なっちゃったからにはもう……ね……。
時というのは残酷なもので、どれだけ待って欲しくても勝手に進んでいく。
ついこの前皐月賞が終わったばかりだと言うのに、トレーニングとホシノウィルムとのコミュニケーションに毎日を使う内、いつの間にかダービーまで1か月を切ってしまった。
今日は久々……って程でもない1か月ぶりの、彼女の待望の模擬レースの日だ。
左回り、芝2400メートルのコース。参加者は18人。
勿論、1か月後に迫る日本ダービーを意識してのものである。
「ホシノウィルム、調子はどうだ」
「万全だと思います。模擬レースを組んでいただいた分、しっかり走ってきます」
いつも通りの質問に、いつもより少しだけ多い言葉が返ってくる。
俺の担当ウマ娘は、今日も今日とて無表情。
……けれど、少しばかり笑みが隠しきれていないのが可愛らしいところだ。
あの皐月賞から、彼女との関係に少しだけ変化があった。
いつからか、ホシノウィルムはまた一歩、俺に打ち解けてくれたんだと思う。
薄っすらとだけど、よく微笑むようになった。
彼女から話を振って来ることも多くなり、同室の先輩のかわいいところとか、ネイチャと遊びに行ったこととか、最近あったことを語ってくれるようになった。
……まぁ、そういったコミュニケーションが増えるに伴って、模擬レースや自主トレのおねだりも増えたのはアレだけどね。
「本音を言えば、脚の消耗も考えて模擬レースは避けたかったけどなぁ」
「す、すみません。それとありがとうございます」
「ああいや、構わない、気にするな。
避けたかったが、君が走りたいと思うのならばその方が遥かに優先度が高い。
だから君は、前に言った通り、好きなように走ってこい」
「あ、う、は、はい」
……また顔を背けられた。
彼女との仲が深まったのは喜ぶべきことなんだけど、同時に少しばかり困った事案も発生し始めた。
話している最中に、急に顔を背けたり、その場から脱走したりするようになってしまったのだ。
そういう時は、こっちを向くように言っても止まるように言っても無駄。
長くても大体10分くらいで元に戻るので、下手なことをせずしばらく待つべし、である。
車のオーバーヒートと同じだね。
で、今回は顔を背けられてるわけだけど……。
尻尾も上めにぶんぶん動いてるし、取り敢えず不愉快に思っているわけじゃないはずだ。
……俺の息が臭すぎるとかじゃないよね? 大丈夫だよね?
スカウトに失敗しまくったあの日を思い出して、正直ちょっと怖いんだけど。
あんなに素直だった彼女が何故、顔を背けたり、脱走したりするようになったのか。
堀野家のデータを顧みれば、思い付くことがないでもない。
……うん、ちょっとアレな話だが。
ウマ娘だって、その精神構造は人間の女の子とそう変わらない。
悩みを真摯に聞いてくれて、自分を導いてくれて、その上喜びを共有してくれる大人の男性には、こう……憧れというか、ぶっちゃけ恋心を覚えてもおかしくないのだ。
しかし。
殊俺とその担当に限って、それはあり得ない。
それこそ、ホシノウィルムが転生者だって可能性くらいあり得ないと言っていいだろう。
何故なら俺は堀野のトレーナー。担当ウマ娘との関係性の崩壊には一家言ある……とかいうとご先祖様に殴られるだろうが、そういうデータは大量にあったからな。
当然、しっかりと対策は取っているのだ。
……トレーナーとウマ娘の関係というのは、非常に繊細なものだ。
失望されるのは駄目。でも憧れられると駄目。
頼られなきゃ駄目。でも依存されるのも駄目。
遠いのは駄目。でも近すぎるのも勿論駄目だ。
俺たちトレーナーは、別に彼女たちの保護者でもなければ交際相手でもない。
「トレーナー」……トレーニングを付け、レースに出させる者、なのだ。
そこのところをきちんと弁えないと……最悪の場合、暴行事件とか「うまぴょい案件」に発展してしまう。
だが、俺は転生者だ。人生2周目ともなれば、人間関係ってものに地雷がめちゃくちゃ多いのは知っていた。
故に、この問題への対策は怠らなかった。
……そう。
普段から被っている、無表情で無愛想な仮面。
実はこれ、担当との距離感問題への対策なのだ。
こんな無愛想で鬼畜なスパルタトレーナーに惚れるようなウマ娘はいない。
もしいたとしたら、一度メンタルクリニックに連れていくべきなレベルの気の迷いである。
つまり逆説的に言えば、この仮面を被れば決して恋心を抱かれることはない。
故に、どれだけ彼女たちの心に寄り添おうと、その未来に尽くそうと、あくまで相棒止まりになる。
完璧に距離感のキープができるというわけだ。
うーん、我ながら完璧な対策だ。
……もうちょっと俺に演技の才能があれば、言うことなかったんだけどな。
ま、とにかく。
今現在、ホシノウィルムが俺に好意を抱いている、なんてことはありえない。
俺は所詮、あの日に事故を起こしかけていた彼女を止め、成り行きで契約を結び、理解していなかった適性を教えて、選抜レース以降無敗のウマ娘を育てて、頭を撫でて、勝負し、辛い過去を教えてもらって、ご両親にご挨拶して、彼女に熱いレースを楽しんでもらおうとしてる、ただの無愛想鬼畜トレーナーでしかないのだ。
…………あれ。
なんか改めて事実を列挙すると、彼女に好かれててもおかしくないような気がしてきたな。
客観的に見ると、俺、だいぶ彼女に踏み込み過ぎてるのでは……?
