転生チートトレーナーvs転生チートウマ娘   作:アリマリア

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 2日前のホシノウィルムのウマート
『明後日、URAの公式チャンネルでネイチャとテイオーと配信します。
 ゲームでこの世代の頂点を決めます。
 視聴者プレゼントもあるみたいなので、見に来てね』





おまけ 【#三星プリプロ】ゲームで対戦します!【ホシノウィルム/トウカイテイオー/ナイスネイチャ】

 

 

 

『待機』

『待機』

『コメントも賑わってきた』

『世代三強が公式チャンネルで配信……時代だなぁ』

『ウマートヨシ!』

『ジュースとスナックの買ってきた』

『テイオー最近露出少ないから助かる』

『ゲームって何? この前ウィルムが大爆死してたソシャゲ?』

『そういやレースとライブ以外でウィルム見るの初めてかも』

『ネイチャ、あがり症なイメージあるけど大丈夫か?』

『同接16万で芝。公式レースかな?』

 

 

 

『お』

『お』

『お』

『始まる?』

 

 

 

「輝くのは1人にあらず、数多の星が照らす世代。

 その中でも一層輝く、3つの星があった」

 

 

 

『始まった!』

『きったああああ』

『何これPV? ナレーション渋いね』

『編集めちゃくちゃ良いな。映像は皐月賞とダービーか』

『ゲーム配信でお出しするクオリティか? これが…』

 

 

 

「1つは、最速最強、最新の伝説。

 あらゆる英雄、あらゆる記録を過去のものにする、生きる神話。

 灰色の龍、ホシノウィルム」

 

 

 

『龍だ!』

『出た、宝塚のわけわからん末脚』

『あんな小柄で可愛いのに強いの、良いよね……』

『生きる神話(誇張なし)』

『無敗二冠なのか無敗三冠なのかの論争が終わらんヤツ』

 

 

 

「おお、すごい……!」

「ちょ、ウィル、喋っちゃ駄目だって」

 

 

 

『おい何か聞こえたが』

『ウィルムちゃんワクワクで芝』

『生きる神話「おお、すごい……!」』

『最近浮上したポンコツ疑惑、ガチなのでは?』

『ネイチャ、今日も頑張ってるな……!』

 

 

 

「1つは、神話に迫る天才。

 龍と共に2人の世界を駆ける、もう1人の主役。

 小さな帝王、トウカイテイオー」

 

 

 

『そりゃダービーの映像出すよね』

『2着ハナ差、3着大差』

『この表情な。悔しがるような、相手を認めたような』

『チャンピオンは2人いる』

『無事に復帰してくれ。ウィルムとの熱いレース待ってる』

 

 

 

「1つは、まだ見ぬ煌めき。

 陰に隠れた続けた実力、菊の舞台で大輪を開くか。

 ブロンズスター、ナイスネイチャ」

 

 

 

『重賞出てないから実力がわからん』

『模擬レースで龍に1バ身差まで迫ったって』

『なんでこの子クラシックレース出なかったの?』

『終身名誉ホシノウィルムさん係』

『ウィルムが問題発言した時のカバーの印象が強すぎる』

 

 

 

「輝く星が、新たな物語を紡ぐ。

 トゥインクルシリーズ」

 

 

 

『良いPVだった……』

『改めて、今年のクラシック熱かったなぁ。まだ終わってないけど』

『やっぱ公式の力ってすげーわ』

『盛り上げようって意思が伝わって来る』

『こういうハイセンスのPRはどんどん打ってほしいわ。見てて楽しい』

『あれ、てかこれゲーム配信じゃなかったっけ?』

 

『あ』

『三星きた!』

 

 

 

「皆さん、こんばんは」

「「こんばんはー!」」

 

 

 

『こんばんは』

『こんばんはー!』

『こんばんは!』 

 

 

 

「改めまして、トゥインクルシリーズクラシック級ウマ娘、ホシノウィルムです。

 今日は配信、楽しんでくださいね」

 

 

 

『改めて見るとほんとにちっちゃいな。初等部に見えるわ』

『この儚げな笑顔が俺を狂わせる』

『うーん、これはクールキューティ』

『走れば芍薬座れば牡丹、ガチャの姿は大爆死』

『多数のファンの脳を焼き切ったスターウマ娘やぞ』

 

 

 

「同じく、トゥインクルシリーズクラシック級ウマ娘、無敵のトウカイテイオー様だぞー!

