【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く2 作:タラバ554
オラリオに居る女性たちにより美しくなる為のブラとパンツを届けて数日
おじさんは悩んでいた
悩みすぎて考える人のポーズをとる位に悩んでいた
別おじの記憶の一部、死ぬ記憶が思い出せない
恐らく死の数日前までなら割と思い出せる
だが肝心な部分を思い出そうとすると別の記憶……
精霊の記憶がHITしてしまう
なんとも奇妙な感覚だが『これは精霊の記憶だ』というのは記憶を覗くときに確信している
多分18階層で肩にくっ付いたアレから齎された身に覚えの無い記憶だろう
こっちの世界に来てからこの手の記憶が大量に入ってきて頭がパンクしそうだ
何年分あるねんコレ、全部思い出そうと思うとかなり時間を使ってしまう
というか……59階層に分身居るな……既存のモンスターと思ってたら全滅在りうるぞコレ……とりあえずフィンにチクっとこう
◆◆◆◆◆
黄昏の館で酒を仕込み、酒泥棒2名(ロキ、ガレス)の対策をしていると奇妙な鳥が地下室に舞い込んできた
何か引っかかりを覚えつつ鳥を追いかけオラリオの城壁へ向かう
すると夕暮れのオラリオの影から滲み出る様に黒ローブが現れ語りかけてくる
「クエストを依頼したい」
怪しさ満点、さぁどうするべきかと思案しているとヘルメスファミリアにも依頼したとか……
あそこLv詐称してるからおじさん要らない可能性が高いが
「剣姫にも同様のクエストを依頼している」
解りました。それフラグです。
◆◆◆◆◆
18階層でヘルメスファミリアと合流する
合言葉を言われて合言葉を返す。それがクエストを受けた証らしい
ということは……言葉を伝える為のアイテム持ってるな? ソレをおじさんの報酬にも入れておいて。
等と黒ローブを脅……説得して便利アイテムを仕入れる
「合流はあなたとアイズ・ヴァレンシュタインでしたか」
「おっす、ちゃんとバーテンやってた?」
「……やってますよ、おかげで様々なお酒の味を覚えました」
「それはそれは……所で情報はあれから増えた?」
「駄目です。先月のレポートから変わりありません。同盟の方からも手は伸ばしているんでしょう? そちらはどうなのですか」
情報交換をしているとヘルメスファミリアの準備が終わったので24階層のパントリーを目指す事となった
自分一人でもこの辺りをちょいちょい探索していた経験があるのである程度の地形は分かる
分かるが……パントリーを目指す道中の敵を倒していると視界の端に妙な光源が映る
周りに確認するがどうやら見えていないらしい
思わず首を捻ってしまうが敵はアイズがやってくれたのでチカチカ光るソレを努めて無視しながら進むとパントリーが緑の肉壁で埋もれていた
蠢く肉壁に光が纏わりついている
奇妙で奇麗な、グロテスクなのに精密に描かれて見るものを圧倒する絵画の様に引き付けられる
光を指でなぞると光が寄ってきて指先に集まる
ジブリ映画みたいだ、なんてアホな感想を抱いていると魔法で壁を吹き飛ばす算段を立てたらしい
◆◆◆◆◆
ヘルメスファミリアのパルムゥの攻撃魔法を見ているとおじさんの中二心が擽られてちょっと羨ましく思いながら、開いた穴から中へと入る。
この肉……どうやら肉ではなく植物っぽい
周囲の壁に花が咲いている
暫く歩いているとモンスターフィリアで戦った植物タイプのモンスターが出てきた
おじさんと相性が悪いので辟易しながら丸盾とブロードソードを構える
一応応戦しておくがやっぱり相性が悪い
というか狙われている。複数から狙われ追いやられた先で肉壁が盛り上がり全員と分断されてしまう
◆◆◆◆◆
「飛んで火にいる何とやら」
「うげっ、あん時の」
そこに出てきたのは18階層で会ったテイマー
「あの時は殺し損ねたが今度こそは……何?! 貴様……何故だ、核が無いはずなのに……」
何かテイマーちゃん焦ってるんですけど?
そしておじさんも内心焦ってる
「予定変更だ、お前は四肢を捥いでから連れ帰る」
皆と分断され一人になったおじさん、そんなおじさんに遥か格上の敵が襲い掛かる
次回、おじさんの敗北
おじさんの新たな切り札が発動する