い、いやでも、恋愛感情はないはずだ。仮面あるし。
彼女から向けられているのは信頼であって、そんな浮ついたものであるはずがない。
そもそもアスリートであるホシノウィルムに対して、そして俺たちが築いてきた関係に対して、そんな疑念を持つこと自体が不敬だわ。
しかしそうなると、いよいよ彼女が何故顔を背けたりするのかがわからないんだよなぁ。
時々人間には感じ取れないレベルでめっちゃ臭い匂いが出てるとか……?
いや、ホシノウィルムがその程度で動じるってのも考えにくいんだけど。
反抗期……って歳でもないよな。
素顔の彼女の精神年齢はちょっと幼いけど、基本的には素直で優しい良い子だし。
うーん……。
やっぱり彼女は、複雑怪奇なウマ娘だな。理解するだけでも一筋縄ではいかない。
いやまぁ、人もウマ娘も、そう簡単に相互理解はできない。
俺と彼女の付き合いはまだまだ1年と5か月。「最初の3年間」だけで考えても、折り返しにすら来ていない。
これからもきちんと彼女に向き合い続ければ、いつかは彼女と分かり合える日が来る。
……と、思いたいな。
さて、ぼんやりと思いを巡らせている内、ホシノウィルムがようやく再起動した。
そろそろレースの話を再開しようか。
「改めて、今回のレースについて話そう。
作戦は……ない。ダービーでのアドリブの練習だ、今回は自分の思う最適解で走って来なさい。
それと、注意すべきウマ娘は……」
ちらりと、出走する各陣営に目を向ける。
最初に目に入ったのは、トレーナーと話し込んでいる鹿毛のウマ娘。
休養明けとは思えないくらいの、しっかりとした体の仕上がり方。
素晴らしい才能、そして努力の跡が垣間見える。
ネームドではないはずなんだけど、ネームド級の強さだ。
もしかすると、俺がアプリを離れた後に追加されたネームドなのかもしれないな。
「まず、青葉賞を制してダービー出走が確定した、リオナタール。
基本的な策は逃げだが、青葉賞では出遅れして最後方から差し切っての勝利だった。相当な末脚のキレだ。
逃げで来るか、先行や差しで来るかわからないぞ。気を付けろ」
「あの子は……初めて見ますよね」
「去年末から今年の3月あたりまで、休養に入っていたらしい。それで皐月賞には参加できなかったようだ。
だが、ダービー出走予定のウマ娘の中でもトウカイテイオーに次ぐ力を持っている。足音を聞き、覚えておきなさい」
次に目が行ったのは、今日も元気な青髪ツインテールウマ娘。
うーん……相変わらずスピード偏重の育成方針だな。この時期にスタミナが200ないのはちょっとヤバいって。
いやでも、根性は300超えてるんだよな。まさかの根性育成である。時代の先を行き過ぎでは……?
「残念ながら青葉賞では9着、ダービー出走を逃してしまった大逃げウマ娘、ツインターボ」
「師匠ですね」
「……うん、師匠ね、師匠。
彼女は君も知る通り、破滅的な大逃げウマ娘だ。勝つ負ける以前に、レースを荒らしに荒らして来る。
前回は出遅れたから問題なく走れただろうが、彼女が無事にスタートできれば、君と位置争いになるかもしれない。
そこでスタミナを消耗すると、後半に響くぞ」
「師匠は師匠というだけで警戒対象ですね」
「あー……うん、そうだな」
そして最後に……あークソ、現実から目を逸らしたい。
ターフの上で黙々とストレッチしているのは、恐らく最もホシノウィルムと最も仲の良い、鹿毛の差しウマ娘。
彼女が視界に入った段階で、俺の「アプリ転生」は彼女の力を正確に捉えてしまう。
ナイスネイチャ
スピード D 320
スタミナ D+ 384
パワー D 333
根性 D 349
賢さ C 460
うん、ステータスだけ見ると割とまとも。
……じゃないよ、全然!
