ホームルーム後はぐみ達と別れた俺は理事長室に向かっていた。
入学式の壇上でホームルームが終わったら来いって理事長が言ってたしな。
しかし、羽丘女子学園へ行くことになるのも正直あまり納得しとらんけど入学式とかどないすんねやろな・・・っと理事長室に到着〜。
入室前に軽く3回ノックしようとすると。
ガチャッ
理事長「あら、思ってたより早かったわね」
向こうから開けてきましたとさ。なんで分かってん!?
理事長「さて、長話もなんだし本題に入るわね」
雄「お願いします」
理事長「まず貴方の花咲川、羽丘の入学は決定事項。これが覆ることはないわ。そして羽丘側だけど、明日全体朝礼の場を設けてくれてその際に貴方を紹介するとのことよ。明日が貴方だけの入学式という事になるわ」
連日ですかい。正直かなりめんどくさいがこればっかりはどうしようもできんしな~
ん?明日って土曜日だよな?
雄「一応確認ですが、明日と明後日って休みでしたよね?」
理事長「ええ、そうね」
雄「羽丘も休みでは?」
理事長「貴方の為に明日は登校日にしているとのことよ」
わざわざそこまでするかいな!
ぶっちゃけ俺はあまり行きたくないんだが?
理事長「朝にも行ったけど逃げ出そうなんて考えないでね?弦巻家の黒服さんたちが道中見守ってくれているとのことらしいわ」
ヒェッ!
理事長「物分かりの良い貴方だから変な事はしないと思うけどよろしくね。他は大丈夫かしら?」
雄「うーん・・・あ、そういえば授業ってどうなるんです?羽丘って進学校だったはずですし、花咲川とスピードが違うとか教科書そのものが違うとか」
理事長「多少の前後があるのは仕方ないわ。だから習った内容をもう一度習う事もあるかもしれないわね。教科書に関しては同じ物を使用しているから基本問題ないハズよ。他は大丈夫そうかしら」
雄「確か1ヶ月単位で花咲川と羽丘をハシゴしないといけないんですよね?」
理事長「ハシゴって飲みに行くみたいね」
雄「そんな笑う事でもないでしょうに。で、長期休みに入った場合って月を跨ぐ事になりますけど、そこのところはどうするんです?」
理事長「休み明け初日は休み前に登校していた学園に行くことになるわ。これは課題提出の為と思って頂戴。その翌日からは予定通り通う学校を交代するという形ね」
雄「間違って登校した場合どうなります?」
理事長「休み明け前に事前にこちらから連絡する手筈になってるから安心して」
課題提出が一日しかないなら忘れないようにしないとな。
理事長「こんなところかしらね。他に何かある?」
雄「今のところは大丈夫ですかね。また何かあれば聞きに来ます」
理事長「それじゃこれからよろしくね。あ、男子トイレは今後増設予定だけどしばらくはないから職員用か来客用のトイレを使ってね」
雄「分かりました。それでは失礼しました」
気付けば30分近く話していたみたいで、入学式という日もあってかそこまで他の生徒は残っていなかった。
しかし、明日は羽丘女子学園か。花咲川では知り合いがいたし何とかなるが羽丘は・・・つぐみがいたな。
というか、つぐみがいる時点でAftergrowがいること確定じゃん。それに、小学校以来あまり会ってないけど幼馴染の友希那とリサも羽丘行ってたハズやし中等部になるが栞やあこもいることやし。
うん、何とかなるハズ・・・・・・・・・・だよな?
その後は特に何もなく過ごし疲れた身体と心を癒す為早目に寝た。
〜翌日〜
朝食を食べ終え羽丘の制服に着替え準備は整った。
女子と違い男子の制服は上着が違うくらいでズボンは両校共通らしい。夏になれば上はカッターだけになるからほぼ共通だし楽でええな。
雄「さて、行きますか」
昨日の今日のせいか女子校に足を運ぶのも幾分気分はマシになっている気がする。
通学用のリュックを背負い家を出ようとしたときだ。
『ピンポーン!』
朝からインターホンが鳴るとは珍しい。応対後にそのまま登校しようと思い靴を履き玄関を開けた。
リサ「ヤッホー☆」
友希那「おはよう」
パタン
おかしいなぁ。今幼馴染が玄関前にいたんだが?
そんじょそこらにあるラノベの主人公みたいな朝から幼馴染が迎えに来るなんて事ないハズなんだが?
『ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!』
雄「何しとんねん!?」
友希那「その言葉そのまま返すわ」
リサ「ホント酷いよね〜」
クールで銀髪ロングの方が湊友希那。見た目はギャル中身は母性の塊な茶髪ポニーテールが今井リサ。
二人共俺の幼馴染で家から徒歩数分の距離に住んでおり、二人の家族とも親交が深い。
雄「いやなんで二人がおんねん!?」
おかしい。羽丘に通う事はこの二人に言ってないのに。
友希那「貴方、今日は羽丘に来るって聞いてるわ。リサが雄も一緒に連れて行くって聞かなかったのよ」
リサ「私!?友希那だって雄と一緒に行けるって分かってからずっとソワソワしてたじゃん!」
友希那「っ!わ・・私は別に・・・!」
なんか痴話喧嘩を始めだしたんだが?というか人ん家の前で大声で喧嘩すんのやめてほしいんやけど・・・
皆は近所迷惑になるからやめような!
恵「朝からどうしたの?」
玄関前でワアギャアやってたら母さんが出てきた。
もしかして今回の件って母さんが?
リサ「恵さん、おはようございます」
友希那「おはようございます」
恵「おはよう、リサちゃん、友希那ちゃん」
雄「母さんどうしたん?」
恵「どうしたも何も玄関前で騒いでたら嫌でも気になるじゃない」
リサ・友希那「うっ、ごめんなさい・・」
雄「母さんもしかして二人に羽丘行くって話した?」
恵「あら、駄目だった?」
雄「駄目な事はないけど・・・」
一緒に通ってたのは共学だった小学校まで。中学からは二人とは別の学校に通ってたから一緒に行くのはちょっと気恥ずかしかったりする。というか何話せばええねん・・・。
恵「ここで突っ立ってたら遅刻するわよ。さっさと行ってらっしゃい!」
雄「ちょいちょいちょいちょい!!?」
恵「まごまごしてても何も変わらないわよ!二人共、雄のことよろしくね」
二人「分かりました!」
半ば強引に外に出され退路を絶たれた。
リサ「それじゃ行こっか☆」
友希那「早く行って終わらせましょう」
そう言いながら二人が両隣に付いてきた。というか、腕に抱きつかないでもろて!3年も会ってないと出てくる部分がしっかり出てきてそれが当たって気まずいやんけ!!
リサ「お?急に固まってどうしたの?」
雄「いや腕持たんでもええやん?」
友希那「こうしとかないと貴方逃げるでしょう?」
雄「んなことせえへんわ!」
友希那「どうだか」
リサ「ハイハイ!行くよ〜」
雄「だ~!引っ張んなって!!ちゃんと行くから〜!!!」