町の人との争いでの活躍もあって密造酒造りのリーダーの所に案内される。
髭もじゃでムキムキだ。お酒よりも人を殺すのが上手そうだ。
へーほーとリーダを眺めていると話し掛けてきた。顔も怖いな。
「助けてもらいありがとうございます。」
「は?」
「こちら最近のもので一番出来が良い酒になります。」
「ちょっと待って。」
「何でしょうか、お客人?」
周りの手下と顔を合わせる。手下はうんうんと頷いている。思ってたやつと違う。
"おう"とか、"おい"とか、"おめえ"とかそんなことを言う顔でしょうが。
逆に怖い。間違いなくイカレ野郎だ。
酒を飲んで落ち着こう……やっぱり美味い。コクが深く、コクが深くてコクが深い。
それ以外の言葉を知らない。
「それでお客人、このまま用心棒をしてもらえませんか?」
「良いよ。」
「ありがとうございます。部屋を用意させて頂きます。」
至れり尽くせりだ。宿もゲット。飯も出るらしい。空調も効いてる。
古代の施設をそのまま使っているらしい。決めた。私ここの子になる。
私が欲しいものが全部揃ってる。
そうだ、疑問に思ってたことが1つあった。
「何で町を攻めないの?」
「へ?何でですか?」
「リーダーが町長になれば文句言われないよ。」
「はあ、そんな大それたこと考えたことありませんでした。」
「やりましょうぜリーダー!」
「リーダー!」
「分かりました。そこまで言うならやりましょう。」
「よーし。えいえいおー。」
誰もやらない。やれよ。そんなこんなで町を攻めることに。
今日は遅いから明日色々決めようね。おやすみなさい。
そして朝が来た。朝酒をキメて会議の場に向かう。良い気分だ。
朝ではなく昼だった様だ。遅れてすみませんでした。
会議は終わっていて、町を攻める計画は既に立てられていた。
とりあえず攻め込め作戦だ。素晴らしい作戦。必ず成功するだろう。
総出で出ている隙をつかれて建物を抑えられたら?
また取り返せば良いんだよ。はい、行きましょう。
皆でぞろぞろ町を目指す。3日位かかるって言ってたな。
酒瓶を回し飲みしながら小走りだ。今までで一番楽しい旅だ。
酔いが回る。途中で野生動物に襲われたけど皆で袋にして倒す。
ニャンコロとワンコロめ。お前らにやる酒は無いぞ。
夜は野生動物の肉を肴に宴会。一生このノリで旅をしたい。
そうこうして3日、目的の町に着く。
向こうは私たちが何の集団か分かってない様だ。
門兵が話し掛けてきた。
「何だあ、お前ら?」
「私たちはこう言うものだ。」
酒瓶で頭を叩いて返事の代わりをする。目指すは町長の首。
リーダーを町長にするぞと皆の士気は高い。