おかしいって、なんで才能の塊であるトウカイテイオーの皐月賞時点と同レベルのステータスなんだよ。
マジのナイスなネイチャじゃん。こんだけ強ければネームド以外の子たちは鎧袖一触だよ。
そして更なる問題……というか本当の問題は、スキル。
前方にいるウマ娘の後ろに付いて風の抵抗を避ける「スリップストリーム」。
他のウマ娘を戸惑わせ混乱させる「魅惑のささやき」。
同じく威圧をかけて動揺させる「鋭い眼光」。
レースを支配し掛かったウマ娘を更に焦らせる「トリック(後)」。
中団で脚を溜める「小休憩」。
彼女はあの3人の模擬レース以来、破格の進化を遂げている。
ゴリゴリにデバフをかけて、レースを手中に収めてくる策謀家。
ホシノウィルムからすると、最も恐ろしいタイプのウマ娘だ。
……でも、ここまでなら特に問題はない。
いや十分強いんだけど、一番ヤバいスキルはこれらじゃないんだわ。
表示されるスキルの中に、恐るべき文字列があるのだ。
『きっとその先へ…! Lv1』
……固有スキルじゃねぇか!!
前世アプリでよく見た、固有スキル。
それは文字通り、ウマ娘固有のスキルの総称だ。
割と厳しめな条件を満たすと発動し、他のスキルよりも更に強い効果を発揮する、レース展開を塗り替える一手。
ナイスネイチャは、それを習得していたのだ。
固有……この世界で言うところの、領域。
実のところ、その存在は昔から確認できていた。堀野の家にも口伝で伝わってたからね。
でも、極めて素質の高いウマ娘が、極限にまで追い込まれてようやく覚醒するとか、そういうレベルのスキルって聞いてたんだけどなぁ!? まだ皐月賞終わったばっかりですよ!?
……で。
なんでナイスネイチャが領域を開いたのかっていうと、どうやらこの前行われたシンボリルドルフ、トウカイテイオーとの模擬レースに参加した結果らしい。
うぐぐ……予定が合わなかったから見送ったけど、やっぱり無茶してでも参加すべきだったか……。
つい先日、唐突に生徒会長シンボリルドルフから「生徒会室に来てほしい」とお呼びがかかった。
何事かと冷や汗をかいている俺に対し、彼女はテイオーとネイチャが領域を開いた経緯を説明した後「片側にだけ付くのは不平等だから」と、領域についての話を教えてくれたのだった。
定期的にギャグと四字熟語が挟まれるから微妙にわかりにくいその話を総括すると。
この世界における固有スキルは、領域、あるいはゾーンと呼ばれているらしい。
俺はゾーンって言葉には聞き覚えがあった。
アスリートが極限状態に置かれた時に陥る、超集中状態。よく聞く「ボールが止まって見える」とかのアレのことだ。
どうやらウマ娘の領域も、それに近い状態らしい。
……ただし、ウマ娘たちのそれは、一味違う。
限界を超える極限状態におかれたウマ娘たちは、目の前のレースに全てを注ぎ込み、己の限界を超えた先、本当の限界を……更に、超える。
その感覚は研ぎ澄まされ、まるで生まれ変わったかのような心地良さと共に、普段より遥かに高いパフォーマンスを発揮できる……らしい。
そしてこの時、ウマ娘は自身の心の底にある心象風景を幻視するのだという。
自分の世界の中で、誰よりも自由に駆け抜ける。故に「領域」というわけだ。
とはいえ、幻視という通り、これだけならただの極限状態における妄想に近いのだが……。
ルドルフは詳細には語らなかったけど、これは恐らく、いわゆるウマソウルに非常に密接な関係を持つ現象なんだろう。
だから、レース中に領域を開く者がいれば、それは他のウマ娘のウマソウルにまで影響を及ぼす。同じ波動で共鳴させてしまう。
結果として、近くにいるウマ娘たちも同じ景色を垣間見るのだ。
領域を開いた有力者同士の戦いになれば、お互いの膨張する領域が削り合い、その際に少しだけ世界が混ざり、相手の気持ちを理解してしまったりもするらしい。
そしてその相互理解がより熱を高め、更にレースを加速させるのだとか。
……スポーツ漫画かな?
