アレルヤ   作:おもちぴん様

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4章 3話

 朝になった。狼以外何もなかったな。

案内人の頭を小突いて起こす。

 

「おはようございまあす。」

「おは。早く準備して。」

「はあい。」

 

 にゃーにゃー五月蝿い虎たちに昨日の狼肉の残りを食べさせる。朝昼は暑いから寄らないでほしい。

食べきれなかった分は捨てていこう。

 

「行きましょうかあ。」

「うん。」

 

 並んで猫の住処を目指す。虎が足元にじゃれついてうっとおしい。袋に入れて担いで行こうかな。

そう思っていると、案内人が虎を抱っこした。

 

「今、酷いことしようとしてませんでしたあ?」

「してない。」

 

 誤解を解いておいた。私も抱っこするか。

体温高いから暑い暑い。

結局、何事もなく猫の住処に到着した。何もいない。

話が違う。

 

「何もいないよ。」

「虎がいるから隠れてるんですよお。」

「へー。」

 

 そうなんだ。私は名案を思いついた。

虎を放てば捕まえて来てくれるに違いない。

行け!虎いちにいさん!

 

「何してるんですかあ!」

「虎を放った。」

 

 しばらく経ったので案内人に肉を取り出させる。

あいつらアホだから肉に釣られて出てくるに違いない。

 

「あっ!戻ってきましたあ!」

「ほらね。」

 

 虎達は各自2匹の猫を連れ帰って来た。でかした。

褒美に撫でてやる。こんなにいらないけど。転売しよう。

 

「さっさと帰ろう。」

「はあい。」

 

 私の背中に2匹、両肩にそれぞれ1匹、正面に2匹。

猫アーマーだ。暑い。無理だ。

案内人は虎を背中に2匹、1匹抱っこしている。

 

「この状態で襲われたらどうしますかあ?」

「正面の猫を放り投げてぶん殴る。」

「安心しましたあ。」

 

 にゃーにゃー五月蝿いし、暑いし、最悪の気分だ。

案内人置いて走って帰ろうかな。

走ったら猫が落ちそうだ。報酬が貰えないのは嫌だ。

早歩きで帰ろう。そうするには……

 

「抱かせろ。」

「えええ!僕は男が好きなのでちょっと……」

 

 首と膝を持って、その上に虎と猫を乗せられるだけ乗せる。※お姫様抱っこで、お姫様役の人の上に猫を乗せてるイメージ。

完璧だ。これで走れる。

 

「ちょ、ちょっとお!」

「喋ると舌を噛むぞ。」

 

 私は今までの鬱憤を晴らす様に全力で走った。

行きは2日掛かった道が、帰りは半日だ。

案内人は気絶していた。通りで途中から重い筈だ。

 

「ただいまー。」

「あっ、パワーさん。お疲れ様です。」

「うむ。」

 

 兵士も私に敬語だ。鉄十字野郎ぶちのめしたからね。

その内、この町には私の像が建ち、パワー教始まりの地として語られるだろう。

 

「ニヤニヤしてないで早く通って下さい。」

「分かりましたあ。」

「キショクワル……」ボソッ

「は?」

 

 案内人の野郎。起きたらぶちのめしてやる。

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