 ほらほら、控えおろーう!」

 

 

 

『無敵の(2敗)』

『相手が龍だからノーカンだな!』

『松葉杖が痛々しい』

『今日も元気でえらい』

『ウィルム共々リハビリ頑張れ!』

 

 

 

「う、ういーっす……ナイスネイチャでーす。あ、違った、トゥインクルシリーズクラシック級ウマ娘、ナイスネイチャです!

 あーもう、えーっと、頑張りまーす!」

 

 

 

『めっちゃ緊張してて芝』

『他2人とは走ったレースの観客数が段違いだから……』

『ネーチャン!』

『世代三星とは思えない庶民感』

 

 

 

「今日はこの3人で、今度発売されるゲーム、『実況プリティープロレース』、略してプリプロシリーズの最新作を先行プレイさせていただきます」

「ウマ娘のチームを育てて、クラシック三冠とかグランプリ制覇とかを目指すモードだね。

 結構長めの配信になるから、皆、お菓子とかジュースの用意も忘れずにね!」

「えっと……今年の6月までに活躍したウマ娘が転生ウマ娘として実装されてて、ウィルとテイオー、ついでにアタシも登場するみたい、デス。

 じぇ、是非、皆も買ってやってみよーう!」

 

 

 

『芝』

『最後やけくそになってて芝』

『顔真っ赤で可愛い』

『プリプロだったか』

『今年の6月ってことは宝塚まで入ってるのか。ウィルムヤバそう』

『競走ウマ娘が競走ウマ娘のゲームするのか……実際に走った方が早いし速いのでは?』

 

 

 

「今日は、というか私たちにとっては今日も、ですね。3人で対戦していきます。

 『栄冠スリー』モードで、ジュニア級年末まで育成したウマ娘を走らせて対決です」

「勝者には何か商品とかあるのー?」

「なんとプリプロ公式様から、1番人気だった子を育成したウマ娘に、本編に何らかの形で関与する権利が贈られます。

 更にURAから、1着を取った子を育てたウマ娘に、新しい勝負服をオーダーする権利が贈られます」

 

 

 

『栄冠いいね』

『転生ウマ娘引いた子の勝ちかな』

『本編には既に関与しているのでは?』

『挿入歌にソロの歌入れられたり、マネージャーにそっくりさん出したりとかかな』

『勝負服!?』

『こんな企画で勝負服貰えるのか……』

『オーダーの費用かなり高いらしいし、URA本気出してんな』

 

 

 

「見てくれてる視聴者さんには、何かないのカナー?」

「ぷっ……勿論、視聴者プレゼントもあります。

 ウマッターでハッシュタグ『#三星プリプロ』で呟いていただいた方の中から抽選で5名様に、トゥインクルシリーズ秋のファン大感謝祭の優先入場券が贈られます。

 是非、どんどんウマートしてくださいね」

「後で覚えてなよウィル……」

 

 

 

『かわいい』

『かわいい』

『ヘタレネイチャ』

『なにわろとんねん』

『何故笑うんだい? 彼女の演技は大根だよ』

『優先入場券めっちゃほしい。抽選厳しくて毎回入れないんだよな』

『なんか聞こえたな』

『仲良いね君たち』

 

 

 

「よし、それではさっそくやっていきましょう。

 せーのっ」

「「「「実況! プリティープロレース!」」」」

 

 

 

『88888』

『好きなゲームを好きなウマ娘がやってくれる、天国かな?』

『3人ともあんまりゲーム上手いイメージないし、のんびり見守ろうな』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「まずはトレーナー作成ですね。今回はプリセットを用意していただいているので、そちらで。

 さて、皆さまお待ちかねウマ娘ガチャですが……ここでは星100以下がハズレ、150以下がそこそこ、200以下が良さげ、201以上が当たりという認識でいいと思います。

 ただ特殊能力、所謂青特に他チームのスタミナを削れる【威圧感】、安定した走りができる【アベレージランナー】、コーナーで減速しなくなる【コーナーA】があれば1発合格級になりますね。

