【完結】フィジカルお化けおじさん、異世界へ行く2 作:タラバ554
薄暗い街並み。
腰かけている場所は噴水の縁。
手元には仕事道具のノーパソが入ったリュック。
妙に冷静な頭。
あぁ、このおじさんは何度目だろう。
おじさんがおじさんとしてオラリオに降り立った直後。
心臓が跳ねる。思わず走り出しそうになる体を押さえながら歩く。
◆◆◆◆◆◆
薄暗くなった道を歩く。
「存在しない記憶」を便りに歩く。
人が居て、エルフが居て、獣人が居て、小人が居る。
地球と違う在りように微笑みながら道を歩く。
歩いた末に辿り着いたのは一目では廃墟にしか見えない教会。
まるで焼き増しの様にリュックを枕に長椅子へと寝そべって一夜を明かす。
明日の再開を確信しながら。
きっと会える、また会える。
あの笑顔をおじさんに向けてくれる。底なしに明るく、純粋に人を信じてくれるあの女神。
◆◆◆◆◆◆
翌日、目が覚めると女神が居た。
おじさんの知らない、おじさんの知っている、見たことも無い、見知った顔。
背が小さく、胸が大きく、なんでそんなファッションなのかと問いたくなる青いヒモを引っかけ。
怒っているぞ! と感情を体一杯使って表現している。同時にこちらの心配もしながら。
「ここはボクの家だぞ! 君は誰だ!」
「名前は〇〇……いや、異世……違うか……お化け、うん、お化けだな」
何度も世界を巡って殺して殺されて、滅ぼして……引き継がれる度にちょっとずつ強くなっていった、お化けの様なおじさん。
チートもチート、スキルを引き継いでステイタスだけはどんどん上がる。
「おっ、お化け?」
「えぇ、初めまして神ヘスティア。そう、お化けなんです! だからおじさんの事はフィジカルお化けおじさんとでも呼んで下さい」
「フィ……えぇ? 何か随分と癖が強い子だな。君は……というか良くボクの名前なんて知ってたね」
「えぇ、初対面ですけど初対面じゃないので」
「ん? んんん?! 確かに嘘はついてない様だけど……君とは初対面のは…ず…… うぇ?! なっ何で急に泣くんだい?!!!」
気が付けば泣いていた。
泣きながら笑っていた。
今度こそ間違わない。
「例え貴方がごく潰しだろうと! ニート気質の駄目女神であろうと!」
「失礼だな君は!?」
「三食食っちゃ寝が好きで! 神友の所に年単位で泊まり込み! 挙句の果てに追い出されたとしても!」
「ヘファイストスだな! 君絶対ヘファイストスに雇われてやってるだろ! どこだ! どこに居るヘファイストス!!」
「おじさんは見捨てません! 何故かって? きっと貴方と居る未来は楽しいから!」
「だ~~~か~~~~ら~~~~~!!!!!!!」
「あっはっはっははっっっげっほげほ! ひ~~~~あっはっはっは! 宜しくヘスティアちゃん!」
「ムッキー! 少しは説明をしろー!」
【おじさん引継がれるルートEND】
神ヘスティアとの再会から数年後
あれからおじさんはヘスティアちゃんに恩恵を貰った
相変わらず背中には面白おかしいスキルが並んでる
今でもちょいちょい地球に戻る事はあるけど……基本はこっち、オラリオに軸足を置いている
そしてついに彼が……おじさんが待っていた彼が来た
◆◆◆◆◆◆
「あの、おじさん」
「うん?」
「何でおじさんは冒険者になったんですか?」
「幸せになるためさ」
「幸せ?」
「誰にでも幸せになる権利はあると思わない?」
「そうですね」
「だからおじさんは皆を幸せにする英雄になるのが目標なんだ」
「英雄! 良いですね!」
「あ、ベル君のハーレム英雄。特に女の仲介はしないからね? 刺されたくないし」
「そんな事しませんよ~~~~~~~~~~!!!!」
◆◆◆◆◆◆
pi!
|>新ルート【フィジカルお化けルート】が解放されました!
pi!
|>実績【巡るおじさん】を取得しました!
pi!
|>???【?????】が解放されました!
pi!
To be continued...???
|>【No】
【Yes】
これにて「フィジカルお化けおじさん2」は終了です
1がコメディだったので2はバットエンドにして
ノリで書いたスキルがまさかのこんな形に
コメント頂いたのを何かこう……良い感じに膨らませて使わせてもらいました
沢山の感想コメント等ありがとうございます!