いや、ここ一応ゲームの世界、あるいはゲームが元になった世界だったわ。
ならそういうこともある……あるのかな。あるんだろうな。
どっちにしろ、ウマソウルを持たないただの人間である俺には観測できるものじゃないし、とやかく言っても仕方ないけどさ。
とにかく、前世アプリにおける固有スキルはこの世界じゃ領域と呼ばれ、しっかりとした理屈のある現象として認識されてるってことだ。
ゲームでの固有発動時の演出も、幻視という形ではっきり見えるらしい、と。
とはいえ、ゲームとは少し違うところもある。
基本的に、ウマ娘はネームドであろうと、入学時点では領域を習得してない。
習得のためには、ウマ娘たちは現役中のいずれかのタイミングで、自分の力で領域に辿り着く必要がある。
けれど……実際に領域を習得できるのは、競走ウマ娘の中でも、ほんの一握りの素質を持つ者のみ。
それを持たない子は、どれだけ鍛錬を積もうと領域に辿り着くことはない、と。
……少なくとも、今のところそれが定説らしい。
更に、素質があるからといって簡単に開けるものでもない。
領域を開くには、何らかの特別な条件を満たすことが必要なのだとか。
多大な努力、良きライバル、他者が開いた領域、限界を引き出す熱いレース……色々と言われてるけど、正確な条件は未だ掴めていない。
ルドルフは「もしかしたらウマ娘によって条件が違うのかもしれないな」と考察していた。
それを聞いていた俺は、心の中で素直に喜んだ。
この世界の固有は前世アプリのものに比べて、かなり凶悪になってるみたいだ。
開いてる状態と開いてない状態では文字通り比べ物にならないし、時には物理法則を超えるような結果すら残す程に。
……ドリームトロフィーリーグとか、全員が領域持ちだからな。そりゃ、あんなわけわかんないレースになるわけだよ。
でも、これで1つ、明確な目標ができたわけだ。
ホシノウィルムが領域を習得すれば、彼女は更に速くなれる。
なんとしてでもその条件を見つけ出すぞ、と思っていたんだけど……。
『1つだけ、明確にわかっている条件がある。
そのウマ娘が、走りを楽しむことだ』
詰んだ。
嘘じゃん、そんな的確にホシノウィルムだけ弾かれることある?
……やっぱり、彼女に走りを楽しませることは必須だな。
これまでは彼女の心と未来を考えての行動で、その勝率には関与しないものだったが……。
これでようやく、全ての意味で目指すべき目標になったと言えるだろう。
最後の迷いは晴れた。
どれだけ厳しい戦いになるとしても、ホシノウィルムは宝塚記念に出すべきだ。
スカイなら……セイウンスカイというトリックスターなら、彼女を楽しませてくれるはずだから。
……あのー、ところで、ですけど。
この会長、めちゃくちゃステータスが高いのは、まぁ置いておくとして、さ。
なーんかこう、スキルがさ、おかしいんだよね。
『汝、皇帝の神威を見よ Lv9』
クソバケモンなんだけどこの会長。
おかしいな、固有って6までしか伸びないはずだよね?
9? 9って何? 最初の3年間の後も走り続けると、こんなヤバいことになるの?
ただでさえ前世アプリでも強力だったルドルフの固有スキル。
それがこの世界で領域となり、効果が計り知れなくなって。
更に、そのレベルが9?
うーん、これは永遠の皇帝シンボリルドルフ。
勝てる気がしない、最強のウマ娘である。
「トレーナー? ……トレーナーっ!」
「うわ、なんだどうした」
「ネイチャちゃんの方を見て、これまでにないくらいぼんやりしていましたが、どうされましたか」
「……いや、すまない。何でもない」
ヤバ、色んなショックで意識が逸れに逸れた。というか半ば現実逃避してた。
うん、話を戻そう。
「最後に、君は当然マークしているだろうが、ナイスネイチャ。
……今回恐れるべきは彼女だな。ただの模擬レースだというのに鬼が宿っている。
はっきり言おう。今回君が彼女に勝てるかどうかは……わからない。彼女は既に、それ程の存在だ」
「……そこまで、ですか。やはりネイチャは、恐ろしいウマ娘ですね」
いやホントに。
仮に俺が作戦を立案するなら、今回のレースにおける勝率は……不明。かなり甘く見ても9割、現実的なところで8割5分といったところか。
今回の模擬レースは、ナイスネイチャに有利な状況が整っている。
第一に、バ場状態が良バ場であること。
第二に、前回と違ってツインターボとリオナタールという、ホシノウィルムに迫り得るウマ娘が参加していること。
第三に、今のネイチャが明確に覚醒してしまっていること。
最後に、数値では測れない領域まで習得していること。
ここまで勝利に向けた道筋ができているのは、三女神のいたずらを疑うレベルだ。
……いや、違うか。
整ってるんじゃなくて、整えている、だな。
ナイスネイチャの陣営はこの日を見据え、あまりにも完璧に仕上げてきていた。
そこに運という最後の1ピースが合わさり、この状況が完成したんだ。
更に。
今回は賢さ……戦術眼を鍛えるため、ホシノウィルムに作戦を渡していない。
彼女の判断で、果たして今のネイチャとどこまで戦えるだろうか。
……仮に敗北したとしても、それはきっと彼女の糧になるだろうが。
「……改めて言っておく。俺は君が勝ったらすごく褒める。
だが、たとえ君が負けたとしても、ここで君を待っているし、慰めてやる。
だから気負わず、走りを楽しんで来い」
