ガールズバンドと武術少年の出逢い   作:カタギリスー

4 / 7
第3話:世間は以外と狭い

雄「なんじゃこりゃぁぁぁ!!」

 

衝撃の内容に講堂中に俺の声が木霊していた。

 

内容は一ヶ月単位で花咲川と羽丘を行き来するという事だった。

 

雄「理事長!どういうことですかこれ!?」

 

理事長「どういうことってそのままの意味よ?」

 

あっけらかんと言い放つなや!

 

雄「行き来するって意味は分かりますよ!なんで2校通う事になってんすか!?」

 

理事長「羽丘学園も同じ理由でテスト生を探しているというのは話したわよね」

 

雄「先程聞きましたね」

 

理事長「だけど肝心のテスト生が君しかいない。だったら、2校で同条件で入学させればいいじゃないって話になったのよ」

 

いやいや!!普通はそうはならんでしょう!?

 

理事長「君の人となりについては君のお父さんからよく聞いているから私も羽丘学園の理事長もそれで承諾したのよ?それに学園の今後に関わる大事なことなの。あまり信頼が薄い子に入学してもらうよりかは在校生、新入生の子達も安心出来るでしょう?」

 

言っていることは理解出来る。だが・・・

 

いや、ここで押し問答するのも他の生徒に迷惑だ。

 

雄「・・・・・・・はぁ・・・分かりました」

 

理事長「理解が早くて助かるわ。羽丘学園の入学の日程などは各クラスのホームルーム後に話をするから終わったら理事長室までお願いね」

 

どこぞのクソ親父も一枚噛んでるんやろな。

 

雄「了解です」

 

理事長「それでは以上で神谷君の挨拶を終了とします。このあと、新入生はそれぞれのクラスに移動しホームルームを行ってください。在校生はそのまま授業に移ってください」

 

無事?に壇上挨拶も済んだし俺のクラスに行きますか。

 

あれ?そういや俺のクラスってどこだっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始業式の一幕が終わり、ようやくホームルームに突入。

 

え?クラスはどうしたって?担任と思われる先生に拉致されました。理事長から引き渡される形で・・・理不尽だ。

 

さて、俺の席だが窓側から二番目、前から二番目か。

これ、後ろ見えへんのちゃうの?大丈夫?

 

立花「それでは、全員揃いましたのでホームルームを始めます。私が本年度1年A組の担任を務めます立花 由佳(たちばな ゆか)です!今年1年よろしくお願いします」

 

黒板にも分かる様に書いてくれたが若干右上がりなのが微妙に気になるな。

 

立花「それでは皆さんに自己紹介してもらいましょうか」

 

そして始まってしまった自己紹介タイム。

 

もう俺の分は別に良くね?

 

駄目?あっ、ハイ。

 

?「牛込りみです。・・えっと・・・よろしくお願いします・・」

 

黒髪ボブカットの牛込さん。見た感じから結構大人しめな感じの娘やね。

話してる感じからしても自己主張があまり得意じゃなそうやな。

 

そうこうしてると俺の番に回ってきた。

 

雄「始業式でも挨拶しました、テスト生の神谷雄です。趣味は料理とアニメ鑑賞、ゲームですね。左目は実家の仕事の手伝い中に切ってしまっただけなので見た目はアレですが勘違いしないでください。窓や硝子を取り扱ってますので、ご入用の方は俺・・・自分を通してもらったら実家に連絡して作業等のご検討をさせていただきます。よろしくお願いします」

 

パチパチパチ!

 

ひとまず見た目に関しての誤解は解けた!・・・はず・・・

まぁ、拍手もらったし行けるやろ!知らんけど。

 

一息つけたところで他の人の自己紹介を聞いていると何かこう・・・凄いのが来た。

 

香澄「皆さん初めまして!戸山香澄、15歳です!」

 

クラス中から小さい笑いが起きる。

今日が誕生日とかいう人以外は全員同じ歳やからな。

 

香澄「中学は別のところでしたが妹がこの学園の中学生で文化祭に来たときに楽しそうと感じて入学を決めました。私、小さい頃に星の鼓動を感じてドキドキしました。この学園でドキドキを見つけたい!キラキラ、ドキドキしたいと思っています!」

 

星の鼓動ってなんだ?天然とかではなさそうやけど、なんかこう・・・アクティブな娘というのは伝わったが他は分からん。

 

そんなこんなで自己紹介も済み今日はこれで終まいで帰りの準備をしていると・・・

 

沙綾「やっほー雄」

 

はぐみ「テスト生って雄君だったんだね!一緒の学園でびっくりしたよー!」

 

雄「おいっすー、沙綾、はぐみ」

 

商店街の山吹ベーカリーの看板娘、山吹沙綾と北沢精肉店の看板娘、北沢はぐみが声を掛けてきた。

 

普段から商店街に買い物へ行くことが多いゆえ知り合いだったりする。

 

雄「知り合いがおるとホッとするわー」

 

知り合いがおるかおらんかで大分変わるから正直助かる。知り合いがゼロとか考えると・・・考えるのやめよ。

 

沙綾「アハハ・・・入学式の大絶叫すごかったもんね~」

 

はぐみ「はぐみも!耳がすっごくキーンってなったよ!」

 

雄「そりゃ悪うござんした。ひとまずよろしくな」

 

2人「こちらこそ!」

 

雄「このあと2人はどないすんの?」

 

沙綾「私は帰って家の手伝いかなぁ」

 

はぐみ「はぐみもコロッケ作るの手伝う予定だよ」

 

雄「んじゃ、帰りにちょっと寄ってくな」

 

はぐみ「雄君このあと帰らないの?」

 

雄「いや、このあと理事長ともう一悶着ありそうなんよな」

 

沙綾「羽丘のことだね。つぐみが羽丘女学院に行ってるから助けてもらえると思うよ」

 

それはいい話を聞いた!というか、通う学校にそれぞれ知り合いがいるって案外世間は狭いんかもなぁ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。