アレルヤ   作:おもちぴん様

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3章 6話

 寝て起きたら朝。忘れない内に門番1号を起こしに行く。

ビンタすれば起きるかな。起きろ!えいえい!

 

「痛え!」

「起きろ。ここの集落は滅んだ。」

「マジかよ。何日寝てたんだ俺は。」

「一晩。」

「あー、ヴァーチャーさんが暴れたのか。」

 

 1号は2号の事をよく知っているみたいだ。

 

「知り合いなの?」

「恩人だ。悪い人じゃねえ。イカれてるだけだ。」

「たしかに。」

 

 悪い奴じゃ無いのは同意。イカれてるのも同意。

イカれてる奴はお人好しが多い。

 

「町に行くけど一緒に来る?」

「ああ、行くぜ。寝床はあるが飯が食えねえからな。」

 

 傭兵は飯と寝床に酒とパイプがあれば生きていける。

金はあんまり要らない。金を貯め込んでる傭兵は夢がない。

私も金の代わりにポッケに夢を詰めている。

そろそろ出発の時間かな。

 

「そろそろ出発するぞ新入り!」

「はーい。」

 

 久々にパーティで動く。私と1号、2号に大人が8人、子供が2人。

目指すは最寄りの町。方角は分からない。ちらっと後ろを見る。

 

「方角はあっちっすよ。」

 

 すっすっ五月蝿い奴は町の方角を知っているらしい。

指差した方向に向かう。荷車には私以外の皆が乗っている。

今日の私は安全運転。子供が乗っているからね。

早歩きでノロノロ進む。どれくらいで着くかなあ。

 

「3日くらいかかるっす。」

「え。今日着かないの。」

 

 遠いな。長旅だ。食料は足りるかな。

道中動物が出てくると良いな。

 

 

 1日目。特に何もなし。動物も出てこない。

食料は携行食のみ。不味い。

 

 2日目。道中、虎が出現。トラブル。虎だけに。

ニヤニヤしてたら気味悪がられた。肉が食べられたのでヨシ。

暗くなる前、遠くに町が見えた。

 

 3日目。町はもう目の前だ。町の門番に手を振る。

手を振り返される。近づいて挨拶だ。

 

「こんちは。」

「こんにちは。大所帯ですね。」

「実はね……」

 

 鉄十字教の集落での出来事を話した。困り顔だ。

町の門番が口を開いた。

 

「お話を聞く限りあなた方の方が悪人ですが……」

「たしかに。」

「力こそ正義だぞ門番!」

「ふう……まあ証拠が無いですからね。通って下さい。」

「よっしゃ。」

 

 門を通り、町の中に。捕まってた人達とはお別れだ。

 

「パワーさん、ありがとうございましたっす。」

「ありがとよ。」

「うん。」

 

 働くなら金属掘りがオススメだよ。

残るは1号と2号だ。今後の予定を聞いておこう。

 

「これからどうするの?」

「あー、俺はここで仕事探すわ。あまり強くないしな。」

「ふーん。」

 

 1号はここで働く様だ。頑張れ。2号は……。

 

「俺はお前に着いていくぞ新入り!」

「うん。普通に喋れないの?」

「喋れる。」

「はい。」

 

 最初から普通に喋れよ。どっと疲れた。

携行食を補給してさっさと町を出よう。

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