【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く2 作:タラバ554
おじさんは日本に来ていた
いい加減逃げ回るのが面倒になりいっその事自分から出て行ってやろうと思ったのだ
そして懸賞金をかけていたTV局に自ら乗り込んでいく
「どーも、懸賞金かけられてる〇〇〇〇ですけど。あれって俺も貰えるの?」
「えっ……あっと……しょっ! 少々お待ちください!!!!」
受付の美人がめっちゃ慌てて内線しとる、ロビーで待っとけばええか?
◆◆◆◆◆
30分後
ロビーで待ってると何かプロデューサーが出てきた。
「いや~お待たせして申し訳ございません」
本当だよ。それで? 俺にかけられた懸賞金って此処のTV局がかけてたんでしょ? ソレを俺は受け取れるの? 受け取れないなら直ぐ帰るけど。
「まぁまぁまぁ。少しだけお時間を……」
「じゃあ帰るね」
革のソファーから立ち上がると肩を掴まれるが無視して入口へと進む。
人が全力でしがみ付いているが全くものともせず進むおじさんにプロデューサーが焦り声を上げる。
「わっ、解りました! お金は用意しますので番組に出てはいただけますよね!?」
「何で? 出る必要ある? それ」
「そっそこを何とか!」
「俺って別に公人でも何でもないのに顔を全国に晒されて、その上個人情報まで電波で流されたんだけど? ぶっちゃけ裁判やれば勝てると思ってるけどそこの所どうよ」
「あっと……その件に関しては大変申し訳なくですね」
ニコニコしながら冷や汗をかき口を濁らせ続けるプロデューサー
何時までも肩を掴まれてるのも嫌なので軽く払いのけて再度ソファーに座る
「最低でも謝罪金をちゃんと積んでくれ。懸賞金が無くなった事の放送。まずは此処まで対応してくれたら、その上で対応を話し合いしない? コレも嫌だって言うならTV局自体を訴えるからね」
◆◆◆◆◆
その日の夕方には各種対応が行われたので再度TV局に赴いた。
今度はロビーではなく会議室っぽい所へ通されて複数人の人に囲まれる。
「ではお聞かせ願いたいのですが、あの動画で行われていた」
「いや、何普通に質問してるの?」
「はい?」
「はい? じゃなくて……今からやるの対応どうするかって話じゃないの?」
質問をしようとしていた人とは別の人が口を開く
「失礼しました。弊社では〇〇さんが行った事の検証番組を特別枠で組むので、ご出演をお願いしたいのですが」
「それは動画に映ってる人物として?」
「勿論そうです」
「それで?」
「そこで番組が用意する人物のケガ、病気と言ったものを治していただけないかと」
「治すの? 俺が?」
すると全員が首を縦にふる。なので当たり前の質問を返す。
「どうやって?」
全員が何言ってるんだ。みたいな顔してら。
「それは貴方がやって見せた事をですね」
「嫌、だからそれは何って話。あの時は何とかしなきゃって思って救急車呼んで、患部を圧迫はしたけどソレだけだよ?」
「あんたらや世間が何を望んでるかは解ってるけどさ。本人が一番解らないんだって。それなのに目の前にけが人病人を引っ張り出して『さぁ治せ』ってのは無理だろ。こっちは医者でも何でも無い唯の一般人なんですけど?」
流石にこれは想定していなかったのかアチラも困惑気味。
◆◆◆◆◆
それでも番組に出てほしいと言われて出演はした。
したが……本当に何もしなかった。
ただ患者さんに手を当てただけ。
番組内で
「さぁ、あの時どうやったかも分からない」
「私なんて店を潰されて今や唯の無職ですもの」
と言っておいた。
おじさん自身、SNSで相当罵詈雑言受けたがTV局のモラルに一石を投じられたのでヨシとして置こう
◆◆◆◆◆
一先ず大きな障害を取り除いたのでファミレスで飯を食う
朝から晩までメニューの端から端まで注文して食べる
脂肪がまだ足らん
大食いファイターとしてやっていけるかもと思いながら裁縫関係の技術書と機械を買って回る
何せおじさんが向こうの女の人の体形を本人の望む様に変えた結果、既存の下着で対応しきれなくなってきたのだ
後単純に見た目がしょぼい
下着を見ても正直興奮しない
ロキにこっちの下着カタログ見せたら発狂したので此方の下着を向こうで再現できるような下地を整える事になったのだ
流石に機械製品じゃないとしんどいだろうという事でミシン位は導入しようと思う
電動式は教育的に無理なので足踏み……も最悪駄目かもしれん。
最悪の最悪では冒険者のステイタスで力押ししてもらう。
さあ、下着を迎える準備は出来たか!? おじさんは出来てるぞ!
……まぁ最悪イシュタルファミリアとかに投げればええやろ
アマゾネス以外にも眷属居たよね? 居たよな? どうだっけ……何にせよおっぱい同盟でどうにかなるなる!
懸念が解消されたおじさんは謎の探求を行う
次回、おじさんの存在しない記憶
奇妙な世界の旅は過去を巡る旅になる