密造酒製造の人達と一緒に町を攻めた。
特筆することはなく町長の首を取って、リーダーがその後釜に。
これで堂々と密造できるね。堂々と密造ってなんだ?
うんうん唸っていると話しかけられる。
「パワー殿、今回のご助力感謝致します。」
「うん。」
「それで報酬なのですが……」
「酒を酒瓶で2つと後は髭剃らせて。」
「へ?そんなもので宜しいので?」
「うん。」
髭を剃らせてもらう。快感だ。その顔でその口調は似合わない。もっとパリッとしないと。
リーダー改め町長は人に髭を剃らせるのが怖いのか目を瞑ってる。何だか憎めないキャラだ。
慕われていたのもこれが理由かな。
髭を剃り終わった。パリッパリッだ。
どこに出しても恥ずかしくない町長の完成。
それにしても自分の才能に驚いている。
歳をとったら床屋にでもなろうかな。
そこまで生きられるか分かんないけどね。
髭を剃り終わると待望の酒が届いた。
「パワーさん!約束の酒っす!」
「やったー。割れないように服で巻いてね。」
「うっす。」
酒瓶が巻き巻きされるのを眺める。これからどうしようかな。
いつになく行き当たりばったりで無計画だった。
そう考えていると横から話し掛けられた。
「パワーさん、これからどうするんですか?」
「分かんない。」
「酒造りの建物とこの町の間に道を通す予定なのですが。」
「うん。」
「ええ、護衛して頂けないかと思いまして。」
「良いよ。」
「ありがとうございます。報酬は……」
「酒で。」
「分かりました。毎日1瓶用意しますね。」
仕事だ。仕事。明日からだけど。
明日までは暇だから夜まで適当に町をぶらついて、夜になってから宿屋で寝た。
次の日の朝。門の前に集まる。
私は護衛なので道具は無しだ。道の作り方はシンプルだ。
岩を砕いて道に埋めて平らにする。それをひたすら繰り返す。
それにしても遅いな。全然進まない。もういい私がやる。
大槌を奪い岩を叩く。一撃でバラバラだ。それを皆で道に埋める。
それを私が上から叩く。仕事の効率が上がった。
結局全行程の30分の1程度しか、その日は進まなかった。
幸い野生動物の襲撃は無かった。
野営は適当だ。焚き火の周りで踊りながら酒を飲む。
皆で回し飲みだ。その日貰った酒を皆で分ける。
護衛の仕事してないって?私がいれば護衛になるんだよ。
朝が来て、また作業開始だ。ひたすら同じことの繰り返し。
金属掘りを思い出して頭が痛くなる。
ええい!とにかく作業だ、作業。今日はもっと進むぞ。
気分は現場監督。ボス元気かな。元気だろうな。
でもボスが金属掘りしてるとこ見たことないぞ。私はぷれいんぐまねーじゃーって奴だね。
おやかたーと遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。待っていろ。今行くぞ。