腕が切れたら血が流れる。早く機械腕を繋いで血を止めなければ。
しかし、どうやって繋げるんだろう。説明書先に探しておけば良かった。
えーいままよ!切断面に機械腕を当ててみよう。
おっ、繋がる感触があるぞ。
「あ、あなた何よそれ。」
「機械義肢だよ。すごいでしょ。」
「もういいわ……。」
驚いて声も出ないか。仕方がないか。私も機械義肢が生身の体に繋がって驚いている。
全身に力が湧いてきた。これはやれる。殺れるぞ。
このロボット野郎、ビビらせやがって。
真っ二つにしてやる。
ドーンという音と共に扉が破られた。扉を壊して現れたのは6本足のロボット。対するは私。
オッズは私が元返し、ロボット野郎は100倍返し。
賭けるなら今のうちだよ3人衆。
作戦は突撃しかない。ロボットに向かって走り出す。
ドカン!通り過ぎた後にロボットの足が叩き付けられる。
床が割れている。今までの私ならミンチになっていたな。
腕を機械義肢に変えただけで足が早くなり、動体視力も良くなっている。これはすごいな。
ロボット野郎の鈍い攻撃を掻い潜り、一撃を叩き込むのは訳が無かった。
「さよなら、ロボット野郎。」
右腕のチョップをロボットの頭に叩き込む。
グシャリという音と共にロボットの頭は破壊された。
もう動かない。私の勝ちだ。
「た、助かったのか?」
「ひー!ありがてえ!」
「……ありがとうね。イカレ小娘。(ボソッ)」
3人衆から賞賛を浴びる私。虫野郎は後でシメてやる。
聴力も上がっているのだ。すごいね。
正直なところ探索し足りない気持ちもあるが、ここらが地上に戻る頃合いだろう。一応皆の意見も聞いておこう。
「地上に戻りたい人。」
皆が手を挙げた。
◆
「おー、無事に戻ったか!」
「収穫はあったか?」
私は右腕を挙げて応える。右腕が鈍色に輝いた。
「機械義肢か!凄いな!」
「そんなことよりロボットがいて死にかけた。」
「潜るのは自己責任だ、自己責任。」
自己責任だから仕方ないね。
機械腕が手に入ったから私の勝ちだ。
さらば金属掘りの私。こんにちは新しい私。
そうと決まれば早速仕事を辞めよう。
「今日で仕事辞めます。」
「…いきなり何言ってやがる。」
「町の外に出るためだよ。」
理解が追いつかないらしい。
もう一回言ったほうが良いかな?
「今日で……」
「そこは分かってるわ!アホ!」
逆ギレされた。
「町の外で生きるための計画はあるのか?」
そう聞かれたので私の完璧な計画を話してやった。
「」
あまりの完璧な計画に開いた口が塞がらない様だ。
「……馴染みの傭兵に話を通してやる。外で生きるイロハを教えてもらえ。」
「いやいや、完璧な計画が……」
「アホ!あんなのは計画とは言わん!」
面倒だけど、ボスの顔を立てる為に、馴染みの傭兵とやらの話を聞いてあげよう。