アレルヤ   作:おもちぴん様

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5章 6話

 こいつは困った。デカい熊は私を明らかに狙っている。

バリスタで倒すしか勝ち目が無さそうだ。バリスタの射線まで誘導しなければ。

バリスタ撃つくらいならできるよね?それくらいはしてほしい。

 

「バリスタの射線まで誘導するから後はよろしく。」

「任せろ!」

「うおおおおお!バリスタボルトパンチ!」

 

 まずは挑発だ。バリスタボルトを持って突貫する。

やっぱり柔くて固い。刺さらない。熊はすごい怒ってる。

熊タックルだ。何とか避ける。バリケードの一部がメタメタになった。

 

「小娘!バリスタ準備完了だ。」

「でかした。」

 

 よく弦を張れたなと思ったら5人掛かりで張ったようだ。

急いでバリスタの射線まで走る。熊も来た。やっぱり私より足早くない?

危な!噛みつかれるとこだった。あと少しで射線だ。アイタ!

何かに足を取られて素っ転んだ。

あっ!熊愛護野郎の死体だ!いんがおーほー。死体撃ちした罪なのか。

 

「タ、タスケテー。」

「喰らえ熊野郎!」

 

 バリスタが発射される。腹に当たった。死んではないが頭が垂れた。

好機到来だ。右腕に力を込め、熊に走り寄る。

悪あがきの熊パンチを掻い潜り、チョップを頭に叩き込む。

ボキボキと骨が砕ける音がする。熊の頭と私の肩が逝った。私の勝ちだ。

興奮しているためか痛みはない。

 

「でか熊倒したぞー。」

「でかした小娘!後は任せろ!」

 

 それからは残った熊たちの掃討だ。こちら側もかなり被害が出たけど、

襲撃してきた熊は全滅だ。時間も経って肩も良くなってきた。

 

「皮剥ぎの時間だ。」

「さっさと終わらすぞ。飯と酒を飲んで寝たいぜ。」

「同感。」

 

 疲労でヘトヘトの中、皆で皮剥ぎをした。クマキチは喧しいので黙らせておいた。

皮剥ぎも意外と楽しい。キレイに出来たときは不覚にも興奮してしまった。

 

「あなた達、何をしているのですか!」

「皮剥ぎ。」

「野蛮な!熊の命を何だと思っているんですか!」

「熊愛護野郎殺した筈では?!」

 

 ハッとして私が死体撃ちした熊愛護野郎を探す。いた。なんだちゃんと死んでるじゃないか。

びっくりさせやがって。熊愛護固めを喰らえ。

 

「痛い痛い痛い!ギブギブギブ!」

「悔い改めよ。」

「ぎゃはははは。いいぞ!やったれ!」

 

 片付けや皮剥ぎの作業を止め、皆が私の一方的な蹂躙を見ている。

もう一丁いくか。喰らえ熊愛護固めツー。

 

「その辺にしてもらえませんか?」

「ちょっと待って。これから熊愛護固めスリーに変化するから。」

「お辞めなさい。」

「ウワー。」

 

 急に出てきた奴に止められた。こいつ力強い。

械人だが、どこか血生臭い。生臭機械ってやつ?

 

「あなた達後悔しますよ。こんな事をして。」

「こんな事ってどんな事だ!イカレ機械野郎!」

「すぐに分かります。」

 

 非難轟々だ。こっちは命懸けで戦ったのだ。何か言われる筋合いはない。

械人は去っていったが、関節を極めた奴は放置だ。何しに来た。

まあ良いか。また関節極めようっと。ギヤーっと叫び声が門前に響いた。

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