転生チートトレーナーvs転生チートウマ娘   作:アリマリア

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 前回から半年後くらいのお話。

 今回で2人の話はほぼ完結です。





イエスロリータうまだっち

 

 

 

「新歓コンパ行ってきます!!!」

「行ってらっしゃい」

「いや止めてよ夫なら!!!!!」

「なんで?」

 

 都内、郊外。

 トレセンのある府中から少し離れた位置に構えた俺たちの家に、今日も今日とて元気な声が響く。

 

 慣れ親しんだ声の主は勿論、俺の妻──あくまでまだ婚約なので、正確には「将来の」という枕詞が付くが──である、ホシノウィルムのもの。

 

 彼女がトレセン学園を卒業して、5か月の時が過ぎた。

 卒業にあたって栗東寮を出たウィルは予定通り、おおよそ3年前の誕生日に俺が贈り、時間をかけて2人で内装を整えてきたこの家に移住した。

 

 そして時を同じくして、俺もトレーナー寮を出、ここに拠点を移すこととなった。

 

 トレセンのトレーナー、教職員の扱いである俺が学内の生徒と関係を持つのは、当然問題なのだが……。

 彼女が学園を卒業し、法律上結婚も可能な年齢になった今、もはやその軛は存在せず。

 公言こそしていないものの、俺たちは同棲を開始した。

 

 とは言っても、籍はまだ入れてはいないんだけどね。

 ウィルは法的には結婚できる年齢になってくれたが、彼女は未だ競走世界に生きる身だし、大学での生活にも慣れなくてはならない。

 腰を落ち着けるには、この日常は未だ慌ただしすぎるのだ。

 

 彼女自身それを理解しているんだろう、結婚だの何だのは後々でも良いとも言ってくれたので、今は事実婚に留めている現状だ。

 

 ……まあ、本人は妻とか夫とか、めちゃくちゃ言ってくるけど。

 苦笑しつつ、外では漏らさないようにと祈るばかりである。

 

 

 

 俺は改めて背もたれに体を預け、コーヒーカップを傾けながら、結局本格化が終わっても体格の変わらなかった妻とのこれまでを思い出す。

 

 ウィルは今年の頭にトレセン学園を卒業した後、比較的近場にある大学へ進学した。

 

 競走ウマ娘の上澄み、ドリームトロフィーに上がるような子は、現役期間中に並の人間の生涯年収くらいの資金を得ていることが多い。

 勿論ウィルが例外なわけもなく、むしろ競走ウマ娘の頂点たる彼女は、一番上の数字が2から3に上がりかねないくらいの莫大な報酬を得ていた。

 

 そのため、大学には進まなかったり、あるいはその道の専門大学を選ぶなどして、生き方を競走一本に絞るような子も少なくないのだが……。

 ウィルは「前世では卒業できなかったので、今世ではしっかり大学を出ておきたいですね」とのことで、大学への入学を決めた。

 

 そのぶっ壊れた競走成績に対し、勉学の方の成績は、まあ、うん、程々だったが……。

 あの「ホシノウィルム」を受け入れない大学など、そうあるはずもない。

 推薦の形で、彼女は望みの学府へと入学を果たした。

 

 これが、おおよそ1か月前のことになる。

 

 キャンパスライフに新拠点。

 俺たちはそんな新しい生活に慣れていきつつも、当然ながら、夏のドリームトロフィーへの対策も怠ってはいなかった。

 

 歴代ドリトロのレースを見たりデータを収集したり、そこから導き出される現状の環境とそれへの対策を考えたり、他のドリトロチームとの接触を図ったり。

 ウィルの方はいつものことと言えばいつものことだけど、チームの後輩の面倒を見つつ、先輩に絡んでそこから技術を見て学んでいったり、三星の間で競い合ったり。

 俺たちの競走生活は、もうしばらく続く予定である。

 

 ただ、そういったことを語るというのは、少々野暮かな。

 今はあくまで平穏の時間だしね。

 

 

 

 さて、ウィルの新たな日常、大学でのキャンパスライフ。

 