 是非、良いウマ娘を引けるようにお祈りお願いします」

「ウィル、すごい詳しいね。本当に初心者ぁ?」

「司会を任せていただくとのことで、少し勉強させていただきました」

 

 

 

『詳しいな』

『え、既プレイ?』

『しかも割と的を射てる』

『予習えらい』

『ウィルムはやっぱ真面目なんやな』

『ホシノウィルムって物静かなイメージだったけど、案外喋る方なのね』

『興味がある話題振ると良く喋ってくれる印象あったけど、もしかして結構ゲーム好きなのか?』

『初見の人向けに解説してくれてるんでしょ』

 

 

 

「さて、ガチャの結果は……」

「あーっ! カイチョー! カイチョーだ! ボクカイチョーだったよ!」

「シンボリルドルフ先輩!? て、テイオー、とんでもない引きですね……。

 ルドルフ先輩は最強級の転生ウマ娘です。1年で差を埋めるのは、少し厳しいかもしれません」

「そ、そんなレベルなの?」

「現実のレースで言うと、相手が私くらいの難易度ですね」

「……一回リセットしない?」

 

 

 

『引きがヤバすぎる』

『企画終了のお知らせ』

『【威圧感】【アベレージランナー】その他多数青特持ちです。本当にありがとうございました』

『過去作では敵として出ると難易度を跳ね上げて来たルドルフ……』

『はい解散』

『そんなヤバいのか……いやまぁルドルフだもんな……』

『言外に自分はルドルフ級だと宣言していく』

『的確な例えと言うべきか、傲岸不遜と言うべきか』

『ネイチャの心折れかけてて芝』

 

 

 

「あー、アタシはサンサンフラワーって子で、星122……まずまずかぁ。ウィルは?」

「……あ、私ですね」

「は?」

「私が出ました。ホシノウィルムです。星は311ですね」

 

 

 

『!?』

『皇 帝 V S 龍』

『ドリームトロフィーリーグでやれ』

『一等星と二等星ヤバすぎて芝』

『そんな引きある?』

『ネイチャ……強く生きろ』

『星342と星311と星122、脅威の格差社会』

『公式チャンネルで才能の違いによる絶望を見せつけていく』

『ブラッドゲームならぬスターゲームかぁ』

 

 

 

「あー……ネイチャ、頑張ってくださいね」

「ネイチャ、ファイト~! ボクはカイチョーと一緒に頑張ろーっと!」

「な、なんで……ゲームの世界にも才能って絡んでくるの……?」

「……よし、それでは準備も整いましたし。

 ゲームスタート、です」

 

 

 

 * * *

 

 

 

「このモードですが、基本的に3月6月9月12月の月始めからレースがあり、勝ち上がり式でオープン、G3、G2、G1レースに順に出走することができます。

 ただ最初の1年はジュニア級の子しかいないため、3月6月9月のレースはスキップされ、12月だけレースがあります。

 そこまではひたすら選手……もとい、担当ウマ娘を育てていくんですが、最初の内はグラウンドレベルも低いですし良い機材もないので、そこまでの成長は見込めませんね。

 スタミナを重視しつつ、スピードとパワーを上げていきましょう。短期決戦ですし偏差値は捨てて大丈夫だと思います」

「……ねぇウィル、本当に初心者なんだよね?」

「初心者です。似たゲームはやったことありますけどね」

 

 

 

『初心者……? これが……?』

『明らかに慣れた手付きでチュートリアル読み飛ばしてますが』

『動画でチュートリアル見たんやろなぁ』

『このウマ娘ひょっとして熟練者なのでは?』

『初心者?』

『初心者かぁ』

『まぁプリプロ系のゲームは割とあるしな』

 

 

 

「さて、本編を進めていきましょうか。

 ジュニア級1月から11月まではレースもなく、トレーニングできる日々が続きます。

 画面下部に並んでるカード群、進行アイコンカードの左上の数字分、そのトレーニングに時間を使います。例えば、私が今選んでいるカードなら『ダートダッシュ』の『3』なので、3日間ダートダッシュする、といった感じですね。

 で、画面上部のすごろくみたいなマス目が日数に対応しており、例えば先ほどのダートダッシュをすれば3日経過するので3マス進み、私の画面で言えば赤のマスに止まる、という流れです。