「っ……はい。楽しめるとお約束はできませんが、行ってきます、トレーナー!」
うん。
無表情だった担当がよく笑うようになるのは、やはり嬉しいものだな。
* * *
ウマ娘たちがストレッチを始める。
俺はそれを、一人寂しくコースの外から眺めていた。
……いつもならこの辺りでネイチャのトレーナーが話しかけてくるんだけど、今日はどうしても外せない用事があるとのことで不在。
そうすると、元々友達の少ない俺は……。
「…………」
このように、孤独になるわけだ。
いや、今更寂しいとかは思わないけどさ。何せ万年ボッチみたいなもんだし。
でも何だろうね、この違和感は。
いつもは話を交わしながらレースを観察していたのに、今は黙って見ているだけ。
それが、なんというか……調子が狂うような感じ。
やっぱり、ある程度共通認識のある他人と話すってのは大事なんだろうな。
喋りながら自分の思考が整理されたり、相手の何気ない言葉から気付きを得たり……。
こうしてただ1人で黙々と考えるより、アイツと意見を交わしながら見る方が生産的だわ。
はー……誰かいい感じにお話しできる相手、いないかね。
俺の無愛想さを気にせずに話してくれる……それでレースに関するある程度の知識を持ってて、理知的な意見交換ができるタイプ。
……あぁいや、もう今はただ話を聞いてくれるだけでもいいわ。
ただアレだ、レースへの熱意は必須だな。
レースを楽しむなり、あるいは学ぶなり、ちゃんとやる気あるトレーナーかウマ娘。
そういう誰かが、あっちの方から話しかけてくれたりしないかなー。
ははは。……いないか、そんな都合の良い人材。
「初めまして、堀野トレーナー。
リクエストを提示します。お隣でレースを観戦させていただいてもよろしいでしょうか」
そんなことある?
そのどこか聞き覚えのある声に、振り向くと……。
1人のウマ娘が、こちらを見つめいていた。
ロングの豊かな栗毛。
右耳に付いた輪の形の耳飾り。
感情の薄い青い瞳は、正確無比に俺の目を捉えている。
どこか……いや、めちゃくちゃ見覚えあるウマ娘だ。
彼女はサイボーグとも呼ばれた、とんでもなく正確なラップタイムを刻む逃げウマ娘。
その名を、ミホノブルボンと言う。
……そんなことある!?
「ミホノブルボン……?」
「はい、ミホノブルボンです」
うわマジか。こんな急なネームドとのエンカウントあるんだ……。
ミホノブルボンは、前世アプリに登場したネームドウマ娘だ。
情緒が希薄で無表情、ロボ語とでも言うべきちょっと特殊な喋り方をする子。
担当と言う程ではないけど、スカイと比較的継承相性の良い逃げウマ娘ということで、結構な回数育成した覚えがある。
しっかりと史実を調べたのはスカイだけだったから詳しくは知らないけど、競走馬ミホノブルボン号もこれまたとんでもない馬だったはずだ。
適性の限界を超えて皐月賞と日本ダービーを無敗で駆け抜ける、努力で血統の壁を乗り越えた優駿。
要は、彼女は才気煥発の、輝く未来が内定しているつよつよウマ娘なのである。
当然その能力を評価され、選抜レース前にはトレーナーが付いていたが……。
この前、将来について揉めて、トレーナー契約を解除されたという話を聞いた。
……多分、彼女の血統や適性と、三冠という夢との相反で揉めたんだろうな。
でもまぁ、大丈夫だろう。
自分の担当ウマ娘の夢に寄り添うなんて、トレーナーとしては当然のことだし。
このトレセンには百人を超えるトレーナーがいるのだから、彼女に寄り添えるトレーナーは必ずいるはずだ。
しかし、なんでよりにもよって俺に話しかけてくるんだろう。
確か俺、ウマ娘から見たトレーナーとしての評価は、地面を突き破るくらいに低かったはずだ。未だにスカウトが失敗しまくった日々はちょっとトラウマになってるし。
普通そんな嫌われ者に話しかけるか?
あるいはちょっと天然なところのあるこの子のことだし、そういう噂すら知らないのか?
話しかけてくれたのは嬉しいけど……俺と話していれば、彼女の明るい未来に影響が出る恐れがある。
うーん、ここは大人として、やんわりと「俺と話さない方がいいよ、周りに噂されるよ」って伝えるべきかな。
「何故俺の横に来る。一人で見ればいいだろう」
「不都合がありますか?」
いや不都合っていうか……。
「不可解な判断だとは思う。
もしトレーナーによる注釈が欲しいのならば……そうだな、あそこにいるトウカイテイオーのトレーナーの方が良いだろう。経験もあるベテラントレーナーだ」
現在フラッグを持っているトレーナーの方を指し示す。
トウカイテイオーのトレーナーは、この学園でもトップレベルの有名人。
何せ、かつてシンボリルドルフを無敗の三冠に導いた皇帝の杖だ。トレーナーとしての実力は保証されている。
複数の担当を持たない主義らしく、今はテイオーを担当しているためスカウトは望めないだろうが、レースの解説が聞きたいだけならあの人以上の適任はいないだろう。
そうでなくとも、有名なテイオーのトレーナーとコネを作っておくことは将来的に有益になる。
ブルボンの未来を考えても、早く行った方が良いと思うんだけど……。
この子、なんで行こうとしないのかな。
「……やはり、私が傍にいてはご迷惑でしょうか」
「迷惑ではないが」
「では、是非ともよろしくお願いします」
ぺこり、と頭を下げられる。断りにくくなっちゃったなこれは……。
しかし、えらく押しが強い気がするな。この子、こんな感じだったっけ?
