この扉は良い扉だ。私の方が強いけどな。
ゲシゲシと扉を踏み付けながらそう思う。
「何してんだお前!」
兵士がッスって言わないッス。マジギレしてる。
何か面白い。笑っちゃった。うへへへへ。
「扉を開けて建物に入ったッス。」
「%$4&&^^*8%$」
言葉にならない声をあげてる。ストレスで死んじゃうよ。そうだ!名案を思いついた。
パイプでリラックスすれば良いじゃないか。私は懐からパイプを取り出し兵士に渡した。
目が合う私達。にっこり笑う兵士。私も笑う。叩き付けられるパイプ。パイプで遊ぶ猫と虎。
掴み掛かる兵士。外に投げ飛ばす私。ドン引きしている多分使用人であろう人達。
「猫を渡しに来た。」
「ありがとうございます。9匹も。」
「町長がお待ちです。こちらにどうぞ。」
「うん。」
何事もなかったかのように対応する使用人。
実際何も無かったからね。猫と虎からパイプを取り上げ、使用人に着いていく。
「君がパワーくんか。お噂はかねがね聞いているよ。」
「猫。金。帰る。」
最初に必要な事を伝えた。豪華な椅子に座り、膝の上に猫を乗せた只人の女は頭を抱えている。
膝上に猫を乗せるとお金持ちっぽい。今度やってみよう。
「ひいふうみい……9匹も連れてきたんだね。報酬は弾むよ。ところで何か虎みたいな毛色の子がいないかい?」
「いるね。」
「あのお、それは虎です。」
案内人、お前、傭兵辞めろ。
黙っておけば丸儲けだったのに。成長した虎に町長が喰われても誰も困らないよ。
「虎かぁ。可愛いけど、どうしようかな。」
「新種の虎。大きくならない。」
「「「にゃーにゃー」」」
虎が返事をした。間違いない。こいつは新種だ。
大きくならない。大きくならないんだ。
「ふう。分かったよ。虎も買い取る。半値だけどね。」
「おまけして。」
「じゃあ虎3匹で猫2匹分のお金を払うよ。」
「おーけー。」
使用人がお金を持ってきた。準備してたのかな。
即払いとは気前が良い。悪口言ってごめん。
「しかし、話には聞いていたけど凄いね君は。」
「凄いよね。」
「うんうん。来た序でにもう一仕事していかないかい?」
「報酬による。」
「君が虎の赤ちゃんを連れてきた時に思ったんだけどね。」
「うん。」
「狼の赤ちゃんも欲しくなっちゃった。」
「欲しくなっちゃったかあ。」
「うんうん。報酬は弾むよ。お願い。」
「そんなに集めて何を企んでいる。」
格好良く聞いてみる。何を企んでいるんだ。
「わんにゃんパークを作ろうと思ってね。」
「は?」
「じゃあお願いね。」
押し切られてしまった。町長舐めてた。ペロペロ。
やっぱり碌でも無い奴だ。