皮剥ぎ騒動も一夜明ければ落ち着き、傭兵達は元の暮らしに戻った。
宴会ばっかりしていて気づかなかったけど、熊は相変わらず出没して、
家畜や人がやられているようだ。
そろそろ次の町に行こう。そう思いながら旅支度を進める。
支度をしていると遠くから誰かが走ってきているのが見えた。クマキチだ。
完全に忘れていた。嫌な予感がする。
「パワーさん!熊狩り行きましょう!」
「嫌です。」
「良いじゃないですか!行きましょうよ。」
「いや。」
絶対に嫌だ。研究所に行って械人の腕でもつけてこい。
「あっ!それも良いですね。本番前にやってきます!」
そう言ってクマキチは研究所の方向に走っていった。
研究所は実験体が手に入って、クマキチは体が改造されて両得だろう。良かったね。
今のうちに町を出よう。次は何処に行こうか。
「おっ!小娘じゃないか、もう出るのか?」
「うん。どの方角にいくのが良いかな?」
「あっちだな。械人の量産工場があって、その周辺に町が作られてる。」
「械人かー。嫌だなー。」
「俺も行きたくねえな。」
「そんなところ教えないでよ。」
「お前なら大丈夫だろ。」
「そうかも。」
そうだ。私は強かった。械人如きに後れをとるものか。
不安もなくなったし、そろそろ行くか。酒と熊と皮剥ぎの町。さらば。
門を出て言われた方角に向かって進んでいく。
熊だ。私を見送ってくれてるのかな。違うな襲ってきた。
頭を潰して殺す。両腕は無事だ。運が良ければ?悪ければ、クマキチが取りに来るだろう。
グッバイクマキチ。二度と会いません様に。
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町を出てから3日。遠くに煙突の様なものが見えてきた。あれが工場かな。
この辺りは、動物よりもロボットの方が多く、ピーガーピーガー煩い。
ロボットは大体暴走していて襲ってくるか、変な動きをしているかだ。
ロボットの振りをしたら誤魔化せないかな。
腕が2本も機械だから半分ロボットみたいなもんなんだけど。
「ピー、ハイジョ、ハイジョ。」
「うるさい。」
「ガガガ。」
また襲ってきたロボットを叩いて黙らせる。叩けば治るって本当なんだ。
変な動きをするロボットも叩く、襲ってくるロボットも叩く。皆叩く。
「あのー大丈夫ですか?」
「たたく!」
「ほぎゃあ!何するんですか?!」
「たたく、たたく、たたく!」
「あいたっ!この!イカレ女!」
「あばばばばば。」
しびれる。しびれる。これが噂に聞くスタンガン。私も欲しい。
ちょっと待て。担ぐな。ジタバタするが無駄のようだ。力が強い。
「ハナセー。」
「黙れ。牢屋にぶち込んでやる。」
前途多難だ。叩いただけなのに酷い。それにしても、また牢屋か。
町から町。牢屋から牢屋へ。旅は続くよどこまでも。