転生チートトレーナーvs転生チートウマ娘   作:アリマリア

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 ミーク先輩視点で、宝塚記念後編。
 頑張って文字数圧縮しても13000字、正直前後編にすれば良かったと後悔してなくもない。





空と宙

 

 

 

 私にとって、ホシノウィルムちゃんは、謂わば空を飛ぶ青い鳥のような存在でした。

 

 遥か高い、青い空。

 そこを誰より自由に飛び回る、いつしか空との境界すら失っちゃいそうな青い鳥。

 

 ……私の理想。

 いつかそうなりたいと願った、夢。

 

 それが今、私の前で走っている。

 

 1人のライバル……競走ウマ娘として。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 3年前、カニさんみたいなウィルちゃんと初めて出会った時、私にはわかりました。

 

 ウィルちゃんは、根っこのところは、私と同じなんだって。

 

 

 

 私たちは多分、元々は、そんなに大したウマ娘ではないんです。

 

 スペちゃんやエルちゃん、グラスちゃんにキングちゃん、ツルちゃん……そして、スカイちゃん。

 私は、あの黄金色に輝いていた皆とは……違う。

 

 彼女たちのように、何かしらのすごく強い運命に導かれてるわけじゃない。

 仮に導かれていたとしても、それはきっと、大して強くはないもので。

 

 どこかにある運命と、遥か遠くの何かと、私は繋がってない(・・・・・・)

 

 何か特別なモノになりたい、何者でもない端役。

 結局のところ、私はそんな、どこにでもいるようなウマ娘だったんだと思います。

 

 

 

 実際、私はクラシック級の頃まで、全然勝てませんでした。

 

 何度もトレーニング中にスカイちゃんと競って。

 何度も重賞レースに出続けて。

 何度もトレーナーに勝ち方を教えてもらって。

 

 それでも、全然、勝てなかったんです。

 

 トレーナーは、困っているようでした。

 これまでに例のない適性を持つ私を、どう育てればいいのか。どう導けば、活躍させられるのか。

 名家出身であるトレーナーでさえ……本当は、もっとたくさん担当を勝たせて、いっぱいの人から賞賛を受けてたはずのトレーナーでさえ、私を勝たせることはできなかったんです。

 

 それで思い詰めたトレーナーとすれ違っちゃって、スカイちゃんのトレーナーさんに助けてもらったり、そこからはたわいもない話をよくするようになったりもして……。

 

 

 

 そうしている内に、ようやく、自分のあるべき姿が見えて。

 私は少しずつ、重賞レースに勝てるようになりました。

 

 

 

 本当に少しずつ。

 まずはいくつかのG3レースに。

 半年が経って、G2レースに。

 そうして1年が経ってようやく、G1レースに。

 

 シニア級2年目の、春の天皇賞で……。

 私はようやく、トレーナーに相応しい、現役最強格のウマ娘になることができたんです。

 

 

 

 ……けれど。

 

「……あれ……?」

 

 気付けば、私の周りにいたはずの彼女は……いいえ、彼女たちは、いなくなっていました。

 

 まるで太陽のように眩しく、水槽の向こうのように綺麗で、キラキラと輝いていた、みんな。

 けれどある者は、大きな功績を残して、次の段階であるドリームトロフィーリーグに上がり。

 ある者は、自身の心と体の折り合いが付かず、既に1つの全盛期を過ぎてしまっていて。

 

 私が「これでみんなに追いつける」って思った時には……。

 もう、「数多の優駿が集う黄金の瞬間」は、終わってしまっていた。

 

 

 

 そこで私は、ようやく、気付けたんです。

 私と、他のウマ娘では、生きている時間が違うんだって。

 

 私はシニア級2年目を越えても、少しずつですが成長する、超晩成型のウマ娘。

 シニア級4年目を迎えた今も、身体の調子は悪くありませんし、まだトゥインクルシリーズで勝てていないレースもたくさんあります。

 「まだ次の段階に進むには早い」というのが、トレーナーと一緒に話し合った答え。

 だから当然、まだまだトゥインクルシリーズで走り続ける気でいます。

 

 でも、普通の子は……特にG1ウマ娘は。

 その子とトレーナーの判断によっては、シニア級1年目の終了と共にドリームトロフィーリーグに上がったり、あるいは引退するような子も、決して少なくはありませんでした。

 

 特に私の世代からは、ちょうど世代間の決戦となるURAファイナルズが始まりましたから……。

 これを契機として、次のステージに進む子たちは多かったんです。

 

 

 

 ずっとライバルとして競っていたスカイちゃんも、その例外ではありませんでした。

 とはいえあの子の場合は、ドリームトロフィーリーグに進むと断言したわけでもなく、故障から来る致し方のない判断だったんですが……。

 

「ま、セイちゃんも頑張りましたしね? 一旦お休みということで~」

 

