アレルヤ   作:おもちぴん様

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3章 2話

 食べたら寝る、それがルール。

早く寝床に案内してくれないかな。働いたし疲れた。

周りを見ると、皆十字のオブジェの下でムニャムニャ言ってる。

 

「鉄十字よ今日も感謝します。」

「「「感謝します。」」」

「明日の恵みをもたらし給え。」

「「「もたらし給え。」」」

 

 祈っても何かある訳でも無い。

私は知っているが彼らは知らないみたいだ。

教えてあげても良いけど喧嘩になりそうだ。

暇だな。集落の探索するか。門番のいる建物とか怪しい。

宝があるはずだ。そうと決まれば探索、たんさく〜。

早速呼び止められる。

 

「そこで止まれ。」

「アアアア?」

「怪しい動きをしやがって。町からの回し者だな!」

 

 腕をブンブン上下に振って踊っているだけなのに。

踊る回し者がいたら私にも見せてほしい。

誤解を解くために説得する。

 

「怪しい者じゃないよ。」

「お前を見たら100人中100人が怪しいと言うぞ。」

「同じ釜の飯を食べた仲なのに……」

「何だ、お前新入りか。祈らなくて良いのか?」

「これが私の祈りだ。」

「そうか。楽しそうで良かった。」

 

 誤解が解けて良かった。新入りじゃないけど。

黙っていた方が良さそうだ。施設について訊ねる。

 

「この施設は何?」

「ここは不信心な奴らを閉じ込めておく牢獄だな。」

「へえ。」

 

 ヤバい施設だった。平等が聞いて呆れる。

嫌な予感がしてきた。逃げようかな。

毒を食らわば皿まで。中に入ってみよう。

 

「入っても良い?」

「おっ、改心させるのか?入ったばかりなのに熱心な事だ。入れ入れ。」

 

 ハッハッハと門番に肩を叩かれながら施設に入る。

ひい、ふう、みい、10人くらい居るな。

リーダー格に見える人に話しかける。

 

「大丈夫?」

「誰だアンタ?アイツらの仲間じゃなさそうだ。」

「良く分かるね。」

「目がね、濁ってないんだよ。」

「そんなものか。」

 

 一発で信者じゃない事がバレた。あの門番駄目だ。

私が逃げやすくなるためにも、この人達は解放した方が良さそうだ。

 

「お腹減ってない?」

 私は携行食を差し出す。

「ありがてえ。皆で食べるぜ。」

「水もあげる。」

 

 水筒が回し飲みされている。子供もいるな。

子供を閉じ込めるとは許せない。全員ぶん殴ってやる。

何時からここにいるんだろう。男に訊ねる。

 

「あー、7日前くらいかな。」

「あいつら旅人を襲って身ぐるみ剥ぐんですよ。」

「私まずくない?」

「食事に薬が混ぜられていてな。食べたら眠くなって後はアイツらのおもちゃだ。」

「5杯はお代わりしたよ。」

「眠くないのか?」

「まったく。」

 

 知らぬ間にアイツらの企みを潰していたらしい。

頭脳派の私らしい働きだ。全部美味しかった。

これからの事を聞いておこう。

 

「これからどうする?」

「武器探して来てくれねえか。」

「分かった。最悪の場合、子供だけ連れて逃げるけど良い?」

「すまねえ。頼む。」

 

 責任重大だ。私を騙した罪を償ってもらおう。

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