やりきった後のパイプは美味い。これよこれ。
皆は町長が死んだ後の体制でアレコレ話し合っている。
「よーし!殴り合いで決めるぞ!」
「よっしゃあ!俺が町長になるぞ!」
結局殴り合いで決めるそうだ。死んだ目で見ていると案内人が寄って来た。離れる。寄って来る。離れる。寄って来る。壁際に追い詰められた。タスケテ。
「この後、どうするんですかあ?」
「ヒィ!マチヲデマス。」
「着いて行きますよお。」
「イヤデス。」
「ありがとうございまあす。」
話が通じない。殺意を向けてこない奴を殺すのもなあ。困った。誰かに押し付けられないものか。
「何やってるんすか?」
「タスケテ!」
「チッ。邪魔しないでもらえますかあ?」
「分かったッス!」
役立たねえ。あっそうだ!殺しは駄目だけど半殺しなら大丈夫だ。早速やろう。
首を掴んでほいっとね。気絶した。この隙に行こう。
「じゃあ、私は行くよ。」
「それなら、お金渡しとくッス。後ハッパも。」
「ありがと。」
袋に手を突っ込んでお金を掴む。袋をこいつに渡す。
「何すかこれ?」
「あいつに渡しといて。」
「了解ッス!」
これで報酬五分五分でしょ。達者でね。
町長の建物を出て門へ向かう。ヴァーチャーの死体とかあったけどもう良いや。
門の近くで屯している傭兵に次の町への行き方を尋ねる。
なるほどあっちね。
「あんたチーム組まないのか?」
「うん。組めそうな奴はいたけど殺しちゃった。」
「そうか。ドンマイだぜ。気にしないこった。」
「気にしてないよ。」
教えてくれたお礼にハッパを分けてあげた。傭兵はニコニコだ。行き先が決まれば後はその方向に走るだけだ。
「じゃあね。」
「おう!あばよ!」
教えられた方向にひたすら走る。日が落ちても走る。
虎に狼、知らない動物が前に立ち塞がっても走る。
走っている間は温かい。寒い夜は勘弁だ。
途中で集落を見つけた。十字教かと思ったけど開拓者らしい。自分達で町を作るという目標を持った人達。
町長の座を争って殴り合いをしているアホ共にも見習ってほしい。
ちょっとお手伝いしてあげた。大きな岩を壊したり、どかしたり。暗くなるまで手伝ってあげた。
暗くなったらまた走り出す。方角は合っているようだ。
町の光が見えてきた。
「助けてくれえ!」
「ぎゃあ!熊だ!」
声が聞こえてきた。見たこともない人がいる。
クマダと言うらしい。
「助けようか?」
「頼む!」
クマダに脳天からチョップを喰らわせてやる。
真っ二つだ。こんなにデカイ人は見たことがない。
「ありがてえ。」
「クマダでかいね。」
「?」
キョトン顔だ。次の町はすぐそこ。一体何が待っているだろう。