町に着く前に夜になった。連れもいるし野営するか。
適当なところで荷車を止め、穴を掘る。狼も手伝ってくれる様だ。案内人は狼より役に立たない。駄目駄目だ。
「火は起こさないでね。向こうにバレる。」
「はあい。」
火がないと夜は寒いけど狼アーマーでホカホカだ。
やること無いし寝るか。ぐう。
案内人が躙り寄って来た。怖い。
「起きてますかあ?」
「起きてないです。」
「襲いますよお。」
「やめろお!」
襲われそうになった。誰か代わってくれ。
私の方が強いのに勝てそうにない。
「眠くなるまでお話しましょうよお。」
「私は眠いのでしません。」
「ふーん。そんなこと言うんですねえ。」
「目が覚めました。」
案内人はどうでも良い事を沢山話してきた。眠い。
狼くん、私が寝そうになったら噛み付いてくれ。
ガジガジガジ。全身噛まれた。
こいつより早く寝たら何かを失いそうだ。
足を絡めてくるな。耳元で喋るな。眠い。もう駄目だ。
「おはようございまあす。」
「おは。何も無かった?」
「はあい。」
何か艶々してるな。何でだろう。そんなことより町長の懲らしめ方だ。寝ていたら思い付いた。
「町長を町の1番高い建物から武器山に投げようと思ったんだけど、どうかな?」
「そんなことしたらすぐ死にますよお。」
「じゃあ達磨にして、別の人の腕とか足を逆につけよう。」
「死にますってえ。」
「文句ばっかり言って、代案はないのかね、代案は。」
「ありますよお。まずは手の指を切断して、飼い猫と虎に食べさせます。その後、足の腱を切って狼のいる部屋に閉じ込めて終わりです。」
「うわ。そこまでしなくても。」
「えー、楽しいですよお。」
色んな処刑方法を話しながら、町に向かう。
案内人もイカれてるな。私の町が出来たら拷問官に任命してあげよう。天職だ。案内人で勃起した奴は処刑とかの法律作ったら面白そうだ。
楽し過ぎて町には気づいたら着いていた。
あっ!あの時の兵士のおっさんとすっす五月蝿い奴だ。
「ほら見ろ!帰ってきたじゃねえか!」
「そうッスよ!僕らは無関係なんで後よろしくッス。」
「あなた達兵士でしょうが!戦って下さいよ!」
「嫌だね。」
「嫌ッス。」
グサリ。門番くんは兵士に殺られた。何もしてないのに可哀想。あいつら兵士失格だ。都合が良いけど。
「パワーさん!片付けといたッス!」
「嬢ちゃん!露払いは任せろ!」
「えいえいおー。」
町長をぶち殺すぞ。町長が死んだ後の事は知らない。この町の人で頑張ってね。
「町長死んだら、おっさんが町長ね。」
「マジで?やったぜ。」
「ずるいッス!俺もやりたいッス。」
揉めたら殴り合いで決めてね。
私は一方に肩入れしないからね。頑張って。