強行軍で町に着いた。一昼夜は走ったと思う。途中で虎がバテたので背負ってあげた。
丁度良いので、そのまま物好きな金持ちの所に持って行った。虎よ、さらば。
臨時収入も入ったので械人にお金を分ける。それでまた商売でもするんだな。
械人はギョッとしている。なんで?
「少しも分けてくれないと思ってました。」
「おいコラ。私を何だと思っている。」
「「「冷酷非道の守銭奴。」」」
ボロクソだ。私は大してお金に興味がないし、冷酷非道でもない。
械人達は金を貰うと走り去っていった。お前らの方が金にがめついだろ。
これでパーティ解散だ。お前らの顔は2度と見たくない。顔の見分けつかないけど。
さてこれから何をしようか。おっ賞金首のポスターがある。械人の顔は分からない。
きっと水場で遭遇した仮面の盗賊に違いない。そう思っていると周りがざわざわしだした。
何だろうと思い耳を傾ける。
「町長が盗賊の討伐隊を編成するらしいぜ。」
「へー、行くだけで金がもらえるのか。」
「数で恫喝するのも効果的なんだよ。」
あの盗賊の討伐隊が編成されるらしい。あの3人も運が良ければ助かるかも。
まあ皆で頑張ったらよいんじゃないんでしょうか。私は町でブラブラするよ。
「あと町長付きの兵士に聞いたんだけどよ。」
「ああ、何か他にも褒美があるのか?」
「一番の手柄を上げた奴に、古代の武器が渡されるらしい。」
「その話詳しく。」
「うわあ!ビックリした!」
「良いから話せ。」
この町は偶に古代の武器が発掘されるらしく、町長が全部買い取っている様だ。
その中から特別に1個貰えるらしい。何が貰えるんだろう。欲しい欲しい欲しい。
何でも良いから古代の武器が欲しいよ。
「参加してくる。」
「おう、広場で手続きできるぜ。達者でな。」
「オタッシャデー。」
私は欲に駆られて、広場に急いだ。何か見覚えがある様な無いような械人が8人いる。
こっちに気付いたのか駆け寄ってきた。来るな。あっち行け。
表情は分からないが嬉しそうだ。
「パワーさんいるなら勝ったも同然ですね!」
「やったー!パワーさんだ!」
広場にいた皆が私達を見る。黙れお前ら。私は目立ちたくない。
そのまま、されるがままにしていたら、胴上げされていた。
その直後、すごい偉そうな人が広場に来た。護衛付きだ。護衛と目が合う。ピースする。
向こうもピースを返してくれた。偉そうな人に怒られてる。何だあいつは。
後から聞いたけど、偉そうな人は町長で、討伐隊に参加する人に感謝の言葉と
発奮するような事を言っていたらしい。らしいと言っている訳は、護衛が町長の後ろで、
町長に向かって中指立てたり、変な顔していて、話に全く集中できなかったからだ。
私も中指立てたり、その場でダンスして対抗してたら、広場から放り出された。
身内だからって特別扱い辞めてください。