 URAファイナルズの決勝、長距離部門。

 そこで優勝を飾った直後に、彼女は屈腱炎を発症し、一線から退かざるを得なくなりました。

 

 仕方なさそうに、けれどどこかやりきったという風に満足気に笑うスカイちゃん。

 それを見て、私は肩を落としてしまいました。

 

 ちょっと申し訳なさそうになって「ごめんね」って言うスカイちゃんは、私は残念に感じているって、そう思ったんでしょうが……。

 

 ……実際、私の胸に押し寄せた感情は、スカイちゃんへの同情以上に、無念の想いが大きかった。

 

 結局、ただの1度も、スカイちゃんには勝てなかった。

 

 あの眩しい青と雲の空に、この手が届くことはなかったと……。

 そう、思ってしまったんです。

 

 

 

 その年、見事と言う他ない走りで、URAファイナルズの長距離部門決勝で勝利を刻んだのは、セイウンスカイ。

 

 ……そして、誰の記憶にも残らない2着は、ハッピーミーク。

 それが、黄金世代の一角に数えられながらライバルたちに一度も勝てなかった、何者にもなれないウマ娘の名前でした。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 ……そんな私だからこそ。

 ウィルちゃんを、私と同じ、何者でもなかった彼女を、応援したいと思ったんです。

 

 私だってG1ウマ娘。出会った時に一目見て、彼女が他の入学生の子たちよりもずっと強いのはわかりましたが……。

 それはきっと才能じゃなくて、彼女の頑張りが実を結んだものだったんだと思います。

 

 現に彼女は、私たちの部屋に荷物を運びこむ時、びっくりするくらいの量の練習用のシューズを持ち込んでいました。

 程々の自主トレじゃ、1年かけても使い切れないような量。

 それを彼女は、入寮してからたったの2か月で履き潰していました。

 ……その後、新たに契約したトレーナーにはこってりと絞られたそうですが。

 

 

 

 そんな彼女に、私はどこか、自分を重ねてしまっていたのかもしれません。

 

 誰にも注目されないままトレセンに来て、名門のトレーナーに目をかけてもらって、得難い強力なライバルを得て、一生懸命に頑張っている……。

 

 小さく幼い彼女の姿に、私は、あの日の自分の姿を見ていたんです。

 

 勿論、ウィルちゃんがとっても良い子で、個人的に仲良くなったということもあるのですが……。

 それと同じくらい、私はあの子に、自分の叶えられなかった夢を託したかった……のかも、しれません。

 

 あの青と雲の空を越えるという、夢。

 そして、もう1つの……私だけのものじゃない、夢も。

 

 

 

 ……そして、あの日。

 夢の片割れは、これ以上ない形で果たされた。

 

 

 

『今、ホシノウィルムが1着でゴォォオオルイン!!!

 信じられません、ホシノウィルム、ホシノウィルムです!!

 クラシック級王者ホシノウィルム、宝塚の主役を勝ち取り、ファンの夢と願いを叶えた!!

 史上初の宝塚記念クラシック級勝者はこの子、ホシノウィルムだーーっ!!!』

『2着はセイウンスカイ、3着はメジロライアン!

 見事に古豪と最優、そして隠れた実力者を差し切り、彼女に不可能がないことを証明してみせました!!

 地を這う蛇は天に昇り、空を舞う龍へと生まれ変わった!!

 伝説はまだまだ続く、果たして彼女はどこまで私たちに夢を見せてくれるのでしょうか!!』

 

 

 

 私は、この目で見届けました。

 

 何者でもなかったはずの彼女が、確かに「何者か」になる瞬間。

 蛇と呼ばれたウマ娘が、青空を越えて宙へと昇り、龍に転生する……その雄姿を。

 

「あぁ……」

 

 無意識に胸に手を当てたことを覚えています。

 

 心の底から歓喜と憧憬と、それから僅かばかりの嫉妬と……。

 何より、みんながいなくなってから久しく感じなかった、煮え滾るような熱が、沸き上がったんです。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 あの日の熱は、今も絶えず、胸の底で燃え続けています。

 

 あの走りを見てから、ずっとずっと……ウィルちゃんを、越えたかった。

 日本最強と呼ばれ、世界でも注目される、常識破りの大逃げウマ娘。

 彼女に、レースで、勝ちたかった。

 

 でもそれは、ウィルちゃんを、私のライバルだった彼女に重ねているからじゃありません。

 

 ただ、私は……。

 1人の競走ウマ娘として、この空を自由に飛び回る鳥のような後輩に、勝ちたかったんです。

 彼女よりも高く飛んだ先にこそ、私がなりたかった私が、求めていた青色が、あるはずで。

 

 だから……。

 

 

 

 ……この宝塚記念。

 私がもらいますよ、ウィルちゃん。

 

 

 

 * * *

 

 

 

