皆でまずは水場を目指す。食料は町長持ち。いよっ!太っ腹。
食料は懐かしの携行食だった。いつもと変わらぬ味。在庫処分だ。絶対許さない。
不味い飯は出たが道中は暇だから薬中の人と話す。
その人の話によると私は悪魔で世界を滅ぼすらしい。
で、本人は救世主で世界滅亡後に建国して、私を倒すそうだ。
仕方無いから世界滅ぼすかあ。
あっ隊列が止まった。今日はここで野営するらしい。
「この先の水場で盗賊2人倒したよ。」
「ひひひ、悪魔だ。」
「ふーん、やっぱり強いのね。柔らかい。」
「おしりさわらないで。」
変態アホ女め。スキンシップが激し過ぎる。同じところで寝たら大切なものを失いそうだ。
薬中くん、一緒に寝よう。えっ?普通に嫌?普通ってなんだよ。急に正気に戻らないで欲しい。
こうして夜は更けていった。何も無くて良かった。
水場を目指して歩く。2日くらい掛かるって前に械人に言われたな。今日には到着するかな。
水場か。私が盗賊なら水場に遅効性の毒を仕掛けるな。
討伐隊に械人は少ないから大ダメージだ。着いても水は飲まないでおこう。
日が真上に登った頃、水場に着いた。順番で水を飲むそうだ。私達は1番最後。
私は飲まないけどね。皆は精々毒に苦しむが良い。
「貴方も水飲まないの?良い判断よ。」
「どうも。あと胸触らないで。」
水を飲む部隊、飲まない部隊色々いた。早速お腹を壊してる人がいる。
敵地のど真ん中で水なんか飲むから悪いんだよ。
私はそれを見て、優雅にパイプを吹いている。
皆様の苦しんでいる顔が私の楽しみです。
薬中くんも楽しそうだ。いつも楽しそうだけど。
盗賊のアジトはここから更に1日歩いたところにあるそうだ。
水場で野営するが、げろげろの匂いが酷い。
こんなとこにいられるか私は遠くで寝る!
水場から離れて、良さそうな岩陰を探す。先客だ。
体を仰け反らせて、攻撃を回避する。
「へへへ、新鮮な只人だあ!」
「2日前に攫った3人はどうなった?」
「知らねえよそんな事!」
やっぱり盗賊は強い。一進一退の攻防だ。
それにしても左腕の調子が悪い。この前、盗賊の攻撃を受けたからかな?
邪魔だ。外そう。カチリと外れる音がして左腕が外れた。
必殺左腕殴打を喰らえ。右腕で左腕を振り回して叩く。
結構重いから効いてる様だ。あとひと押しかなあ。
そう思っていると、盗賊に急接近してくる人影が見えた。全く気配を感じなかった。何者だろう?
そいつは盗賊の頭に棍棒を叩きつけ、言い放った。
「私の女に手を出すな!」
「さいあくだ。」
そいつは変態アホ女だった。盗賊は倒したけど複雑な気分。
頼りになるけど頼りにしたくない。