 それぞれアイコンの種類で貰える経験値が変わって来るんですが、ここでは細かくなるので省略します。ネイチャやテイオーに聞いてもらえれば答えますね。

 マス目の色に関しては、青マスはプラスの効果、赤だとマイナスの効果、白だとプラスかマイナスかランダムの効果があります。他には緑だとウマ娘の体力回復、黄色だと止まるために選んだカードの取得経験値が上がりますよ。

 ただ黄色は効果量が微妙なのであんまりおすすめしません。青と体力が低い時の緑を優先して、安定性を無視するなら白も止まっていきましょう」

「絶対やったことあるよねウィル!」

「いや本当にこのゲームはリハの時しかやったことないです。よく似たゲームがあったんですよ」

 

 

 

『想像の3倍くらい詳しい』

『アイコンの経験値量概念理解してるのか……』

『もうお前が実況解説しろ』

『白は割とうまあじなイメージ』

『似たゲームか』

『似たゲームなら仕方ない』

『言うてそこまで似たゲームあるか?』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「ねーウィルム、なんか金? のマスみたいなの出たんだけど、何コレ?」

「おお、テイオー、運が良いですね。

 それは特訓マス、レアで強いマスなので、是非止まってください。

 効果は練習効率を上げて、かつ確率で青特を獲得できるというもの。強い青特を取れば、かなりのアドバンテージですよ」

「へー。これ、候補一杯あるけどどれがいいの?」

「うーん……そうですね。どの脚質で走らせるかにもよりますが、差しなら末脚が鋭くなる【末脚+2】とか、好位に付きやすくなる【奪好位】とか、チャンスを活かせる【チャンス+2】は王道に強いですよ。

 ただこれらは獲得確率も低いので、安定性を取るなら【ムード○】や【勝ち運】あたりを取るのもアリですね。

 というか高難易度は取得確率20%なので、正直今回狙うのはリスキーすぎ……」

「あ、【末脚+2】取れた」

「……わぁ」

 

 

 

『そんなことある?』

『これもうテイオー止められないのでは?』

『シンボリルドルフすぎない?』

『「わぁ」かわいい』

『ネイチャドンマイすぎる』

『俺はネイチャを応援してるよ! 頑張れ!』

『まぁでもウィルムもウィルム引いてるし、まだあるでしょ』

 

 

 

「うわ、先が赤と白まみれなんですけど」

「まぁアンタ最初の引き良かったしね。テイオーもその内運の揺り戻し来るでしょ」

「あ、マネージャーが、マッサージでグキッと……」

「……ウマ娘の脚をグキッってさせるのすごくない? このマネージャー本当に人間?」

「あっ、女子マネージャーに肩を揉まれてるところを見て、ウマ娘のテンションが……」

「そんなことでテンション下げないで欲しいねぇ。……気持ちはわかんなくもないですケド

「あっ、あっ、あっ、大雨でグラウンドレベルが……」

 

 

 

『そんなことある!?』

『忘れてた、この子運が……!』

『駄目みたいですね』

『今ネイチャなんかすごいこと言わなかった?』

『嫉妬かわいい』

『ネイチャとトレーナーの仲の良さは有名な話』

『トレセン近くの商店街でトレーナーと一緒に買い出ししてる光景よく見るぞ』

『これ1着はともかく2着3着はわからなくなってきたな……』

 

 

 

「アタシの方は、割と順調かな? なんかマネージャーが本見つけてきてくれたとこ」

「おお、良いですね。本は消耗品で、使うとその青特が付きますよ」

「短期決戦だし、使い得かな。よーし、のびのび強くなるんだよ、アタシのサンサンフラワー」

「ボクは勿論絶好調だよー! カイチョーが失敗なんてするはずないし!」

「本当に全然悪いイベント引きませんね……ズルいですよ」

「ズルいって何さー、それを言うんだったらウィルだって、ぱぱっと骨折治しちゃってズルいよ!」

 

 

 

『モブなのにどんどん強くなるなサンサンフラワー』

『まぁ転生って言っても青特とか初期ステが高いだけだからなぁ』

『もしかしてこれ、ホシノウィルムの史上初の負け試合来る?』

『というかテイオーの引きがエグい。一年分の運使ってそう』

『ぱぱっと治しちゃって(全治2か月)』

『回復力が化け物』

『ウィルム、ジャパンカップ辺りからひょこっと復帰してきそうで怖いわ』

 

