タダ働きさせられた。

死体漁りはタダだったのにプラマイゼロだ。

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