『向こう正面に入りまして、先頭は依然としてホシノウィルム! 続いて2番手にメジロパーマー3番手にはダイタクヘリオス、この並びは変わらずといったところ。

 そこから少し間を置いて2番のリボンガボット、やや前に出た2番人気ハッピーミークが続き、ピンクの勝負服エレガンジェネラル、3番人気の6番ユグドラバレーはここにいる! 悲願のG1制覇なるか!?』

 

 

 

 

「ふぅ……ふっ」

 

 息を吐きながら、向こう正面に入った今、改めて状況を整理しましょう。

 

 先頭、ホシノウィルム。

 2番手、2バ身空いてメジロパーマー。

 3番手、1バ身空いてダイタクヘリオス。

 そこから一気に4バ身程度空けて、先行集団。

 そして私は今、5番手の位置で、内に付いたリボンガボットから少しだけ後ろの位置で走っていました。

 

 

 

 ……よし。

 ここまでは、予想通り(・・・・)

 キッチリと、ピースとピースが噛み合っています。

 

 安堵と、それから僅かながら喜びが込み上げました。

 

 今回は運が良かったと、そう言わざるを得ません。

 6月っていう雨の多いこの時期に、ここまで綺麗に晴れてくれたこと。

 神さまがいるのなら、感謝しなくちゃ。

 

 でも、それ以上に感謝すべきは……。

 たくさんの、何百って数のてるてる坊主を作ってくれた、トレーナーや同じチームの後輩ちゃんたち。

 支えてくれているみんなのおかげで、私はウィルちゃんに、追いすがることができる。

 

 あの青空の先、彼方の宙の一等星に、手を伸ばすことができる。

 

 

 

「……まだ」

 

 ……ハッピーミークというウマ娘は、自分で言うのもなんだけど、そこまで強いウマ娘じゃありません。

 

 ずば抜けたフィジカルエリートであり、自分らしく走るだけで他のウマ娘たちを追い詰めることができる、メジロマックイーンちゃん。

 レースに関してこれ以上ない程の天才的感覚を持ち、理屈を飛び越えて奇跡のような走りすら見せるトウカイテイオーちゃん。

 そして誰より、大きくリードを付ける大胆な大逃げをしておきながら、後半も殆どペースを落とさず、なんなら上げることすらある、ホシノウィルムちゃん。

 

 他の現役最強と言われるウマ娘たちのように、高い身体能力を持っているわけでもなければ、ずば抜けたセンスを持っているわけでもない。

 特筆すべき、これといったわかりやすい長所を持っていないんです。

 

 それも、当然のことでしょう。

 私は普通の……トレーナーとライバルに恵まれただけの、どこにでもいるようなウマ娘の1人でしかないんですから。

 

 でも。

 いいえ、だからこそ。

 そんな「名のある」ウマ娘たちに対抗するために、私は、私の世界を磨き上げたんです。

 

 

 

 一瞬だけ、まぶたを閉じる。

 すると、視界は阪神レース場のターフから、白い世界に切り替わりました。

 

 その中で、私はまた1つ、パズルのピースを埋めていきます。

 

 ……ウィルちゃんは、もう、気付くでしょう。

 私の領域が、このレースの余白を埋めていること。

 自分の行動が、制限されつつあることを。

 

 その上でウィルちゃんは……。

 

 少しだけ、1バ身半だけ、更にリードを広げようとする。

 

 

 

 ……でも、そうはさせません。

 

 

 

『第3コーナーをカーブして第4コーナーに向かいます先頭集団、依然として、依然として先頭はホシノウィルム! しかしここでハッピーミークが前に出て4番手! そしてダイサンゲンとミュシャレディも上がって来た! 内からユグドラバレー、外からメジロパーマーも追い上げている!

 残るは600メートル余り、いよいよ決着の時が迫る!!』

 

 

 

 手に取るように、わかりました。

 ウィルちゃんが、パーマーちゃんが、ヘリオスちゃんが、バレーちゃんがサンちゃんがレディちゃんが……バ群が、レースがどう動くのか。

 

 ……いいえ、わかる、という表現は正しくないかもしれません。

 私はそれらを、現在進行形で組み上げているんですから。

 

 

 

 パチ、パチ、パチって、1つ1つピースを組み上げる。

 1人で、淡々と、ずっと遠い青空を想いながら。

 

 私の世界では、レースは、ジグソーパズルでした。

 いくつものピースの四面がそれぞれ独自の形をして、最後には1つの形に結びつく。

 そうして組み上げて、最後に描かれる絵柄こそがレースの結果で……。

 それはきっと、レースが始まる時に既に決まっているもの。

 

 勝敗は戦いが始まる前に決まっている、なんて言うけれど、それはきっと正しいのだと思います。

 その子の持つ根本的な素質。それまでに積み上げて来た努力やトレーニング。その日の調子。その世界の精度。バ場の状態や距離、どちらに回るか。観客の人数。

 そういったことが、たくさんの条件が、パズルのピースになる。

 

 1つ1つでは何の意味があるのかわからない、ただの記号の集合。

 それらを繋ぎ合わせて、試行錯誤して、完成するまで何度も組み直して……。

 

