控室(牢屋)は静まり返っていた。やりすぎちゃったかな。反省します!
……反省終わり!チャンピオン倒したから今日から私がチャンピオンだ。
チャンピオンだぞ。酒持ってこい!
「おい!小娘!オーナーが呼んでる、着いて来い。」
牢屋の床を叩き砕いて、返事の代わりをする。牢番はビビっている。
何処かに走っていった。私は今酒が飲みたいんだ。後にしろ。
そもそも何で大人しく捕まっていたんだ。私らしくない。
乱じゃ!乱を起こすぞ!
「ぬおおおお!」
「わー!何やってるんですかパワーさん!」
「牢破り。」
牢の柵を思いっきり横に広げて破壊する。アイアムチャンピオン!
私を縛り付けることは出来ない。牢番は怖いのか近寄ってこない。
着いて来ない奴は置いて行く。後ろを見る誰も着いて来ない。
牢を破いてもひとり。パワー。
牢を破ってからしばらく歩いた。荷物が見つからない。背負い袋返せ!
手当たり次第に部屋を調べてるけど見つからない。
偉い人の部屋かな。何度も行ったことあるから場所は分かる。分かるよ。
警備兵に聞いたら親切に教えてくれた。思っていた場所と同じだった。同じだったよ。
「返せ!」
「ひぃ!何が目的だ!」
「私の荷物。」
「に、荷物?おい、こいつの荷物は何処にある?」
「お、恐らくいつもと同じように売り払ったかと。」
「ば、馬鹿野郎!今すぐ買い戻せ!」
「はいー--!」
部屋を出ようとした側近?の頭を掴んで潰す。もうおこったぞう!
そのまま勢いで偉い人も殺した。窓からコロシアムが見える。
窓を破って偉い人と側近の死体を投げ込んでやった。良い事をした。
コロシアムの土に還れて幸せだろう。
金目の物を袋に入れて、部屋の外に出る。コロシアムの出口は何処だろう?
警備兵に聞こうかな。警備兵を探す。いた。聞いたら地下道からしか出られないらしい。
客席にはつながってないそうだ。
「あっ!そうだ!」
「ひぃっ!まだ何か?!」
「?なにもないよ。」
私が声を出してもビクビクしないでほしい。私の繊細なハートが傷つくよ。
そんなことよりも客席だ。客席に登ってから出れば良いんだよ。
我ながら良いアイデアだ。そうと決まれば……
「とうっ!」
私は偉い人の部屋の窓からコロシアムに飛び込む。
階段の昇り降りを省略できる素晴らしいアイデアだ。着地成功。
いつもは騒がしいコロシアムは閑古鳥が鳴いている。好都合だ。登ろう登ろう。
「お待ちなさいパワーちゃん。」
「お、お前はドミニオ!」
「あらん、珍しく間違えないのね。」
「今日は気分が良いからね。」
「私は最悪よおん。」
突然ドミニオから殺気が溢れ出てきた。ほわい?なんで?
まあ良いか。殺る気ならやってあげるよ。私はチャンピオンだしね。