 

 

「骨折と言えば、テイオーは有記念から復帰予定でしたよね。経過は順調ですか?」

「良くもなく、悪くもなくかなぁ。段々歩くことには慣れて来たけど、まだ本気出すと危ないって言われてるし。有までには、しっかり仕上げてみせるけどね!」

「……なんか、怪我もなく走れてるのが申し訳なくなるねぇ」

 

 

 

『テイオーとウィルムが菊花賞出られないの残念すぎる』

『テイオーがあんまり落ち込んでないのが救い』

『ネイチャは誇ってええんやで』

『無事之名バ的には、ネイチャが一番の名バなんだよなぁ』

『有記念でこそ世代三星のレース見たいね』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「さて……ついに12月、レースが始まりますね。

 ここで如何に勝ち上がれるかで、ステータスが大きく変わってきます。

 G1は厳しいでしょうが、是非ともG2までは勝ち上がりたいものですね。

 2人とも、準備は大丈夫ですか?」

「よーし、作戦、能力確認、調子良好! 行けるよ、サンサンフラワー!」

「カイチョーならG1も余裕余裕!」

「では、せーの、で行きますよ?」

 

 

 

 

『何気にウィルムとネイチャの差詰まって来たし、わかんなくなってきたな』

『ジュニア級王者サンサンフラワー来る?』

『テイオーがダントツトップすぎる。シンボリルドルフかよ』

『ネタバレ:強いウマ娘が勝つ』

『でもホシノウィルムならもしかしたらって思っちゃうわ』

『さぁレース開始』

『頼むサンサンフラワー、意地を見せてくれ……!』

 

 

「せーのっ」

「「「スタート!」」」

 

 

 

「あっ」

 

 

 

『あ』

『あっ』

『えっ』

『出遅れ……』

『ウィルムが出遅れ!? あのスタートの鬼が!?』

『ホシノウィルム、史上初の大幅な出遅れじゃん』

『追込より後ろにいるの絶望感やば』

『こーれ終わりです』

『【集中力】持ってて出遅れってどんな低確率よ』

『これは順当に無理』

『ホシノウィルムがオープン戦負けるってマジ?』

『嘘だよな、龍……?』

『あぁ……』

『無敗伝説、破れる』

『これがif世界ホシノウィルムちゃんですか』

『ホシノウィルム8着という言葉の違和感』

『レースに絶対はない(至言)』

『自分を引いて以来良いとこなしでしたね……』

 

 

 

「よーし、7バ身差で1着! さっすがカイチョー!」

「こっちは3バ身差。いやぁ良かった良かった、無事に突破できたぁ」

「…………」

「ウィル、どうしたの? なんか静かな……あっ」

「ウィルム負けたの!? あのステータスで!? ホシノウィルムで!?」

「…………」

「まっまぁ、そういう時もあるよね! むしろウィルは現実で勝ってるんだから大丈夫だよ、これあくまでゲームだしさ? ね?」

 

 

 

『容赦のない死体蹴りがウィルムを襲う』

『やめて差し上げろ』

『流石に芝』

『「ホシノウィルムで!?」から伝わって来る信頼感』

『ライバルだけど相手の実力に絶対の信頼あるの好き』

『これまで多弁だった分沈黙が痛い』

『ネイチャ、慰めモード入ってるじゃん』

『慰めは時に、傷口を抉る』

『公式配信でこれは撮れ高ヤバい』

『あのガチャの爆死、やらせとかじゃなかったんやなって』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「……それでは、テイオーがG2まで、ネイチャがG3まで勝ち……私はオープンで敗北ということで、育成は終了です」

「わ、わぁ~……」

「もー、いつまで落ち込んでるのさ、ウィルム。元気出しなって」

「だって……まさか私が、オープンで負けるなんて……」

 

 

 

『テンションエグいくらい下がってて芝』

『あの多弁だったホシノウィルムはどこへ』

『この静かな感じ、一周回ってよく知る龍が帰って来た感ある』

『テイオー、1年目にG1ホープフルまで出たのすごかったな。3着まで上がったし』

『2年目以降があったら普通に三冠取れそうな勢いだったんだけどな。今回は先行プレイなのが惜しい』

『サンサンフラワーの頑張りが見れたから満足だわ』

『G2でクビ差の2着、これは名脇役』

『サンサンフラワー推しだわ』

『ホシノウィルムはなぁ……』

『多分この世界に、ホシノウィルムの名前を憶えてるファンは何十人くらいしかいなんだろうな……』

 

 

 

「……よし、気分を切り替えて、対決です!