話し相手がいるのは嬉しいけどさ。トレーナーのいない彼女は、こういう時こそコネ作っとくべきだと思うんだけど……。
この顔、何を言っても聞きそうにない。
もしかして、何かしら俺と接触する目的があるのか?
「……はぁ。まあいい、なら横に並べ、そろそろレースが始まる」
「了解。ミッション『レースの観察』を始めます」
思わぬ形になってしまったが、もうすぐホシノウィルムのレースが始まる。
よし、今はブルボンの意図とか無視だ。
担当最優先、目の前のレースに集中しよう。
* * *
さて、ウマ娘たちがスタートラインに並ぶ。
出走人数は18人。ダービー出走予定ウマ娘からは、ホシノウィルムとリオナタールが参加している。
左回りの芝2400メートルというのもダービーに近い条件だし、この2人に注目している陣営は多いだろうな。
さて、並んだウマ娘の調子だが……。
絶好調はホシノウィルム、リオナタールの2人だけ。
ツインターボは普通。
……そして、ナイスネイチャが覚醒状態。
いやぁ、覚悟キマった目してるよネイチャ。
あの3人でやった模擬レースの時も覚醒を疑ったけど、間違いなく今日の彼女はあの時以上のヤバさだ。絶対に勝つって気迫が漏れ出してる。
その上で盤外戦術もしっかり行ってるってのが怖いところ。なんであの威圧感ふっと封じ込めてへらへら話しに行けるんだよ。というかそれって出し入れできるのか。
……いや、待てよ? 出し入れできるってことは……もしかして今は、わざと威圧感を出している状態なのか。
ひえぇ、外から見た自分の状態すら把握して活用してんのか。作戦立案者としてはああいうタイプが一番怖いわ。
ネイチャを観察して慄いてる俺に、横にいるブルボンが話しかけてくる。
「今回のレースも、ホシノウィルム先輩が勝つのでしょうか」
「さて、どうなるかな。
俺から見て、勝率は……ホシノウィルムが7、ナイスネイチャが3だ」
「予想外の返答に、ステータス『困惑』が発生。
データを検索。ナイスネイチャ先輩は現時点で、ホシノウィルム先輩に8バ身差までしか迫ったことがないはずですが」
「よく調べている。……だが、昨日のウマ娘と今日のウマ娘は、全く別の存在だ。昨日圧勝できても、今日勝てるとは限らない」
実際これはホントにそう。
昨日と今日では、バ場状態も仕上がりも調子も、全てが違う。
俺が見ているステータスや調子だって、あくまで基礎値であり、指標。
高ければ必ず勝てるという保証はどこにもないのだ。
話している内、テイオーのトレーナーがフラッグを振り下ろす。
多くの観客たちが見守る中で、18人のウマ娘たちが走り出した。
「……さて、始まったな。上手いスタートを切ったのはホシノウィルム。続いてリオナタールとナイスネイチャか」
「リオナタール先輩は、今日も逃げで走るのでしょうか」
「いや、俺の予想が正しければ……やはり中団まで下がったか」
開始早々に突出したのは、やはりホシノウィルム。
一方ナイスネイチャとリオナタールは自分のペースで位置を下げていく。
「過去のログを参照すれば、リオナタール先輩はこれまで逃げの策を取っていたはず。何故今回は後方に下がったのでしょう」
「ナイスネイチャの仕掛けだろうな。
今回はツインターボがいるから、無理に他の逃げウマ娘を前に走らせてホシノウィルムを消耗させる必要はない。
むしろ必要なのは後半、ナイスネイチャが前に詰める時の風の盾だ。
故にレース直前に話していた時、何かを吹き込んで、リオナタールを誘導したのだろう」
「……ステータス、『驚嘆』を検知。担当でないウマ娘の思考パターンを、そこまで正確に予測できるのですか」
「突き詰めて道理を通せば、いくら隠した意図でも割れる。ナイスネイチャにとって最善の策を考えれば、彼女の作戦はわかるさ」
今回のレースに参加しているのが、ナイスネイチャとリオナタールだけであれば、ホシノウィルムにとって何の問題もなかった。
けれど今日はそこに、もう1人の大逃げウマ娘がいる。
3人に比べて少しだけ出遅れたツインターボが、全力で前に走り出す。
ホシノウィルムは、今のところミドルペース。
このままじゃターボに追いつかれるが……彼女はどう対応するかな。
ジリジリと差が縮まり……5バ身、4バ身、そして。
「……3バ身差まで詰められたが、そこから埋まらない、か。
ツインターボに合わせてペースを上げた……上げさせられたと言うべきだろうが」
「これも、ナイスネイチャ先輩のオペレーションなのでしょうか」