 そうして最後に、望む絵図が完成するように、残った穴を私が埋める。

 多様な走りができる私自身が、私の勝利という絵のための、最後のピースになる。

 

 それこそが私の世界であり、私の領域であり、私の走り。

 

 

 

 決して、強力な世界ではありません。

 

 私はみんなみたいに、自分の能力をはるかに超える結果なんて生めない。

 私は私、何者でもない私。自分の走りを限界以上のところに持っていけはしない。

 

 ……でも。

 限界以上の力は出せなくても、理想の走りはできる。

 

 レース前に、青い空を見上げて、考えるんです。

 

 どう走るのが最適なのか。どこでどう加速するか。どのように脚を動かすか。

 手の振り方。目線の動き。姿勢の制御。重心の移動。

 

 全部、事前に想定していた動き。

 最後のピースになるように、頭の中で作り上げていた動き。

 

 今日は綺麗に晴れてくれたおかげで、もう、私というピースの形は定まっています。

 

 後はただ、その通りに走ればいいんです。

 取るべき走りを完璧になぞって、レースという絵を、完成させるために。

 

 

 

 パチリと、また1つ、新たなピースをはめ込みます。

 外側から囲い込むように、このパズルの余白を丁寧に埋めていく。

 

 それはつまり、このレースに参加するウマ娘が、行動の選択肢を失う、ってことを意味しています。

 

 ……ふと、昔、スカイちゃんに言われたことを思い出します。

 私の領域に操られそうになった、あれは危なかったよ、と……。

 URAファイナルズが終わってしばらく経った後、少しだけ鋭い視線と共に、彼女は言ってきました。

 

 けれど、それは誤解でした。

 私の領域は、他のウマ娘の行動を操作するようなものじゃない。

 

 ただ、その子の動きが、バ群の動きが、私にとって最高の結果になるように、余白を埋める。

 他の行動に移るという選択が取れないよう、他の選択肢を取るという行動が取れないよう……。

 私と同じ位置にまで、皆に降りて来てもらう。

 

 皆の逃げ場をなくし、「白い世界」に閉じ込める。

 私の領域は、ただそれだけのもの。

 

 

 

 ……そうして、今。

 私のパズルは、完成しつつありました。

 

 

 

『ぐっと伸びてきましたハッピーミーク、ダイタクヘリオスとメジロパーマーをかわして一気に2番手に躍り出た!!

 負けじと追いすがるメジロパーマー、同じく駆け上がるユグドラバレー!! 残り400メートルと3バ身、勝負は最終直線に持ち越された!!』

 

 

 

 ここまでローペースのレースで溜めていた脚は、十全。

 ここからは、ただ全力で、彼女を差し切るだけ。

 

 確かに、ウィルちゃんの脚は恐ろしいですが……。

 

 それでも。

 白い世界の中にいるウィルちゃんになら、私は。

 

 

 

「……勝ちます!」

 

 

 

 パチリ、と。

 パズルの、最後のピースが、埋まりました。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 そこは、まるで霧に包まれているような、白一色の世界。

 どれだけ足掻いても抜け出せない、雲の中の一幕。

 

 その中でも、私は走りました。

 

 こんな私でも、応援してくれる人はいる。

 私のファンの方々も、友人たちも、後輩ちゃんも、かつてのライバルも……。

 そして誰より、トレーナーも。

 

 みんなが応援してくれる。

 みんなが、私の背を押してくれる。

 

 だから……止まれない。

 

 こんなところでは。

 こんな、世界では……!

 

 

 

「……ここから」

 

 脚に力を込めると、すっと体が軽くなりました。

 

 それは、ここまでに積み上げて来た、全ての結集。

 勝利を刻むための最後のピース。

 

 

 

 行ける。

 

 空に躍る鳥のように、海に舞う魚のように……。

 

 

 

 今なら、あの世界に、行ける!

 

 

 

「もっと、上がって……!」

 

 

 

 まるで飛ぶように、あるいは泳ぐように、私は上へと飛び上がり……。

 

 そうして、どぽんと。

 雲を突き抜けるように、あるいは水に潜るみたいに、世界の色が変わりました。

 

 白から青へ。

 蒼穹の彼方、幻想の向こう。

 どこまでも自由に走れる、私の至るべき世界へと。

 

 どこまでも広くて、遠くて、無限に続くような綺麗な世界。

 たった一時、たった一瞬の煌めきに過ぎないけれど……。

 

 今だけは、私も……彼女たちのように……!