 3人のウマ娘とモブ6人の9人立てでレースをしていきますよ!」

「い、いえーい!」

「頑張れカイチョー!」

 

 

 

『あ、吹っ切れた』

『まぁ本番はここからだし』

『サンサンフラワー強くなったな。星258まで上がったし』

『ホシノウィルム、スカウト以降星30くらいしか上がってなくて芝』

『これウィルム、また出遅れしたら普通に負けるのでは?』

 

 

 

「さて……ええと、ルーム作成。2人共、入室よろしくお願いします」

「はーい! えっと、ウィルムのユーザーIDはっと……」

「言っちゃ駄目だからね、テイオー」

「もぉ、わかってるよー」

 

 

 

『ナイスネーチャン』

『もはやカーチャン』

『ネイチャの包容力よ』

『星の世代のスーパークリーク』

 

 

 

「……さて、3人とも入室完了。

 条件は、ホープフルステークスと同じで行きますね。

 さぁまず1つ目の勝負、1番人気は……はい、テイオーです。当然の結末」

 

 

 

『知ってた』

『まぁ、そうなるな』

『妥当』

『テイオーがプリプロ出演か。どうなるんだろう』

『挿入歌でcvテイオーの「Make debut!」欲しい』

『テイオーそっくりさんマネいいな』

 

 

 

「でも実際のレースはどうになるかわかりませんよ。

 1番人気で8着になったホシノウィルムがいるんですから、テイオーだって負けてもおかしくありません。

 さあ、レース開始です!」

 

 

 

『酷い自虐で笑ってしまう』

『まぁでもルドルフが勝つな』

『ここで全部ひっくり返せホシノウィルム』

『サンサンフラワーしか勝たん』

『2番人気サンサンフラワー、私の最推しのウマ娘です』

 

 

「行け私、逃げて差すんです! あなたはホシノウィルムでしょう!」

「サンサンフラワー、良い位置だよ! 大丈夫、絶対行ける!」

「む、カイチョー進路がちょっと厳しい……でもカイチョーだから勝ーつ!!」

 

 

 

『あなたホシノウィルムでしょう!(本人)』

『残念ですがこのゲーム、逃げ差しは実装されてません』

『スズカに続いてウィルムも来たんだし、次回作あたり逃げ差し実装されそう』

『サンサンフラワー、レース勘すごいな。4連続で先行好位置じゃん』

『ルドルフ囲まれた! あるかこれ!?』

 

 

 

「さぁ終盤、頑張れわた……」

「あ、ウィル……」

「ウィルム、忘れたの? カイチョーは【威圧感】持ってるんだよ~?」

 

 

 

『垂れた』

『ホシノウィルム、ホシノウィルムならず』

『スタミナ足りないか。大逃げだからなぁ』

『蛇は本物の龍にはなれず……』

 

 

 

「くっ、こうなったらサンサンフラワー行ってください! この調子に乗りまくったテイオーを勝たせるのは悔しいです!」

「行け、サンサンフラワー!」

「ふっふっふ……カイチョーを無礼(なめ)るなよ」

 

 

 

『あっ』

『ルドルフ抜けた』

『速すぎ!』

『末 脚 A』

『これは永遠の皇帝』

『唯一無二の無敗の三冠ウマ娘は格が違った』

『うーん、これは絶対のあるウマ娘』

『サンサンフラワー……!』

『サンサンフラワーは頑張ったよ』

 

 

 

「ゴールイン! 1着は……シンボリルドルフ!

 サンサンフラワーは3着、……うぅ、ホシノウィルムは6着。

 本日の勝者は、トウカイテイオー!!」

「くぅぅっ、サンサンフラワー……!

