変態の力で盗賊のアジトの入口に着く。アジトの周りは凄惨だった。
私がどっかの町で大暴れした時よりも死んでるかも。何人かは顔が剥がされてる。
それは置いといてアジトの探索だ。効率を考えて別行動だ。
驚くくらい何もない。そう言えばおっさん2人と何とか君は無事だろうか。
3人のマスクが飾ってあったら腰ぬかしそう。
「ばあ!」
「ほぎゃあ!」
おっさんに似た顔のマスクをつけた奴が出てきた。心臓がバクバクいってる。
被ってる奴を殺すのがおっさんの供養になる。闘志を漲らせて相手をにらむ。
背格好は変態に似ている。
「待って待って、私だよ。」
「やって良い事と悪いことがある。」
「驚いた君も、怒った君も可愛いね。」
「……」
くそ。何て野郎だ。何すれば凹ませることが出来る?
というよりも別行動しようと言ったのに何で合流するんだ。
何?2人ともフロアを一周したから合流したって?そうなんだ。
仮面が他にもあったか聞く……山ほどあるそうだ。うげえ見なくて良いや。
そんなことを7回繰り返して、アジトの1番上の階に着いた。
この階は壁が無いな。柱はあるけど。全体が見渡せる。奥の方に誰かいる。
椅子に座っている。語り部から聞いたことのあるしちゅえーしょんだ。
絶対親玉だよ。親玉じゃなかったら、この階から飛び降りる。
変態がずんずん進む。ちょっと待って!私が先に行く!
椅子に座っているのは、虫人の仮面を被って、全身に甲人の皮を張った械人だった。
今まで会った中で圧倒的に気持ちが悪い。頼む、死んでてくれ。
オブジェクト的なものであって欲しい。その願いはすぐに壊された。
「活きの良い人間が来たな。」
「もう帰るところ。」
「そう言うな。初めに仮面を作ったのは……」
長々と語りだしそうだったので2人で殺しに行く。
あれ?あんまり強くないぞ。私のチョップが脳天に、変態の棍棒が胴体に刺さる。
そのまま死んだ。えっ?こいつの死体持って帰るの。面倒だなあ。
アジトを出て2人で死体を引き摺りながら来た道を戻る。
行きはあんなに沢山人がいたのに、今では2人だ。
報酬ガッポリ。私はニッコリ。変態もニッコリ。
貰えるもの貰ったらさっさと町を出よう。
さっきからお尻を触られて嫌な気分だ。
「何で死体持って帰るの?」
「討伐証明ですね。」
「頭だけで良いじゃん。」
「械人の見た目は区別がつかないので。」
「なるほど。」
今度から死体持って帰ろうかな。でも重いからなあ。
話していると水場に着いた。
そうだった、げろげろ組が生きてたな。
おーいと手を振る。まだげろげろしてる。今日寝る時は別のところで寝よう。