 

 

 

「誰よりも、前へ!!」

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 視界には、揺らぐ緑のターフと共に、綺麗な青色の世界が広がります。

 

 レースというパズルを完璧に組み上げての、領域の完全な展開。

 この中であれば、他の子たちをパズルの絵図通りの白い世界に閉じ込めたまま、私だけ理想的な青い世界で走ることができる。

 

 ……ただ、この展開は、簡単なことじゃありません。

 綺麗に晴れた日に青空を見上げてパズルのピースを集めて、それらを1つ残らず、1回も間違えずに組み上げなくちゃいけませんから。

 

 この展開が完全に成功したのは、今回を合わせて、たったの8回だけ。

 その他は、そもそも晴れた青い空が見えずにピースが揃わなかったり、仮に揃ってもその形を読み間違えたり、組み込む場所を間違えたりして、何度も失敗してきました。

 成功率は……多分、20%もないでしょう。

 

 

 

 けれど、今日。

 阪神レース場の、綺麗な晴れ空が見えた時、確信しました。

 

 今日はきっと開ける。

 あの青い世界へ、行ける。

 

 だって、このレースの中核を担い、その流れを作るのは、間違いなくウィルちゃんで……。

 私はウィルちゃんを、誰よりも長く、隣で見て来た。

 

 そのピースの形を、今更見間違えはしません。

 そのピースを嵌める場所を、今更迷ったりはしません。

 そのピースが形作るレースを、今更読み間違ったりは、しません。

 

 ウィルちゃんのことは誰よりも……。

 誰よりも長く一緒にいた、私が一番知っているんですから。

 

 

 

『ホシノウィルム逃げる逃げる! しかしここで追い込んで来るのが古豪ハッピーミーク!!

 残るは2バ身と少し、決してセーフティリードとは呼べないぞホシノウィルム!!

 さぁここから坂! 阪神はここから坂がある!! 下りから急に切り替わった登り坂、逃げウマ娘の天敵!! 果たして逃げ切れるかホシノウィルム!! 残りは200メートルッ!!』

 

 

 

「はっ、はっ……!」

 

 息が荒い。

 けれど、脚は軽い。

 

 行ける。

 

 私の脚は、まだ残ってます。

 ウィルちゃん程じゃないけど、長距離だって走れるくらいにはスタミナもあるんですから。

 

 

 

 けれど、焦っちゃ駄目。

 

 ウィルちゃんの……あの赤の勝負服を着たウィルちゃんの領域。

 トレーナーと研究して割り出した発動条件は、多分「自分の後方1バ身より前にウマ娘がいる」こと。

 ここで焦って前に出れば、私は領域を開いたウィルちゃんに差し返されて、負けてしまうでしょう。

 

 はっきり言って、領域を開いたウィルちゃんには、勝てません。

 どんなピースをどのように組み合わせても、彼女が本気を出せた時点で、私の敗北という結果が確定してしまう。

 今の彼女は、それだけ飛び抜けた場所にいるんです。

 

 だから、詰め切るべきは、残り50メートルのギリギリの位置。

 そこから、領域を開いたウィルちゃんが加速しきる前に……私がハナ差だけ前に出て、ゴール板の前を駆け抜ける。

 これがレース前に思い描けた、ウィルちゃんに対する唯一の勝ち筋でした。

 

 

 

 行ける。

 行ける、行ける、行ける。

 

 領域を開かせず、全力を出させず、ピースの一欠片としてコントロールして……。

 

 勝てる。

 ホシノウィルムに。

 今を生きる、新たな伝説に。

 

 あともう少し、もう少しで……私も、そっちに……!!

 

 

 

 * * *

 

 

 

「なるほど、歩さんの読み通り」

 

 

 

 彼女の言葉が、静かな青の世界に、反響しました。

 

 ……駄目だ。落ち着かなきゃ。

 

 大丈夫。抜け出せない。出られるはずがない。

 あの白の世界を出るには……私の領域の影響を脱する方法は1つだけ。

 同じように自分の世界を、つまり領域を展開するしかありません。

 

 けれど、私の完成させたパズルの絵では、ウィルちゃんは抜け出せていなかった。

 抜け出そうと領域を開いた時にはもう既に遅く、加速し切らない内に私に差し切られる。

 それが、私の描いた絵図。私の作った未来。

 

 覆せるわけがない。

 

 だって、完全に開いたこの領域を破ったのは、これまでにただ1人。

 青と雲の空の名を持つ、この世界の主人公みたいなウマ娘だけで……。

 

 

 

 ……そうして。

 そのスカイちゃんすらも差し切ったのが、ウィルちゃんでした。

 

 

 

「スペ先輩に、テイオーに、そしてミーク先輩。お手本はたくさん見た。

 ……今度は私の番だ!」

 

 

 

 この声は?

 そもそも、この声は何?

 

 前から聞こえてる……ものじゃありません。

 それにしては鮮明すぎるし、何より……これは、ただの声ではない。

 

 これは相手の、強い心の声。

 ……相手? 何の相手?

 

 それは……。

 

 

 

 領域が、干渉した、相手……?

 

 

 

「……あ、重なってる? 重なってますねこれ。うわー、すごい久々! 聞こえますかミーク先輩!」

 

 ウィルちゃんの声が、心の声が、聞こえました。

 

 重なるって……まさか、領域が?

