アレルヤ   作:おもちぴん様

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3章 5話

 教祖はブルブル震えている。

肩を指で押してやるともっと震える。面白い。

ツンツン、ツンツン、ブルブル、ブルブル。

捕まっていた人から催促された。

 

「姐さん、さっさとやりましょう。」

「うん。」

 

 正拳突きを教祖の頭に叩き込む。新たな血の花が咲く。

問題は2号だ。勝てるビジョンがまだ浮かばない。

そう思っていると2号から話し掛けられる。

 

「続きだ新入り!」

「うん。」

 

 ここで死ぬのか。いや、死の際でこそ人は成長する。

やってやる。ヤッテヤル。殺ッテヤル。

 

 正拳突きを放つ。右手で防がれる。正拳突きが放たれる。左手で防ぐ。

裏拳、回し蹴り、肘鉄、やって、やられて、やられて、やられて。

私の体は満身創痍だ。強い、強い、強い。

小細工を弄しても勝てそうに無い。小細工無しの単純な、只々原始的な一撃を入れてやる。

息を整えていると話し掛けられた。

 

「もう終わりか新入り!」

「ふぅ、はぁ……次で終わりにしよう。」

「応!思い切り来い新入り!」

 

 右の機械義肢に力を込める。2号も右で来るようだ。

必殺の一撃を放つ。放たれる。

 

「は?」

 

 思わず声が出る。2号は半身で避けてから殴ってきた。

左腕に拳が刺さる。肘から下が吹き飛んだ。痛い、畜生。

勝ち誇る2号。無様にやられた私。

 

「俺の勝ちだ新入り!」

「クソ。」

 

 左腕を拾ってきたけどグチャグチャだ。

代わりの腕を探さないと。お前も一緒に探せ。

 

「一緒に腕探して。」

「良いぞ新入り!」

 

 終わればノーサイド。私が勝ってたら殺してたけど。

使えそうな腕、腕、左腕。2号が良さげな死体を見つけた様だ。

 

「これとかどうだ?新入り!」

「見せて。」

 

 械人の死体だ。気付かなかった。械人が宗教って面白いな。

笑ったら駄目だ。あいつらも人だ。機械義肢に近いけど繋がるのかな。不安だ。

2号が後押ししてきた。

 

「面白そうだしやってみようぜ新入り!」

「やるか。」

 

 械人の左腕を切断。ついでに私の左腕のグチャグチャ部分を切断して整える。

捕虜だった人達はゲェゲェ言ってる。

死活問題なのだ。血は止まるけど、腕は生えてこない。

 

 10秒くらいくっつけていると、繋がる感覚があった。

試しに左腕を動かしてみる。動く、動く。

前からそうだったみたいに動く。

 

「繋がった。すごい。」

「やってみるもんだな新入り!」

 

 感謝感謝。さてどうやって殺すか。今は無理だ。

別行動すると次に会えるのが何時になるか分からない。

先手を打っておこう。

 

「取り敢えず、皆で町まで行こうか。」

「あ、ああ、お願いするぜ。」

「俺も行ったほうが良いか新入り!」

「うん。あと、私のことはパワーって呼んで。」

「分かったぜ新入り!」

「……」

 

 夜歩くのは危険だから、明日の朝に出発しようという事になった。

朝までに使えそうなものを荷車に積んでいく。

荷車に荷物を積みながら、捕まっていた人達のリーダー格の人に

町に着いた時の説明を頼んだ。二つ返事で了承された。

 

 そういえば門番1号忘れてた。明日の朝起こしてあげよう。

こうして夜は更けていった。

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