猛獣退治した後の酒は美味い。今日の試合は早めだったので1人で酒を飲んでいる。
周りには監視の兵士が2人。観客は少ないが踊るか。
「おい、踊らなくて良いぞ。」
「いいから。」
「良くない。」
「嫌よ嫌よも好きのうち。パワー、踊ります。」
「やめろー!踊るなー!」
制止を振り切り踊る。急激に酔いが回る。
少ない酒で酔う秘訣だ。おえー。気分悪い。
ちょっと横になろう。
「やりたい放題だな、お前。」
「後にして。」
「くそがー!牢屋にいなかったら一発ぶん殴ってやるのに!」
2人を尻目に横になる。あー楽になってきた。
眠気も来たな。寝よう。おやすみ。
「痛え!クソ野郎!」
「下手くそ何だよあいつ!」
「うるさい。」
「寝てたのかすまねえな。」
何があったか事情を聞く。なるほど、またあいつか。
ベビーフェイスの何とかは駄目駄目だ。
チヤホヤされて向上心がない。
コロシアムはね、相手に怪我をさせたら駄目なんだよ。
これだから素人は。
「お前、訳知り顔だけど入って1週間の素人だからな。」
「は?プロですが?」
「お前の攻撃も痛えんだよ!」
「腕が使えないので手加減難しい。」
「それもそうか。悪いな。」
分かれば宜しい。私が一度締めてやらないと。
このパワーさんは教育者としても定評があるのだ。
「明日はお前らしいぜ。悪党を倒すんだとか。」
「悪党!?私が?」
「ああ、悪党じゃなくてアホなのにな。」
「あ?」
「何でもねえよ。」
何でも無いらしい。良かった何も無かったんだ。
頭突きで頭割ってやろうかな。首締めても良いや。
「ちゃんと負けるんだぞ。」
「分かってるよ。逆転勝利にする予定。」
「絶対碌でも無いこと考えてるだろ。」
ワイワイガヤガヤしていると、ドミニオが帰って来た。
今日も絶好調だ。髪型も服装も決まってる。
「あーら、私の悪口大会かしら?」
「そうだよ。」
「んもう!パワーちゃんたら意地悪!」
「冗談だよ。はっはっは。」
「姐さんお疲れ様です!酒をどうぞ!」
「あらん、頂くわ。」
ドミニオは牢名主的な存在らしい。面倒見が良くて筋骨隆々の化け物だ。パワーは私並みにありそう。
今はヒールで昔はベビーフェイスをしてたらしい。
必殺技は博愛パンチ。ただのグーパンだ。
「明日はいよいよメインイベントね。誇らしいわ。」
「まかせろ。上手く負ける。」
「期待してるわ。」
ドミニオは男らしく酒をラッパ飲みしてる。
おい、皆の酒だぞ。独り占めは良くない。
「酒飲みながら登場するのどうかな?」
「お前が飲みてえだけだろ。」
「まともにやったら試合にならない。」
期待に胸を膨らませて寝床に入る。
酒の件は検討お願いします。