アレルヤ   作:おもちぴん様

68 / 82
7章 2話

 強行軍で町に着いた。一昼夜は走ったと思う。途中で虎がバテたので背負ってあげた。

丁度良いので、そのまま物好きな金持ちの所に持って行った。虎よ、さらば。

臨時収入も入ったので械人にお金を分ける。それでまた商売でもするんだな。

械人はギョッとしている。なんで?

 

「少しも分けてくれないと思ってました。」

「おいコラ。私を何だと思っている。」

「「「冷酷非道の守銭奴。」」」 

 

 ボロクソだ。私は大してお金に興味がないし、冷酷非道でもない。

械人達は金を貰うと走り去っていった。お前らの方が金にがめついだろ。

これでパーティ解散だ。お前らの顔は2度と見たくない。顔の見分けつかないけど。

 

 さてこれから何をしようか。おっ賞金首のポスターがある。械人の顔は分からない。

きっと水場で遭遇した仮面の盗賊に違いない。そう思っていると周りがざわざわしだした。

何だろうと思い耳を傾ける。

 

「町長が盗賊の討伐隊を編成するらしいぜ。」

「へー、行くだけで金がもらえるのか。」

「数で恫喝するのも効果的なんだよ。」

 

 あの盗賊の討伐隊が編成されるらしい。あの3人も運が良ければ助かるかも。

まあ皆で頑張ったらよいんじゃないんでしょうか。私は町でブラブラするよ。

 

「あと町長付きの兵士に聞いたんだけどよ。」

「ああ、何か他にも褒美があるのか?」

「一番の手柄を上げた奴に、古代の武器が渡されるらしい。」

「その話詳しく。」

「うわあ!ビックリした!」

「良いから話せ。」

 

 この町は偶に古代の武器が発掘されるらしく、町長が全部買い取っている様だ。

その中から特別に1個貰えるらしい。何が貰えるんだろう。欲しい欲しい欲しい。

何でも良いから古代の武器が欲しいよ。

 

「参加してくる。」

「おう、広場で手続きできるぜ。達者でな。」

「オタッシャデー。」

 

 私は欲に駆られて、広場に急いだ。何か見覚えがある様な無いような械人が8人いる。

こっちに気付いたのか駆け寄ってきた。来るな。あっち行け。

表情は分からないが嬉しそうだ。

 

「パワーさんいるなら勝ったも同然ですね!」

「やったー!パワーさんだ!」

 

 広場にいた皆が私達を見る。黙れお前ら。私は目立ちたくない。

そのまま、されるがままにしていたら、胴上げされていた。

その直後、すごい偉そうな人が広場に来た。護衛付きだ。護衛と目が合う。ピースする。

向こうもピースを返してくれた。偉そうな人に怒られてる。何だあいつは。

 

 後から聞いたけど、偉そうな人は町長で、討伐隊に参加する人に感謝の言葉と

発奮するような事を言っていたらしい。らしいと言っている訳は、護衛が町長の後ろで、

町長に向かって中指立てたり、変な顔していて、話に全く集中できなかったからだ。

私も中指立てたり、その場でダンスして対抗してたら、広場から放り出された。

身内だからって特別扱い辞めてください。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。