アレルヤ   作:おもちぴん様

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4章 8話

「はじめまして。そしてさようなら。」

 

 挨拶は大事。近くの兵士の頭を潰す。あーあ、また血塗れ確定だ。案内人に洗わせようかな。

 

「おま、おま、お前は……」

「パワーです。」

 

 股間を蹴り上げる。蹲る。蹲った兵士の足を持って、体ごと周りの兵士に叩き付ける。威力はイマイチだ。討ち漏らしがあるといけないから殴ろう。

 

「全員で掛かれ!」

「おう!」

 

 時間を掛けていたら体勢を建て直された。即席の槍衾だ。私には関係ないけどね。こっちから行く手間が省けて楽だ。

 槍衾を掻い潜り兵士の懐に。武器に頼るから駄目なんだよ。拳と拳のぶつけ合いでしか分からない事がある。君らは分からずに死ぬんだけどね。

 

「ば、化け物……」

「他愛もない。」

 

 片付いた、片付いた。兵士は合計で何人居たんだろう。グチャグチャで分かんないや。ひとまず荷車のところに戻るか。

 

「おかえりなさあい。」

「ただいまあばばば。」

 

 狼が凄い勢いで飛び掛かって来た。ベロベロ舐められる。返り血を舐めてる。やめ、やめ、やめんか!

掴んで地面に押さえつける。反省した様だ。

くんくん言ってる。

 

「兵士さんはどうでしたあ?」

「見たら分かるでしょ。」

 

 変なところで鈍いな。殺してきたから血塗れなんだよ。

ピチピチして気持ち悪いな。服を脱いで絞るか。

 

「ちょっとちょっとお!何脱いでるんですか?」

「減るもんじゃないよ。」

 

 案内人があたふたしている。私の美しい肢体を見せつけてやる。永久保存版です。

服を絞った血は狼が舐めてる。可愛いかも。

 

「そ、そう言えば何でパワーさんは名前で呼んでくれないんですかあ?」

「名前知らないし、覚える気がない。」

「アンゲルで……」

「興味ない。」

「呼んでくれないと泣きますよ。」

「どうぞ。」

 

 泣いても助けてくれる奴はいないよ。無駄だ。

……イテテ、狼が噛み付いてきた。加減して拳骨する。

私が主人だ。従いなさい。こいつ殺した方が良いかも。

 

「あっ!今殺そうと思いましたあ?」

「オモッテナイヨ。」

「パワーさんになら殺されても良いですよお。」

 

 ゾゾゾ。背筋に冷たいものが走る。殺すのは辞めておいてやる。ここに置いて行っても、地の果てまで追いかけて来そうだ。面倒だけど町まで一緒に行くかあ。

後、さっきから体をベタベタ触るの辞めてほしい。

 

「離して。」

「えええ、もっと触らせて下さあい。」

「離せ。」

「うーん、残念。」

 

 本当に残念そうだ。報酬渡してからベッタベタだな。

強突く張りめ。町についたら柱に縛り付けてサヨナラだ。

 

「早く行きましょうよお。」

「うん。」

 

 町長の処刑法が思い付かないから、ゆっくり荷車を牽く。私が町に着いたときがお前の最後だ。

 

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