 

 トレーナーから、聞いたことがありました。

 2人の競走ウマ娘の領域が衝突した時、ごく稀に、互いの想いが通い合うことがある。

 それを、「領域が重なる」と表現するのだと。

 

 今、それが、起こっている……?

 

 混乱する私を他所に、ウィルちゃんはハイテンションに言葉を続けます。

 

「先輩、ミーク先輩! 流石ですよミーク先輩! 正直、途中で領域に呑まれてるって気付いた時にはこれまでにないくらいゾッとしました!

 その上、領域の展開条件を見破って綺麗に対策してくるなんて……やっぱり現役最強の一角って言葉にはなんら嘘偽りありませんね!」

 

 それはきっと、言葉として聞けば、ただ興奮している声とだけ捉えられたのでしょうが……。

 

 ……違う。

 

 今は、ウィルちゃんの感情が、ダイレクトに伝わって来る。

 

 彼女の心にあるのは、歓喜。

 ライバルが自分を苦戦させる程に強いことと、楽しいレースができること……。

 

 そして何より、そのライバルを今から超えること。

 それを、彼女は心の底から喜んでいました。

 

「ふふっ……ええ、勿論超えますよ。超えてやりますとも。

 私は今日、ハッピーミークを超えて……名実ともに、日本最強になりに来たんですから」

 

 ゾクリと、震えるような声。

 

 マズいと、本能が警笛を鳴らします。

 しかし、これでいいんだと、理性は私に言い聞かせてきました。

 

 私がウィルちゃんを読み間違えるはずがない。

 レース開始時点で、彼女というピースの形は完全に理解できていたはず。

 

 パズルだって、過不足なく埋めきったんです。

 ウィルちゃんは、このまま走れば私に差し切られ、無理に領域を開こうとペースダウンすればそれが致命打になって勝てなくなる。

 

 既に、私の勝利っていうパズルの絵は、完成している。

 

 だからこのまま走ればいいと、理性がそう言う間にも。

 このままでは負けると、本能的な直感はそう告げて来て……。

 

 

 

 そうして、迷っている内。

 眼下の雲が、割れました。

 

 

 

「行きますよ……ミーク先輩ッ!!」

 

 

 

 * * *

 

 

 

 暗く冷たい暗闇の中を、彼女は走っていました。

 何一つ見えるものはない、何一つ照らすもののない、空っぽの世界。

 しかし彼女は、寒さにも冷たさにも負けず、ただ前を向いてひたむきに脚を進め……そして。

 

 パッと、数多の星が、一斉に灯ります。

 そこは何もない虚無の世界なんかじゃなく、満点の星の宙。

 彼女の生を祝福する、温かく美しい充実した世界。

 

 

 

 そうして、今……。

 

 そこにもう1つの、星が生まれる。

 

「もっと速く、もっと楽しく……もっと、もっと熱く!!」

 

 ゴオッて、音を立てて……。

 彼女自身に。

 その心の底の、無色だった魂に、灰色の火が灯ります。

 

 

 

 数多の光の中でも、一等強く光る炎……。

 いいえ、これは、一等星の星の光でしょうか。

 

 誰かに温められるばかりの、名もなき惑星ではなく、自分自身が誰かを照らす恒星たらんと。

 彼女のその決意が、その脚に新たな力をもたらす。

 

「さぁ……前へ! 誰よりも前へ!」

 

 そう叫び、星空の下、一層存在感を増して走り出す彼女の口元は、子供のように純粋な笑みに彩られていました。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 ……ウィルちゃんに、領域を、開かれた。

 

 どうして?

 今のウィルちゃんの位置は、まだ私の1バ身半前。

 この距離なら、領域を開かれることはない、はずなのに。

 

 何が……まさか、領域の昇華?

 こんな土壇場のタイミングで?

 それも、条件の緩和なんていう、これ以上ない程的確な昇華を……!?

 

 

 

「信じてもらっていますからね」

 

 遥か彼方から……空を飛ぶ私のずっと上、彼方の宙から、声がかかりました。

 

 見上げれば、そこにいるのは……。

 いつしか、最初に見た時よりずっとたくましくなっていた、ウィルちゃん。

 彼女はその目に楽しさと喜び、そして尊敬を込めて、私の方を見下ろしてきていました。

 

「たくさんの人から信じてもらっていますから。

 ファンの皆さん、後輩ちゃんたち、ライバル、トレーナー……たくさんの人に、私の活躍を信じてもらってます。

 だから私は、その期待に応えます」

 

 ……そう。

 今や彼女は、日本最強。

 誰よりも活躍を期待され、勝利を望まれるウマ娘。

 

 その熱に、想いに背中を押されているからこそ、それに応えたいと……。

 その想いが、その熱が、重なった領域を通して伝わってきます。

 

 そして、その想いは……。

 

 

 

「ミーク先輩も、同じですよね?」

 

 

 

 ……私も、同じ。

 

 こんな私に、中途半端で何者にもなれなかったような私に、期待してくれる人たちがいるんです。

 ファンの方々、かつて競っていたライバルたち、トレーナー。

 少なくない数の人たちが、私の走りを望んでくれる。

 

 それに……。

 ウィルちゃんも、その1人なんでしょう?