「いや、これに関してはノータッチなはずだ。何せツインターボは、誰が何を言わなくても大逃げするからな。
彼女に何かを言う時間があれば、ネイチャは他のウマ娘を誘導するために時間を使うだろう。
……逆に言えば、こうなることは間違いなく想定していたはず。想定通りに事が進んでいるという意味では、彼女の術中とも言えるな」
恐ろしいものだ。
ネイチャが他のウマ娘を用いてホシノウィルムを追い詰めることを、2月の俺は銃と弾丸に例えたが……。
それはもはや、正確ではない。
今のネイチャなら、周りのウマ娘をあらゆる得物にすることができるだろう。
ホシノウィルムを焦らせるための弾丸にも。
自分と一緒に迫らせ、威圧をかける剣にも。
前へ走る時に風を避けるための盾にも。
「ターボが大逃げしてホシノウィルムのスタミナを削っている間に、自分はリオナタールの陰に隠れて風を避けながら、中団から威圧感をかけることで徐々に先頭との距離を詰めて……終盤、いや、300メートル前後で差し切るつもりかな。
リオナタールのあの表情を見るに、利用されていることは理解しながらも、それが最も勝機のある作戦と踏んで、最後にネイチャをかわすつもりか?
だがそれではスタミナがもたないだろうし、垂れて下位に落ちるかもしれないな」
「…………想定以上の能力を確認。評価のアップデートが完了」
評価? ……ああ、ネイチャのか。
そうだな。彼女は普段の態度からして強者という感じはないが、実のところトウカイテイオーと同格の恐ろしい相手だ。
実際にレースを支配する様を見てみれば、やっぱり評価も変わるよね。
……うん、やっぱりここらでターボは垂れるな。スタミナ200弱の限界だ。
しかし……既にだいぶスタミナを浪費したホシノウィルムは、いつもの無表情の陰にわずかな焦りを覗かせている。
一方見事なレースメイクでリオナタールの後ろに付くナイスネイチャは、既に先頭との差を10バ身と少しに収めた。
こうなれば、もはやセーフティリードとは呼べないだろうな。
「残り1000メートル……さて、ここからが勝負所か」
「……疑問を提起。誰にとっての勝負所なのでしょうか」
「俺の担当ウマ娘だ。ホシノウィルムがどこまで冷静に立ち回れるかが勝負のカギを握っている。
何せ、もう彼女にこの距離をロングスパートするだけのスタミナは残っていない。
かと言って残り200メートルでスパートすれば、ネイチャに差し切られる。
多分……ネイチャがスパートし始めるより少し前、400メートルあたりで緩めのスパートをし始めるのが最も効果的だが、果たしてそれに気付けるか」
「……トレーナーとは、そこまでレース展開を見抜けるものなのですか?」
「ん? あぁ、過去のデータと、今走っているウマ娘たちの実力や性格などの考察材料を持っていれば、誰にでもわかるよ」
何せ堀野の家は、莫大な量のデータを抱えていたからな。かなり大きい部屋が1つ、丸々資料の保管庫として使われていたくらいだ。
……何故か皆あんまり活かそうとはしてなかったけど、あそこは俺にとってこれ以上ない学びの園だった。自由時間はよくそこに籠って寝食を忘れ、家族には心配されたものだ。
両親や兄には迷惑をかけてしまったが、あの時の勉強のおかげで、俺は今ホシノウィルムを支えられているんだ。
本当、先達たちには感謝しかないよ。
加えて俺の目には、あくまで参考程度とはいえ、ウマ娘たちのステータスや調子が見えている。
後は他のウマ娘たちの陣営を調査して、クセや走り方、作戦の傾向に性格を掴めば、自ずとレース展開は予想できるようになるわけだ。
「アプリ転生」に関してはちょっとわかんないけど、知識や情報に関しては、他にも持っているトレーナーはいるだろう。
多分、俺を超えるレベルでの展開予想や作戦立案ができる人なんてごまんといると思う。
中央のトレーナーは有能な人材が揃ってるし、殊更に俺が優秀というわけでもないはずだ。
話している内にもレースは進む。
リオナタールとネイチャがホシノウィルムとの距離を少しずつ縮めていき、先行ウマ娘たちも追い抜いて……。
そこに到達した瞬間には、残り7バ身まで迫っていた。
「さて、残り400……気付けないか」
ホシノウィルムは、焦りながらもペースを崩さず、ミドルのまま。
昔やっていた、残り200で全てを出し切る作戦で行くつもりか。
確かに、複雑なレースメイクのできない彼女としては、それが最も単純で効果的に映るだろうが……。
今のネイチャは、それで逃げ切れる程甘くない。
「目測。残り322メートル」
ついに、その時が来た。
