アレルヤ   作:おもちぴん様

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3章 4話

 命を刈り取るために拳を繰り出す。止められた。

え、これは予想外だ。思わず声が出る。

 

「は?」

「効かねえぞ新入り!」

 

 2号の拳が私の頬に刺さる。ゴロゴロゴロゴロ、私は吹き飛ばされた。

筋力全振りの脳筋だ。アホだけど強い。悪態をつく。

 

「クソ野郎。」

「掛かって来いよ新入り!」

 

 鉄十字教強いです。生言ってすみませんでした。

こう言う時は雑魚から片付けるのが鉄則。アホに話しかける。

 

「ちょっと待ってて。」

「何だ?」

 

 隙有り。2号の横を通り過ぎ広場に突入。目についた奴に拳を打ち込む。

いち、にい、さんしのご、5人は殺った。2号が戻って来たから戦闘再開。

 

 回し蹴りを途中で変化させ踵落としを放つ。腕を交差させて防がれた。

反動で2号から離れる。2号が叫んだ。

 

「やるな新入り!」

「どうも。」

 

 地味な殴り合いが続く。致命傷を避けて殴る、殴る、殴る。

相手も殴る、殴る、殴る。楽しい。楽しい。楽しい。生きてるって感じがする。

終わりは唐突に来た。

 

「グエッ。」

「押忍!新入り!」

 

 鳩尾に拳が入る。呼吸が出来ない。

ヤバい、ヤバい、負ける、負ける。呼吸を整えろ。時間を作れ。

イチかバチかでたいむを要求するか。

 

「た、たいむ。」

「?休憩か新入り!」

 

 アホで助かった。あークソ、痛い。腹立つが戦闘の経験値が溜まっていく。

呼吸を整えていると後ろから声が聞こえた。

 

「そこまでです!」

「すまねえ…捕まっちまった。」

 

 振り返ると皆捕まっている。不味いな。

どうしようと思っていると2号が動いた。

 

「水差しやがって!」

「え?!ちょちょちょっと?!あなた味方ですよね?!」

 

 捕虜を捕まえた信者に向かって突っ込む。2号が。

あ、信者が殴り殺された。私も行こう。

 

「新入り!こいつら片付けたら続きだ!」

「おう。」

 

 ものの数分で信者を蹴散らした。ついでに捕虜の縄も解く。

何で助けてくれたのか訊ねる。

 

「信者じゃないの?」

「信者だが、その前に戦士だ!新入り!」

「ふーん。」

 

 2号は誇り高いアホだった。都合が良いかも。

共闘を持ち掛ける。

 

「また邪魔されるかもだから先に片付けない?」

「そうだな!新入り!」

 

 コントロール方法が分かってきたかも。

そうと決まれば、お片付けの時間だ。

 

 

 集落を大体回ったので合流する。進捗どうですか?

 

「大体片付いた?」

「そうだな新入り!」

「教祖と側近が見つからないっす。」

「居場所分かる?」

「緊急の避難所があるからそこだと思うぞ新入り!」

「いくぞ。えいえいおー。」

 

 鉄十字教は皆殺しだ。これは確定事項。2号も殺す。

負けっぱなしは性に合わない。

そんなことを考えているうちに避難所だ。まずは挨拶。

 

「お邪魔しまーす。」

 

 扉をぶち壊して避難所とやらに入る。案内人も居るな。

結構偉い人なのかもしれない。そう思っていると話し掛けられた。

 

「ヴァーチャーさん、何でそちら側にいるんですか?!」

 

 2号の名前はヴァーチャーと言うらしい。

アホじゃなかったのか。2号が案内人に答える。

 

「戦いの邪魔をされたからだ側近!」

「な、何を言って……」

「とう。」

 

 案内人は側近だったみたいだ。お礼にチョップを頭に叩き込んであげた。

避難所の壁に血の花が咲く。教祖はブルブル震えてる。

怖くないよ。ちょっと痛いだけだ。

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