 大学と高校までとの最大の違いは、やはりその自由度の高さだろう。

 学科選択や専攻の選択が筆頭だろうが、ここでは何を学ぶか、何をするか、強制されることも多かったそれを自分で選ぶことができるのだ。

 ただし、裁量が与えられることは、そのまま責任が増えることも意味する。

 何か問題があっても自己責任なので、その辺りには注意が必要だろうが……それはともかく。

 

 そういった選択の一つが、サークル活動だ。

 勉強以外で、あるいは学校の外で、新たなコミュニティを築き活動する行為。

 自分の時間というリソースを吐いて何かしらの活動を行う……要するに「趣味を作る」ということのチュートリアルとでも言うべきそれ。

 

 アスリートである以上、ウィルは一定以上の時間を体作りに拘束されることになるが……。

 本格化を終えた今、彼女の身体は完成している。

 後はそれを鈍らせないよう、日々ストレッチと運動を行っていけばいい、という段階なわけで。

 ドリームトロフィーリーグではレースが開催される頻度が低いということもあり、彼女には一定の……何もしなければ退屈に感じられる程度の余暇が出来た。

 

 そんなわけで、せっかくの大学生活、俺からは何かしらのサークル活動をおすすめしていたのだが。

 果たして、彼女が選んだのは……文芸部だった。

 

 あまり彼女が本を読むイメージはなかったので意外に思う俺に、彼女は「前世は結構オタクで、ラノベ含む本は結構好きだったんですよ」と笑って言った。

 言われてみれば確かに、ウィルってそっちの分野に造詣が深いもんな。

 オタク寄りのコンテンツだったウマ娘も、その一端だったというわけか。

 

 ちなみに、ウィルをよく知る俺がその選択に驚いたってことは、他のファンはもっと驚くわけで。

 サークル勧誘でウィルが足を運んだ際、文芸部の勧誘説明担当者は、唐突に現れた史上最強の競走ウマ娘と彼女がサークルに入ろうとしている事実を前に、物理的にひっくり返ってしまったらしい。

 まあ、そりゃそうだ。普通競走ウマ娘が入るなら、競走部だとかスポーツ倶楽部系がメイン。まさかあまり大きくもない文芸部に来るとは想像もできなかっただろうね。

 

 

 

 そして、時は戻って現在、5月中旬のお昼過ぎ。

 俺は完全に慣習化した仕事に手を付けつつ、午後から講義が入っていないウィルと共に、新居でのんびりしていたわけだが……。

 

 本日の夜には、文芸部に入部する新入部員たちを歓迎するため行われる新人歓迎会……つまりは新歓コンパがあるらしく。

 なにやらウィルは、これに過剰に反応していたのだった。

 

「行けばいいじゃん、新勧コンパ」

「新歓コンパですよ新歓コンパ! 飲まされて酔わされてお持ち帰りされて寝取られますよ!?!?」

「なんだそのエロ漫画から構成されてるような胡乱に過ぎるイメージは。

 そもそも君の所属する文芸部、公認サークルだろう? このご時世、19歳以下に無理に酒飲ませるようなサークルは、大学からの公認貰えないよ」

 

 ウィルが所属するということで当然ながら事前調査は行っているわけだが、この大学の文芸部は、極めて真っ当なサークルだった。

 

 活動としては、週に二度構内で集まって、好きな物語について語り合ったりとか、各々が書いて来た文章を読んだりとか。

 それから年に二度、部員が寄稿した文章で部誌を作って販売もしているらしい。

 

 内部でも過度な虐めやイジリ、排斥は見られず、新入生に対するパワハラやアルハラの経歴もなし。

 ウィルの競走活動に差し障るような強制的なイベント参加もなし。

 現在の部員たちも、仄暗い経歴や他名家との繋がりもなし。部員数も多くなく、人間関係は普通といったところだった。

 

 つまるところ、どこにでもありそうな普通の小規模サークルである。

 ウィルのようなウマ娘が参加するものとして、決して悪くない集団と言えよう。

 

