アレルヤ   作:おもちぴん様

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1章 8話

 タッタカ、タッタカ、私はスクラップ業者のところへ向かう。

金を貰いに私は向かう。まずは何を買おう。串焼きだな。私は肉が食べてみたい。

 

「金。」

「おう、用意しているぞ。」

 

 ドサリと金の入った革袋が置かれる。自慢じゃないが私は金を使ったことがない。

 

「大体の値段は分かるか?」

「当たり前。」

「これから値段当てクイズやるぞ。」

 

 30問中30問!30問中30問だよ。すごいよね。

 

「全問不正解!町の外に出たら毟り取られて強制労働させられそうだな。」

「ワタシオカネノコトワカリマセーン。」

「現実逃避するな。飯と水、宿代だけは覚えとけ。お前は武器が必要ねえから、その3つ覚えておけば無駄金は使わねえだろう。」

「私も武器使いたい。」

「いらねえよ。お前は剣鉈振り回すより、鉄骨振り回した方が怖え。百歩譲って何かゴツゴツした武器なら良いかもな。」

「……」

「相手に恐怖を覚えさせろ。そうすれば負けねえ。剣持った貧相な女なんか怖くねえんだよ。」

 

 貧相?私は械人の語り部曰く、マニアックな層に人気がある体付きらしい。私を崇めろ。金を貢げ。

 

「恐怖かあ。私は何も怖くないからなあ。」

「はいはい。言ってろ。携行食買うならこの店にしろよ。俺とお前のボスの知り合いだ。サービスしてくれる。」

「教えてくれてありがとう。」

 

 さてと、そろそろ向かいますか。携行食は金がいるけど、水は井戸から組めばタダだ。

水汲みも立派な仕事だ。1日中桶を落として水を汲み上げてる。

金属掘りと同じ代わり映えのしない仕事だ。

 

「水くれ。」

「自分で汲むならタダ。代わりに汲むなら金払え。」

「自分で汲む。」

 

 ガラガラガラと滑車の音がする。

ポチャン、桶が水面に着いたみたいだ。

 

「よし!引き上げろ!」

「よしきた。」

 

 縄を引っ張る引っ張る。

ガラガラガラガラ、滑車の音が心地良い。

あっと言う間に桶が上がる。

 

「姉ちゃん、凄え力だな。ここで働かないか?」

「町の外に行くから、また今度ね。」

「残念。気が変わったら言ってくれよ。」

 

 トクトクトク。桶に水筒を突っ込み水を注いでいく。

これで水筒は満タンだ。携行食を買って町を出よう。

井戸から離れようとすると、水汲みが話し掛けてきた。

 

「そう言えば、怪しい連中が町の中に入り込んだらしいぜ。」

「怪しい連中?」

「ああ、何でも破落戸共にタダで飯と酒を配ってたみたいだ。」

「タダ飯とタダ酒くれるって良いやつじゃん。」

「そんな奴、普通はいるわけねえだろ。」

「確かにイカれてる。」

 

 ハッハッハと水汲みと顔を合わせて笑い合う。

今日も楽しい。町を出るのが楽しみだ。

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