 

「ええ、それはもう! すごい走りを見せてくれると期待してましたし、実際は想定の遥か上を行かれました! 流石は敬愛すべき、私の先輩です!」

 

 テンション高くそう告げた後……。

 彼女は、ニヤリと笑うように、呟きました。

 

「……最後まで、そうあってくれるんでしょう?」

 

 ちょっと挑発的な言葉に、思わずクスリと笑ってしまいます。

 

 ……ええ、当然です。

 

 私だってウィルちゃんや……みんなと同じ、競走ウマ娘ですから。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 領域の重なりが解けると同時。

 私は、残った力で体を前に蹴り飛ばしました。

 

 ……私の組んでいたパズルの絵は、既に崩れてしまいました。

 ウィルちゃんを白い世界に閉じ込めて、私だけが全力を尽くせる状態で、最後の最後に詰め切るつもりだったのですが……。

 

 領域には、領域。

 ウィルちゃんが自分の世界を開いたことで、私の領域の範囲から出てしまった。

 

 こうなれば、領域を開いた者同士、正面衝突するしかないでしょう。

 

 ……たとえ、それでは勝ち目がないとしても。

 

 

 

 ウィルちゃんと私の間には、覆せないフィジカルの差があります。

 今のあの子と同条件で競っても、勝てる見込みはありません。

 だからこそ、私はトレーナーと相談して、たくさんピースをかき集めて、そうならないように絵を作ったんですから。

 

 既に、状況は詰んでいます。

 今のウィルちゃんはもう、レース前の彼女じゃない。

 たった1つ、けれど確かに1つ、ピースの形が変わり、膨らんでしまった。

 もはや私の望む絵図は描けません。

 

 ……けれど、それでも。

 

 

 

 私の前を走った彼女たちは、「もう無理だ」と思えば、レースを諦めたでしょうか。

 

 

 

 いいえ。

 いいえ、彼女たちは、決して諦めなかった。

 

 最後まで諦めず、懸命に走り続けた。

 だからこそ、みんなの姿は、こうも心に残っているんです。

 

 そのことを、私は誰よりもよく知っている。

 思わず目を背けたくなるくらい眩しいそれを、ずっとずっと見ていたんですから。

 

 だから……。

 だから、私も。

 彼女たちと同じ、黄金世代の競走ウマ娘として、最後の最後まで……!!

 

 

 

「くっ、ぁぁぁああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ホシノウィルム逃げ切り態勢!! ハッピーミーク懸命に追うが差は縮まらず、その脚色は衰えることを知らないッ!!

 そして今、やっぱりこの子、ホシノウィルム!! ホシノウィルムが逃げ切った!!!

 史上初の宝塚連覇! 春シニア三冠!! もはや疑う余地もなし、トゥインクルシリーズ現役日本最強ウマ娘ホシノウィルム!!

 神話は新たな一編を紡ぎ、次に刻まれるのはフランスでの戦い! 次なる奇跡は起こるのか!?』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「はぁ……はぁ……」

 

 必死に走ったが故の、強い倦怠感と疲労感。

 しかしそれは、これまでにない程に重いものでした。

 

 それも当然でしょう。

 本当の本当に、底の底まで、力を全て出し切ったんですから。

 

 ……まぁ、それでも結局。 

 あの空を舞う鳥に、手が届くことはなかったのですが。

 

 

「……ふぅ」

 

 何もする気になれず、ぶらりと腕を垂らして、ただ上を見上げます。

 目に映るのは雲1つない、青く広く、どこまでも続く空。

 

 それと同じように……不思議なことに、私の心も、澄んでいました。

 

 勿論、悔しいという気持ちはあります。

 みんなの期待を裏切ってしまった。ウィルちゃんに勝てる数少ない機会を逃した。

 その悔しさは、今もフツフツって、胸の中から込み上げてきています。

 

 それに、ウィルちゃんに勝って何者かになるんだってそう思ってたのに、それが出来なかった。

 それがとても残念で、悔しくて、たまらなくて……。

 

 

 

 でも。

 ……悔しくてもいいかなって、そう思います。

 

 

 

 領域が重なった瞬間、ウィルちゃんがそれに気づくまでの刹那。

 私には、ウィルちゃんの感情が理解できたんです。

 

『強い! すごい! 私ももっと!!』

 

 ……ウィルちゃんが、あのウィルちゃんが。

 私のことを、本心から、すごいと思ってくれた。

 

『これが本当の晩成型! スペ先輩と同じ黄金世代! 私と同じなのに全く違う、最高のウマ娘!!』

 

