乳離れした虎の赤ちゃんを3匹貰った。モフモフしてる。
寝る時、懐に入れると暖かそう。にゃーにゃー五月蝿いから眠れないか。
首輪と紐をつけて逃げない様に連れて行く。
「本当に捕まえましたね。」
「さっさと帰ろう。」
「駄目ですよお。猫も捕まえますよ。」
「面倒だ。」
こいつ真面目だな。傭兵になったら早死するタイプだ。
猫の居る?居た?ところを目指してトコトコ歩く。
担ぐのは辞めた。虎をこいつに世話させる為だ。
「今日中に着く?」
「明日には着きますよ。」
案外早く到着しそうだ。荷車借りれば良かった。
こいつらを乗せて、ひとっ走りで到着。今日中に仕事が終わったのに。
考え事をしていると、辺りが暗くなってきた。今日はこの辺で野営するか。2人と3匹分穴掘るぞ。
両腕が機械だからザクザク掘れる。左腕も機械義肢にしたいな。今のは械人の腕だから大幅なパワーアップは無かった。
「パワーさん、何やってるんですか?」
「穴掘ってる。今日はこの中で寝る。」
「えー!テント持ってないんですか?」
「持ってない。」
穴を掘り終えた。穴の近くで焚き火を着ける。しばらく燻して完了だ。食べ物は携行食。不味い。
案内人を見ていたら美味しそうな肉を背負袋から取り出していた。私にもくれ。
「物欲しそうな顔しても駄目ですよお。猫ちゃん用です。」
「私は猫です。」
「駄目です。」
説得虚しく、肉は虎に与えられた。人より良い物食べやがって。私も生まれ変わったら猫になりたい。
パイプでも吹くか。町の兵士に押収品を融通してもらったけど、このハッパは効くな。また貰おう。
トリップしていると遠吠えが聞こえた。
わんわん言ってる。何て言う動物だろう。
そう思いながらパイプを吹かしているとそいつは現れた。
顔と耳があって、手足が4本に毛もある。そう、人だ。
「あれって何人?」
「人じゃないです。狼です。」
「殺すか。」
よいしょと立ち上がり。狼の目の前に立つ。
噛み付いてきた。拳を口に打ち込んでやる。
噛み切れまい。機械の味はどうだ?
そのまま手を突っ込んでいると抵抗が無くなった。
死んだな。捌いて食べよう。
狼はどんな味がするのだろう。狼味か。
「うん。肉の味がする。」
「うええ。狼とか普通食べないですよお。」
私は普通じゃないので食べますよお。
にゃーにゃー五月蝿いから虎にもあげる。
満腹になったら眠くなるでしょ。寝てください。
「虎の寝かし付けお願い。私は見張りしておく。」
「分かりました。おやすみなさい。」
お前も寝るのか。まあ良いか。
パチパチと焚き火が弾ける。早く朝にならないかな。