リオナタールを一瞬でかわして、ネイチャが前へとスパートをかけ始める。
……いや、違う。ただのスパートじゃない。
「速すぎる。領域か」
口の中で呟く。
ネイチャのそれは、もはや常識外れと言って良い速度だった。
ここまでのペースも非常に速かったというのに、今のネイチャは……全力スパートをかけている。
勿論、彼女のスタミナからして、そんなことができるわけがない。
ナイスネイチャは今、限界の先を超えている。
本来起こるはずのない奇跡を、ここに為そうとしているのだ。
「ここで超えてやる、その背中ぁぁああ!」
必死の形相で何かを叫び、玉のような汗を散らして、どこまでも等身大の彼女は、前へ、前へ。
ホシノウィルムは自分を呑み込んだ領域の異常性に気付いたのか、スパートを始めるが……。
やはり、いつものようなキレがない。
ターボに詰められ、ネイチャからの圧力を感じて、彼女はいつも通りに走れていなかったからな。
残ったスタミナは少ない。だからスパートしようにも、できないんだ。
「ホシノウィルム……」
……本来、「冷」のホシノウィルムは他者からの圧力に強い。
しかし逆に、敗北への恐怖には弱い。
このままじゃ負けるんじゃないかという己の中の恐怖こそが、彼女にとって最大の弱点。
それが噴出し、暴走してしまえば……このレース、彼女に勝ち目はない。
……でも、今の彼女なら、きっと大丈夫だ。
俺はただ、それを信じて見守る。
ゴールまでの距離と、ネイチャとの距離。その両方が急速に縮まる。
そうして残り100メートル、2バ身を切って。
……ホシノウィルムと、目が合った気がした。
「負け、たく、ない!」
一瞬だけ顔を歪めた彼女は、しかしすぐさま仮面を被り直し、そのままの速度でスパートを続ける。
……いや。
そのままじゃない。
もうスタミナに余裕なんてあるはずがない。
彼女の顔は、その仮面でも隠しきれない苦悶に歪んでいるんだから。
ホシノウィルムは既に全てを出し切って、もはやどうしようもなく負けると、誰が見たってそう思っただろう。
それでも……ウマ娘には、最後の最後で頼るべき力がある。
追い詰められた彼女は……。
ホシノウィルムは、少しだけ、加速した。
「……やっぱり精神力じゃなくて、根性で正しかったか」
残っているものすべてを使い切って、それでもなお止まらない、魂を燃やす根性の末脚。
その少しばかりの加速が、ナイスネイチャの快進撃を止める。
彼我の差は……もう、埋まらない。
結局のところ、それがこのレースの全てだったのかもしれない。
今までスタミナを使い果たすことのなかった彼女が初めて見せた、最後の底意地。
トレーナーである俺も、ライバルであるネイチャも、彼女のファンである誰も彼も……。
ホシノウィルムの本当の限界ってヤツを、知らなかったんだ。
1着、ホシノウィルム。
2着、ナイスネイチャ、1と2分の1バ身差。
3着、リオナタール……大差。
「……これは、菊花賞も楽しめそうだな」
今はターフに倒れこみ、挫折を味わっているが……。
ネイチャは、まだまだ強くなるだろう。
菊の舞台では、この着順がひっくり返るかもしれないと思える程に。
……ありがとう、ナイスネイチャ。
ホシノウィルムに、最初に熱をくれたウマ娘。
君のおかげで、ホシノウィルムはきっとレースを楽しめる。
* * *
さて、いつも以上に息を切らしているホシノウィルムに声をかけねば、と俺が外ラチを乗り越えようとした時。
後ろから、声がかかる。
「堀野トレーナー、申請します。
どうか、私と契約してはいただけませんか」
…………は?
最初の模擬レース以来、初めて作戦を貰わず、自分で考えて走ったホシノウィルム。
領域を習得し、ばっちり仕上げて来て、今日こそはと必勝の覚悟を決めていたナイスネイチャ。
レース展開に沿って、互いが何を考えているか予想すると楽しめると思います。
次回は3、4日後。ホシノウィルム視点で、久々のお出かけの話。
(お知らせ)
この度、Chama様より支援絵をいただきました! ありがとうございます!
すさまじくカッコ良い、勝負服のホシノウィルムのイラストです!
この小説のあらすじに載せていただいておりますので、是非ご覧になってください!
(小ネタ)
ネイチャとホシノウィルムの台詞の内容は、堀野トレーナーには聞こえてないので透明にしてますが、PCなら反転、スマホならコピペしてみるとわかると思います。
ハーメルンってすごい機能あるんですね……。
(追記)
誤字報告をいただき、訂正させていただきました! ありがとうございました!