 私もまた、黄金世代の1人だと。

 あのスペちゃんとも並べる存在なんだって、そう認めてくれた。

 

 その心の声が、熱が、私の心も温めてくれたのかもしれません。

 いつしか私は、自分の目的なんか忘れて、ただ真っすぐにレースを楽しんでいたんです。

 

 それがなんだか楽しくて、嬉しくて、こそばゆくて。

 

 だから、今日はこうして悔しいままでいいかなって、そう思ったんです。

 だって私は……名もないウマ娘とか、黄金世代の落ちこぼれとして、灰の龍に負けたんじゃない。

 1人のウマ娘として、1人のウマ娘に、負けたんですから。

 

 

 

 そして同時に。

 この子ならって……そうも、思ってしまいました。

 

 この子なら、私たちの……。

 黄金世代の遺した夢を、叶えてくれるかもしれない、って。

 

 

 

「ミーク先輩!」

 

 そうしてぼんやりと空を見上げていると、彼女が声をかけて来てくれました。

 

 私にとっては可愛い後輩であり、同じトレセン学園生の友達でもあり、同じレースを走ることもあるライバルでもあり……。

 敬愛すべきウマ娘、ホシノウィルム。

 

 彼女は興奮を抑えきれない様子で、キラキラとした目を向けて来ました。

 ……長い付き合いですが、これを直に向けられるのは初めてのこと。

 想像していた通り……というか、想像していた以上に可愛らしく子供っぽい様子に、私は思わず「ふふっ」と笑いを漏らしてしまいました。

 

 

 

 この子は本当に、いつもそう。

 カッコ良いのに可愛くて、すごく強いのにどこか頼りなくて。

 

 それが、私の愛すべき後輩、ホシノウィルムちゃん。

 

 ……そんな、すごいのに普通な彼女だからこそ、夢を見てしまうんでしょうね。

 

 

 

「ウィルちゃん。……多くを語る必要は、ありませんよね」

「はい。良い勝負、良いレースでした」

 

 領域を重ね合った者同士、既に想いの交感は済ませています。

 だから私たちは、ただお互いの健闘を称え、握手を交わしました。

 

 わっと、観客席の方から聞こえる声。

 ……やっぱり、ウィルちゃん、すごくたくさんの人に見られているんですね。

 それが少し羨ましいような……でも、ちょっと大変そうな。

 

 でも、それを少しも負担に感じていない彼女になら……。

 私も……いいえ、私たちも、想いを託してもいいでしょうか。

 

 

 

「……ウィルちゃん」

「はい」

「……私たちにとって、エルちゃんの凱旋門賞での惜敗は、大きな悲劇でした。……それはもう覆せないレース結果で、何をしたって変わることはありません。

 ……でも、感情的に、どうしても呑み込めないものはありますから」

 

 願う。

 

 暗雲を越えて、空を掴んで、新たな星になった彼女に……。

 

 ……いいえ。

 

「新たな日本一のウマ娘として。凱旋門賞を……世界を、獲って来てください」

「はい!!」

 

 

 







 ハッピーミーク
『Blue or White Lv8』
 天気が晴れの時レースの展開と自分の走りの計画を立て、徐々に他のウマ娘の走りを乱す。
 更に最終直線まで計画通りに走れた時、理想の自分を目指すべく青い世界へ駆け出す。

 ホシノウィルム
『天星の蛇龍 Lv5』
 レース終盤に他のウマ娘の存在を感じると、星々の輝きを受けて燃え上がり勝利を誓う。
 更に残り200メートルで先頭にいる時、心を燃やして星となる。



 ミーク先輩の領域は、
 ①何バ身離れても問答無用のリーチ無限でバ群全体に影響
 ②いつの間にか徐々に開く領域に巻き込まれ、気付かない内にミーク先輩の計画通りに走るようになってしまう
 ③自分は限界を超えられないとか言いながら、完全に開くとスペックが跳ね上がる
 というもの。
 これを破るには、レース中に成長するか領域を開くしかありません。
 勿論後者は対策されるので、実質的に前者ができる主人公タイプの子しか勝てません。
 もうなんかレイドボスみたいですね先輩。



 宝塚記念編も無事終了。
 これにて春のレースは全て終了となりました。

 次回からはちょっと久々の掲示板回も含む番外編を挟み、いよいよ海外遠征への挑戦が始まります。



 次回は3、4日後。掲示板回。



(追記)
 ハッピークリスマスイブ!
 こんなめでたい日にお伝えするのは恐縮なんですが、来年からちょっと忙しくなりそうなので、3、4日に一度の投稿ができなくなるかもしれません。
 本作は既にある意味本編終了済みですし、どうかご寛恕の程を。

(追記2)
 ドウデュース君おめでとう! レジェンドもおめでとう! すごいなホントに!

(追記3)
 誤字報告をいただき、訂正させていただきました。ありがとうございました!
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