 悔しいけど、でもおめでとう、テイオー!」

「いえーい、皆も応援ありがと~!」

 

 

 

『8888888』

『最初から最後まで強すぎた』

『テイオー勝負服か。おめでとう!』

『前の勝負服も好きだったけど新しいのも楽しみ』

『これが公式配信ってのがめっちゃおもろい』

『今後ホシノウィルムが無敗のままだったら、公式でホシノウィルムがレースに敗北する瞬間ってこの配信だけになるのかな』

『皇帝vs龍といい、灰の龍の大敗といい、ある意味すごい記録を残してしまったな……』

 

 

 

 * * *

 

 

 

「というわけで、今日は『実況プリティープロレース』の最新版を先行プレイさせていただきました。

 2人とも、どうだった?」

「アタシはゲームをやる時はスマホが多いんだけど、こうして腰を落ち着けてゲームをするってのもいいもんだね。今日はすごい楽しかったわ」

「ぷっ! ネイチャ、台本まんまじゃん!」

「あっちょっ! 普通そういうこと言う!?

 いや、嘘じゃないからね! 2人と遊ぶのは楽しかったし、何よりサンサンフラワーが頑張る姿には不覚にも感情移入しちゃった。視聴者の皆も楽しんでくれたみたいで良かったよ」

 

 

 

『芝』

『芝』

『台本で芝』

『普通に感想言えるじゃん』

『サンサンフラワーファンになったわ。現実でのデビューいつ?』

『サンサンフラワーの成り上がり物語待ってます』

『主人公だったな、サンサンフラワー』

 

 

 

「テイオーはどうだった?」

「いやー、やっぱりカイチョーは強いね! これも、しっかりカイチョーの強さを引き出した良いゲームだったよ!

 それはさておき、2年目以降はチームとして2人以上のウマ娘を担当しながら進められるらしいし、是非ともボクたちのいる新たな栄冠スリーを体験してみてね!」

 

 

 

『本日の勝者』

『ルドルフ好きすぎで芝』

『でも本当に、これこそルドルフという感じではあった』

『何気に宣伝も上手にこなしていく』

『相変わらずテイオーは何でも器用にこなすね』

 

 

 

「テイオーに話題を攫われてしまいましたが、やはり私としても、ゲームに自分が登場するというのは非常に嬉しかったですね。負けたのはとても悔しいですが。

 それにランダム性の強いゲームは、苦手ですが好きなので、すごく楽しかったです。

 是非皆さんも私たちを育てて、現実の記録越えを目指してみてくださいね」

 

 

 

『苦手すぎるだろ』

『楽しむのが難しいレベルの苦手さ』

『君の記録越えるのは無理じゃない?』

『無理です』

『このゲーム、クラシック級では宝塚挑めないんだよなぁ』

『次回作ではクラシック宝塚挑めるようになってそう』

 

 

 

「さて、では次に連絡、というか宣伝ですね。

 ネイチャ、テイオーの順で、何かあればコメントをお願いします」

「ん、まずアタシか。8月16日、G3レースの小倉記念に出走予定です。応援よろしくね」

「ボクはまだハッキリ言えないけど、予定としては有記念には出走予定。リハビリ頑張るからね!」

 

 

 

『初の重賞レースか』

『むしろここまで重賞に出なかったのが不思議なくらいの戦績だしね。頑張れ』

『サンサンフラワーの分まで背負って勝ってくれ!』

『テイオー、無事に戻って来てね』

『またあの走りが見たい』

『今年の有記念、あの噂もあるし荒れそうだな』

 

 

 

「最後に私ですが、これについては後日公式発表があるので、是非そちらで。

 1つだけ言っておくと……ファンの皆さんの期待は裏切りませんよ」

 

 

 

『え?』

『期待ってどれ? 無敗?』

『ジャパンカップと有記念は期待してるけど』

『とにかく無事に戻って来てくれれば嬉しい』

『まさか……』

 

 

 

「ふふ……はい、それでは今回の配信はここまで。

 皆さん、ご視聴ありがとうございました。

 それじゃ、せーの……」

 

「「「ばいばーい!」」」

 

 

 







 慣れない執筆形式は難しい……!
 こういう回が需要あるのかはわかりませんが、こんな仕事を請け負う事もありそうだと思ったので書いてみました。
 


 次回は3、4日後。トレーナー視点で、ブルボンのメイクデビュー前編。



(追記)
 誤字報告を頂き、訂正させていただきました。ありがとうございました!
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