 そんな事前調査結果もあり、俺は取り乱すこともなく落ち着いてコーヒーカップを傾けているわけだ。

 

 強いて不安要素を挙げるのなら、あのホシノウィルムが入部するということで、部内にひと悶着くらいはあるものと思われるが……。

 そればっかりは、どんな集団に属しても変わらないことだ。

 なにせウィルは世界最強、おおよそどんな集団からしても異分子なのだから。

 あの子は立ち回りが器用な方だし、その辺りは彼女自身が解決すべき問題だろう。

 

「い、いいんですか!? 私が他の男とかと仲良くして!!」

「いや、妻が新しい交友関係築こうとしてるのに、それを止めるのは駄目でしょ。

 俺がなりたいのは君の人生の良きパートナー、支え合える存在であって、無駄に拘束して足を引っ張る重しじゃないんだ」

「ンンンンンン、まさに! 正論!! 歩さんは将来良いお婿さんになりますね! いやもうなってるか!

 っていやいやそうじゃなくて、独占欲とか浮気とか、そういうのは……!?」

「ウィルは俺を裏切るようなことをしないって信頼もしてるし……」

「いやまあそれはそうですが。そんなことになりゃあ嚙み千切ってでもこの想いは遂げますが」

「昼はともかく、夜の時間は俺が独占するしね」

「ンンッ!? ……まあ、ええ、はい、ええ、うん、そうですけども、ですけれどもっ」

 

 それまでの興奮が嘘だったかのように赤面し、もじもじしだすウィル。ちょろい。

 しかし、俺の妻は少々可愛すぎるのではないだろうか。

 こんなの街に歩いてたらアイドル事務所とかにスカウトされちゃうぞ。もうアイドルだけどさ。

 

 話を戻すと……俺が落ち着いてる理由は、もう一つある。

 

「それに、ウマ娘って毒効かないんだよ」

「まあ、はい? そう言われてますね、実際に体感したことはほぼないけど」

「で、過度のアルコールって人体への毒なんだよね」

「確かにそうで……えっ、もしかして私たち、酔えないんですか!?」

「ほろ酔いくらいまでなら簡単に行けるっぽいけど、後に引くレベルの泥酔はそうそうしないっぽいね」

 

 そう、ウマ娘は原則として、泥酔も悪酔いもしない。

 ウィルが悪い先輩に無理やり飲まされて酔い潰されて……とか、そんな展開はあり得ないわけだ。

 

 ……いやまあ、例外はあるっぽいが。

 かつて堀野の専属として勤めていたウマ娘が、まだ初等部だった俺に酌をさせながら、明らかに泥酔して俺を撫でくり回してきたことがあった。

 酔いが醒めた後はすっごい青ざめて平謝りしてきたけど……アレは明らかに泥酔していた。

 

 ウマ娘は完全に酔わないってわけじゃない。

 場酔いとか雰囲気酔いも合わせて、余程リラックスしていないとそんな酷い状態にはならない、というのが正確なところだろう。

 

 でもウィルが本当に気を抜くのは俺の前だけだから問題なし。

 

「そんなわけで、酔い潰されるとかは警戒しなくていい。人間なら急性アル中になるレベルで呑んでも、なんかいい感じにアルコールが分解されるっぽいし。

 まあそもそも、君は有名人だし、酒は飲んじゃ駄目だけどね。スキャンダルになりかねない」

 

 ウィルはこう見えて真面目だし、促されたって飲まないだろうけど。

 そう思う俺だったが、一方彼女は、どうやら新たに知った事実への困惑が勝ったらしい。

 

「なんで??? どうやって分解されるんですかアルコール???」

「わからん……」

 

 ウマ娘の体は摩訶不思議なもので、未だに理論も理屈も解明されていない部分が大きい。

 ていうかそれ言うんなら君たちの領域とかも「なんで? どうやって?」案件なんだけども。

 

「……これ、飲料じゃないアルコール飲んでも大丈夫だったりしません、私たち?」

「飲むなよ絶対、フリじゃないぞ」

「いやまあ飲みませんけど」

 

