アレルヤ   作:おもちぴん様

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6章 8話

 店主に事情を話す。断られた。近くにあった鉄の棒を紐みたいに縛る。

分かってくれた様だ。一応気持ちだけ渡しておいた。タダじゃ可哀想だしね。

他に売ってそうな店が無いか尋ねる。械人街というブロックにジャンク屋がもう1件あるそうだ。

道案内も頼んでいないのにしてくれた。感謝感謝。日頃の行いのお陰かな。

お礼に店先に並べてるやつをふん縛って店長に渡した。多分無料だ。

店長はニコニコ顔で帰っていった。

 

「てめえ!何してやがる!」

「道案内のお礼に渡した。」

「この盗人め!死ね!」

 

 鉄の棒で叩いてきたので避けて正拳突きを叩き込む。械人は潰しても油が出るだけで面白くない。

血が通ってないからね。罪悪感ゼロだ。械人以外を殺しても罪悪感ないけど。

いきなり攻撃されたので、このジャンク屋には慰謝料請求しないと。お邪魔します。

店長らしき械人はガタガタ震えている。叩けば治る。えいえい。死んじゃった。

誰もいなくなった店内を捜索する。良さそうなパイプがある。貰っておこう。

それにしても械人がパイプって。ぷぷぷ。どうやって吹くんだろう。謎だ。

 

 なんだか店の前が騒がしくなってきたが、私の背負い袋は見つからない。

あれが良いんだよう。謎のフィット感がある。皆にも似合うと褒められた。あれは何処だ。

店の中を手当たり次第調べていると兵士らしき械人が入ってきた。何の用だろう。

 

「お前!何してる!」

「探し物。」

「これはなんだ!?」

 床に倒れている械人を指さされたので答える。

 

「来たらこうなってた。」

「そうか!すまんな!帰るぞ!お前ら!」

「ご苦労様です。」

 

 械人も事なかれ主義らしい。怪しい奴には近寄らない。関わらない。長生きする基本だ。

粗方漁ったけどこの店に背負い袋は無かった。泣きそうだ。

こうなったら手当たり次第、酒場を当たるか。傭兵が買ってるかも。私のおしゃれ背負い袋。

近くの酒場にとりあえず入る。いきなり当たりだ。私のものを返せ。

 

「返して。」

「うわぁ!びっくりした!これが欲しいのか?」

「うん。」

「じゃあ酒を一杯奢ってくれ。」

「え?そんなに安かった。」

「ああ、酒一杯より安かった。」

 

 私は泣きながら酒を注文する。金は沢山ある。店にいる奴全員に奢ってあげた。

傭兵達は大喜び、大盛り上がりだ。私も飲むぞ。踊るぞ。歌うぞ。

踊っていると傭兵達の話す声が聞こえる。

 

「そういや、コロシアムの支配人とチャンピオンがついさっき死んだらしいぜ。」

「ああ、あの大根しかいないコロシアムか。」

「あいつらよりも俺の方が演技上手いぜ!」

「違いねえ!がははは!」

 

 やっぱり大根だったんだ。潰れて当然だ、あんなコロシアム。

これっぽっちも無かった罪悪感が消滅した。さてこれからどうしよう。

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