戦闘は私の叫びから始まった。
「ちょっと待って。」
何だあと両陣営戦いをやめる。何でこっちは10人いるのに私が2人相手にしないといけないんだ。
変態も2人相手。他の8人は1人。
盗賊、お前らもお前らだ。何で2人掛かりで1人と戦おうとする。1人で8人相手させるのもおかしいだろ。
一旦、話し合う事に。話し合いの結果、私の相手が3人になった。くそが。
しちゅーにかつ。死地でこそ私は輝く。
思い付いた技を早速使おう。左腕を振り回す。飛べ左腕!
ボコリと盗賊の体に当たり跳ね返る。場を沈黙が支配する。
左腕を返してもらう。腕に着ける。今のナシだから。
仕切り直し。得意の接近戦で勝負だ。3対1のタイマンだ。タイマン。
1番近くの盗賊に足払いを掛ける。下段と上段の同時攻撃だ。頭から飛び込んで避ける。
やばい楽しい。盗賊も笑っている様に見えた。
強い奴の相手は久々だ。
「楽しいなあ、只人。」
「そうだね。」
「良いマスクになりそうだ。」
「最悪だ。」
4人で話していると、1人頭をカチ割られた。とうぞくー!誰だやったのは?
変態だ。1人殺ったから助けに来てくれたのか。余計なことを。
2対2になった。いや1対1が2つだ。こいつと一緒に戦うのは御免だ。
「初めての共同作業だね。」
「ソウデスネー。」
癪だが変態と一緒だと戦いやすい。次に何をすれば良いか分かる。あっという間に盗賊を2人殺した。
これで後1人。まあ8対1だし勝てるだろ。見ると薬中くん以外殺られてた。
薬中くんはフラフラして今にも死にそうだ。今、助けに行くぞ。
横から飛び蹴りを喰らわせた。倒れたところに変態が止めを刺す。
勝った!今度こそ撤収!
撤収する途中、行く時に転ばした人達がゾロゾロとアジトに向かっていた。頑張ってね。睨まれた。
水場に近づくと討伐隊の本体が体制を立て直したところだった。
抜け駆けしたのがバレなくて良かった。
幸い私達の部隊は脱落者ゼロだ。優秀、優秀。
「あっ!オファニム様、どこに行っていたんですか?」
「お散歩だよ。」
「なんで様付けなの?」
「強いから。」
「なっとく。」
強いは正義。つまり私にも様付けするべき。
「私も様付けで呼んで。」
「え、何でですか?」
「強いから。」
そんなやり取りをした後に隊列に加わる。様付けはしてもらえなかった。
私達の部隊は1番最後。変人奇人部隊って陰で言われてるのを聞いた。絶対あいつのせいだ。
許さねえ。この仕事が終わったら文句言ってやる。
「何人生き残ると思うかい?」
「私とお前と薬中くんの3人。」
「生き残ったら結婚してね。」
「嫌です。」
絶対死なないだろうけど死なないかな。死なないだろうなあ。