 摩訶不思議で明確に理論が解明されていないからこそ、その限界は測れない。

 ふざけてそんなことされちゃ、俺の胃が持たないわ。

 

「まあとにかく、俺は君が無事に帰ってくると確信してるし、信頼してるよ。

 その上で、もし何かあったら迷わず連絡してくるように。すぐに駆け付けるから」

「はーい。……とは言っても、行くのはもうちょっと後、夕方なんですけどっ。

 えへへ、頼れる夫からの信頼って心地良いですねぇ!」

 

 言い、椅子に座った俺に抱き着いて来る妻。

 フランスでも思ってたけど、この子2人きりのプライベート空間になるとだいぶでろでろになるんだよな、理性とかストッパーとかがさ。

 

 

 

 * * *

 

 

 

「ところで君、今年の帰省だけども」

「あ、はい。次はいつになります?」

「宝塚が終わった後、6月のドリームトロフィーが終わったら一度帰ろうか。

 今年はローレルの凱旋門もあるし、そこからはしばらく忙しくなるし」

「大学休学してサポーターとして付いて行こうかな……」

「だーめ。この家、ちゃんと守っておいてくれ」

「うう~……夫の出張帰りを待つのって、結構寂しいものなんですねぇ、やっぱり」

「まだ出てもないのに」

 

 俺が膝の上のウィルに声をかければ、細かい注釈など付けずとも彼女はすぐに意図を理解し、楽し気に言葉を投げ返してきた。

 

 少し話は逸れてしまったが……。

 ウィルのご両親は、既に亡くなっている。そして今も幽霊となり、ふわふわとそこらへんに浮いてウィルのことを見ているらしい。

 というかなんなら、昌曰く「浮遊霊から守護霊的な存在にパワーアップしてるかも」とのこと。

 

 マジで孫の顔を見るまで成仏とかする気なさそうだな、ご両親……。

 いやまあ、ウィルは若干気恥ずかしそうにしながらも喜んでるし、悪いものからウィルを守ってくれてるみたいだし、俺としてはむしろ嬉しいくらいなんだが。

 

 ともあれ、既に他界されている──この世界に残ってるのに他界?──ご両親の元や、既に生家が取り壊されてしまった故郷に帰省ができるはずもない。

 するのなら、妻の第一の故郷への旅行、という表現になるだろう。

 

 そんなわけで、俺たちの間で「帰省」と言えば、それは堀野本家への帰省を意味するのだった。

 

 

 

 ウィルを本格的に堀野へ迎えることとしたシニア級1年目から、気付けば3年の月日が流れて。

 彼女はそこそこ高いモチベーションを持って礼儀作法やマナー、こちらの常識等の学習を始めて、今ではかなりの精度でそれらを習熟していた。

 

 堀野は名家としては比較的現代に気風が寄っているが、それでもある程度は旧い家として求められるものもあるわけで。

 そんなお家事情に対しても真面目に取り組んでくれるウィルは、やっぱり現世に降り立った天使だと思うんだよね。俺が独占しちゃって本当に大丈夫だろうか。

 

 彼女が「都言葉」なんて言い表すような言い回しも、相手に隙を見せない立ち振る舞いも、ウィルは憶えてくれつつある。

 穏やかな笑顔を顔に貼り付け、相手の言葉の端々から仄めかされる意図を汲み、適切なオブラートに包んだ言葉を投げ返し、立ち振る舞いの一つ一つに注意を払う。

 完璧かと言われればまだ粗は目に付くが、それでも及第点を上回る出来栄えだ。

 

 元より、その実績と能力においては否など付けようもないのだ。

 今のウィルなら、自信を持って「俺のパートナーです」と胸を張ることができる。

 堀野の一員。誰に後ろ指をさされることなき、俺の家族の一人だと。

 

 さて、それでは、そんなウィルと堀野の人々、俺の家族の関係性と言えば……。

 

「あ、帰省するんなら、お義母さんにまた料理教えてもらおうかな。半年での上達もお見せできますし」

「多分、今年の6月は兄さんも帰ってくると思う。ようやく時間できたって」

「え、お義兄さんも? お会いするの久々ですね、いつもお世話になってるしお礼しないと」

 

