アレルヤ   作:おもちぴん様

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5章 4話

 私をおとりに逃げた2人に追いついた。挨拶代わりに関節を極めた。

地面をバンバンしている。いい気味だ。ざまあみろ。

 

「パワーさん!殺した熊はどうしたんですか?」

「第一声がそれか。」

 

 もう1回関節を極めてやった。地面バンバン。私はカンカン。

殺した熊は諦めよう。行くの怖い。

おっさんも呆れ顔でクマキチを見ている。

 

「でけえ熊はどうした?」

「逃げた。私も逃げた。」

「やべえな、報復があるかも。」

「報復もするのか。熊やばいな。」

 

 肩は治ってきたがあの熊に勝てるビジョンが浮かばない。

私は町から逃げることを決意した。

 

「町から逃げよう。」

「嫁さんいるから逃げられねえ。」

「どんまい。」

 

 おっさんは既婚者だった。こんな危ない仕事よく出来るな。

私だったら町の中で安全に金属掘るね。

 

「町に戻ったら緊急招集かけるぞ。」

「大変だね。」

「お前も来るんだよ。」

「え。」

 

 そうだ。私は無償奉仕中だった。嫌じゃ。わしは死にとうない。

地面に転がり駄々をこねる。おっさんは呆れ顔だ。さっきも同じ顔を見たぞ。

 

「まあ良い、さっさと帰るぞ。」

「そうだね。」

「いてて、熊の死体は?」

 

 おっさんと私はコクリと頷き、両腕の関節を極めた。

ヨシ、町に帰ろう。緊急招集だ。私が戦わなくて済むように立ち回るぞ。

 

 アホを置いて、私とおっさんの2人は町に向かう。途中で追いつかれたが無視だ。

もうすぐ町に着くというところで、おっさんは大声で門番に叫んだ。

 

「熊の報復が来るぞ!緊急招集だ!」

 

 門番は驚いている。あれはラッパだ。良いなあ、欲しいなあ。

ラッパの音が鳴り響く。町の中は大騒ぎだ。

武装した兵士や傭兵が門の前に集まってきた。

 

「本当に来るのか?」

「間違いねえ。しかも大物が来る。」

「大物か、バリスタを用意する必要があるな。」

「バリケードを用意しろ!家畜を町の中に入れろ!」

 

 町中大騒ぎだ。私?私はラッパを持ってる門番を物欲しそうな顔で見ている。

すごい迷惑そうな顔だ。だって、やる事無いんだもん。減るもんじゃないし良いじゃん。

 

「熊を狩るのはおやめなさい!」

「熊愛護野郎が来たぞ!」

「イカレ野郎にはイカレ野郎をぶつけろ!」

「行け!小娘!」

「は?」

 

 ゴロゴロしてたら熊愛護野郎と戦うことに。かかってこい私は強いぞ。

 

「あー野蛮人の匂いがします。すぐ戦おうとする野蛮人の匂いが。」

「は?」

「おら小娘!言い返せ!」

「えーと、アホ!」

「ぎゃはははは!アホだってよ。」

 

 戦いは熾烈を極めた。途中で私がキレて熊愛護野郎の関節を極めて勝利した。

お前は地面をバンバンしているのがお似合いだ。

 

「こいつを餌にしよう。」

「そうするかあ。」

 

 大きな杭に熊愛護野郎を括り付けて、バリスタの射線に入るところに突き刺す。

新鮮な肉だ、熊も近寄ってくるだろう。

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