アレルヤ   作:おもちぴん様

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8章 4話

 傭兵改め現場監督のパワーです。今の工程は半分くらいかな。

上からは進捗を急かされ、下は文句ばかり。

上にはペコペコ。サボる奴には鉄拳制裁。

唯一の楽しみは毎日配給される酒。何と世知辛い世の中か。

……ちょっと待って。今良い所なんだよ。

 

「パワーさん、トリップしてないで岩砕き頼みます。」

「うす。」

 

 実際は下っ端も下っ端。岩を砕いて道を叩くお仕事。

もう2週間も同じことをしている。効率は上がらない。

実際には上がってるけど、皆疲れがたまってトントンだ。

今日も日が落ちる前に仕事終了。お疲れ様。

 

 仕事が終われば宴会だ。毎日がえぶりでい。

あと2週間でこの仕事も終わりとなると寂しいな。

何もトラブルなく終わることが私の幸せです。

 

 また朝が来た。皆を起こして体操をする。

いち、にい、さん、しい、パワーさん最高。

皆は私の掛け声を無視して体操を続ける。

この2週間で見慣れた光景だ。命令を聞かない部下。

なんて厄介なんだ。体操が終わり、次は朝礼。

私がいつも適当に話すが誰も聞いてない。

話も聞かない部下。ないない尽くし。私は悲しい。

 

 結局、後の2週間も何も無く、町と酒造所ロードが開通した。

そもそも、毎回何かあるのがおかしいんだよ。

ロードの開通で3日の道程が急げば2日になった。

久し振りに町に戻ったけど新町長の評判は良かった。

水源問題が一気に解決したからね。

それに町であの酒が買えるようになった事も要因かも。

 

 私も早速買った。人気があり過ぎて1人1本まで。

私はパワーさんだぞ。関係者だぞ!……関係者でもルールは守れ?ごもっともです。

行商人が人数の暴力で買ってるけど良いのかな。

1人1本だから良いのか。他の町で売るらしい。

商人と町の人が深刻な顔で何か話してる。何だろう。

 

「お尋ね者の噂を知ってますか?」

「いやー、この町から出たことないから知らないなあ。」

「械人の町の大量殺戮の容疑での手配なんですが。」

「ええ!工場が爆破されたのか?!」

「はい。犯人は両腕が機械の只人の女なんですが。」

「怖いねえ。」

「怖えな。ところで姉ちゃん、その片腕は?」

「へへへ。」

「もしかして、姉ちゃんが工場爆破したのか?」

「つい出来心で。」

「そうか、まあ程々にな。」

 

 冗談に思われた様だ。

堂々としてれば意外とバレないもんだね。

それにしても懐かしいなあ。生き残りがいたなんて。

もっと念入りにやるべきだった。情報の出処を探るか。

 

「ねえねえ、これ配ってるの誰?」

「ん?ああ、あの械人だよ。」

「あいつかあ。」

 

 私はそいつに近づいて物陰に引き摺り込んだ。

見るからに怯えている。お前が悪いんだぞ!

えいっと頭に拳を叩き込む。これでよし。

死体はバラしてスクラップ屋に売りました。

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