アレルヤ   作:おもちぴん様

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3章 エピローグ

「よいしょ、よいしょ。」

 金目のものを鉄十字教の建物から集める。

ジャンク屋に持って行き旅の資金にするのだ。

服は売れるかな。血だらけだから1回洗わないとだな。

只々面倒だ。

 

「終わったッスか?」

 入口から話し掛けられる。

「終わったよ。」

「よっしゃあ!パワーさんが勝った!総取りッス!」

「クソが!絶対ヴァーチャーが勝つと思ったのによお。」

「は?」

 

 こいつら私達の勝敗で賭けてやがった。

私にも分け前をくれ。

 

「分け前。」

「仕方無いッスねえ。」

「仕方無く無い。」

 

 当然の権利だ。良いじゃないか総取りなんだから。

私が負けてたら貰え無かったんだぞ。

 

「そうだ小娘、町長の依頼受けてくれねえか?」

「依頼?話によるけど。」

「十字野郎の武器とか服の回収代わりにやるから頼む。」

「先に言え。」

 

 話には順序ってものがあるんだ。私がせっかちさんだったらどうするんだ。

 

「猫と言う動物を探して連れてきて欲しい。」

「ねこ?何それ。」

「書物によると、虎の小さい版で大人しいらしい。」

「絶滅してるよ。」

「それがだな、町長のとこに1匹いるんだよ。どこぞの傭兵が持って来たらしいぜ。」

「どこぞの傭兵に頼みなよ。」

「お前が殺したっぽいぞ。」

「ワタシシリマセン。」

 

 不可抗力だ。鉄十字教とつるむから悪い。

私は殺ってない。冤罪だ。

 

「傭兵1人殺したのをとやかく言う気はねえよ。」

「助かる。」

「じゃあ頼んだぜ。」

「じゃあじゃ無いが。」

「頼むぜ〜。道案内も居る。」

「そいつに頼めよ。」

「そいつは弱いんだよ。殺した傭兵のコレだ。」

 

 兵士は小指を立てる。女連れの傭兵とは世も末だ。

そんな奴は早死する。あっ、私が殺したわ。

 

「行くから、携行食ちょうだい。」

「行ってくれるか!良いぜ。クソまずいから沢山余ってる。好きなだけ持って行け。」

「外行く時は何食べてるの?」

「兵士になってから外行ったことねえな。」

「じゃあ何に使ってるの?」

「イタズラとか罰ゲームだな。」

「ひどい。」

 

 思ったより酷かった。要らないじゃん携行食。

毎年、念のため買っているのに加え、保存が効くので増える一方らしい。

そうこうしていると後ろから声が聞こえてきた。

 

「道案内の人連れてきたッスよ。」

 

 そうッスか。連れてきたッスか。ご苦労ッス。

振り返って案内人の顔を拝む。

 

「男じゃねえか。」

「傭兵の同性愛者は珍しくないッスよ。」

「お、お願いします。」

「それに、この人可愛い系ッス。俺と付き合うッス。」

「黙れ。」

 

可愛い系の男がパーティに加わった。

猫探しの旅が始まる。どうか近場であります様に。

私は居もしない神に願った。

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