 めちゃくちゃ良好だった。

 

 嫁と姑が険悪になるなんてよく聞く話だし、母に関しては読めないところも多いので、どうなることかと少しだけ不安だったんだが……。

 

 そもそもウィルは天性のものだろう要領の良さがあり、なおかつ転生者ということもプラスの要因になってだろう、他者との距離感を丁度良く保つのがすごく上手い。

 その上……あるいは、一度家族関係で失敗してしまったからだろうか、彼女は家族に対して細やかな気遣いを絶やさない。傍から見てもとても嫌悪などしようもない姿だ。

 

 母も母で、理由は定かではないが、ちょっと驚く程ウィルのことを気に入ってくれている。

 これは兄も同様で、俺がとてもお世話になったからと、「何かあったら力になるよ」と言ってくれていた。

 

 一方で父は……最近分かって来たけど、あの人は少し不器用なところがあるので、未だウィルとの距離感を測りかねている感じだ。

 いやまあ分かるけどね。いきなり現れた史上最強のウマ娘が息子の運命の人兼お嫁さんになれば、まず出て来るのは困惑の感情だろうし。

 そんな父も特段ウィルに隔意があるわけじゃなく、むしろ家族たちと同じように肯定的な気持ちがあるのは確からしく、この空回りも時間と共に解れていくだろうと思われた。

 

 問題があるとすれば、むしろ分家の方かな。

 俺とウィルが為したこと、そして以降も立ててきた俺の実績から、現在は堀野に連なる血筋全体が隆盛の流れの中にある。

 そうなれば欲に目が眩んだり、更なる発展を目指そうとする者も現れるわけで……。

 

 ……まあ、うん。

 俺とウィルの未来の結晶を望む声が、結構すごいことになっている。

 

 気持ちは理解できなくもないが、仮にも夫婦間のことなんだから、多少はこちらのペースを勘案してほしいというものだ。

 

 

 

 ともあれ、堀野本家に戻ることについて、ウィルは否定的な感情を持ち合わせていない。

 それは俺にとって、この上なく嬉しいことだった。

 

 今世の家族たちは、俺にとって大切な存在だ。

 能力的なところはさておくとしても、精神的な面では本当に駄目駄目だった俺を、けれど反感一つなく支え続けてくれた。

 彼らは人生を以て礼を返さねばならない、親愛なる家族だ。

 

 そんな人たちと、愛する妻が仲睦まじいというのは……本当に、嬉しい。

 

「ありがとう、ウィル」

「え、唐突な感謝に動揺と困惑が隠せない。何ですか歩さん、私と共に生きられる人生の尊さを噛みしめちゃいました?」

「そうだよ。君に選ばれ、君を選んだ俺は、最高に幸せという話だ」

「なっ、なんですかもぉ~! そんな、へへ、私も幸せですしっ、お互い様ですって!」

 

 にへへと笑い膝の上でぐねんぐねんする妻を抱きしめる。

 

 まったく……本当に。

 俺はきっと、あらゆる世界線の堀野歩の中で、最も幸福な俺なのだろう。

 

 

 

 

 

 

 ……まあ、強いて言えば。

 ウィルの幼く見える体型が故に、俺がロリコンの誹りを受けてることだけは、思うところがあるけども。

 

 俺はあくまでノーマル。

 好きになったウマ娘が、偶然幼女体型だっただけだというのに。

 

 

 







 その後のお話。

 ウィルは多くのウマ娘と知り合い、レースを通して覇を競い。
 堀野君は多くのウマ娘を担当し、その走りに寄り添いました。

 凹凸が多く、起伏があり、ぐだぐだになることも多い日々だったでしょうが……。
 そんな毎日が、けれど彼らにとっては宝石のように煌いて。

 楽しい時間は一瞬の内に過ぎ去るもの。
 彼らは思い出という宝箱にそれらを収めながら、未来に進んでいくのでした。



 次回は最終回。次の、一人のウマ娘のお話。 
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